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ポテチの水彩絵の世界にようこそ! 気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、 現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
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http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1321292010

とても好きだった人に振られて、
かなり落ち込んだ時期がありました。
何気なく独りで夜の海辺を散歩してたら、
私と同じ様に独りで佇む人がいました。
なんとなく、あの人と同じ様な顔立ちをしている。
でもなんだか、ただならぬ雰囲気だったので声をかけてみました。
突然だったせいか、かなり驚いた様子をみせたけど、
すぐに答えてくれました。
聞くと、彼女も恋人に振られたショックのあまり、
入水自殺を試みたらしいのです。
私は慌てつつ、生きていればいいことあるわと、
必死に説得しました。

その後、ずっと浜辺に座って2人、おしゃべりをしてました。
私と境遇が似ている。
何でも話せる様な気がして、お互い打ち解けられました。
調子に乗った私は、振られた者同士で付き合いませんか?
なんて冗談交じりで言ってみたら、
彼女は顔を真っ赤にして、「はい」と頷いてくれました。

それから、しばらくは恋人同士として2人の時間を過ごしました。
無邪気に笑う彼女がとても愛おしくて、
抱きしめ合ったり、キスをしたり。
人気がいなかったとはいえ、防波堤の隅で、愛し合い、
ひとつに結ばれました。

だんだん夜が明けてきたので、私は一緒に帰ろうっていったけど、
悲しい表情をした彼女は、
「私ね、ほんの少しだけどあなたと過ごせてとてもうれしかったわ。
 このまま連れていこうかと思ったくらいに。
 でもね。ここでさよなら」と答えました。

次の瞬間、光の様に消えていってしまいました。
あっという間に真っ暗に戻って、私だけ独り、取り残されました。
しばらく呆然としていたら、どこからともなく声がして、
「最後によい思い出にすることができた。ありがとう」と。

ふと、思い返すと、先ほどの防波堤の隅に、花束とお供え物が。
それで不思議な現象を理解できたのですが、
ああ、いってしまうなんて。



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花の絵
花の絵いいね! これの原画を見てみたい。
ちゃんとまめに描いてブログ更新しててエライ…。

Sデでどうなったか気になります。
マミータあいあい 2010/05/03(Mon)18:44:20 編集


プロフィール
HN:
ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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