ポテチの水彩絵の世界にようこそ!
気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、
現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
とても好きだった人に振られて、
かなり落ち込んだ時期がありました。
何気なく独りで夜の海辺を散歩してたら、
私と同じ様に独りで佇む人がいました。
なんとなく、あの人と同じ様な顔立ちをしている。
でもなんだか、ただならぬ雰囲気だったので声をかけてみました。
突然だったせいか、かなり驚いた様子をみせたけど、
すぐに答えてくれました。
聞くと、彼女も恋人に振られたショックのあまり、
入水自殺を試みたらしいのです。
私は慌てつつ、生きていればいいことあるわと、
必死に説得しました。
その後、ずっと浜辺に座って2人、おしゃべりをしてました。
私と境遇が似ている。
何でも話せる様な気がして、お互い打ち解けられました。
調子に乗った私は、振られた者同士で付き合いませんか?
なんて冗談交じりで言ってみたら、
彼女は顔を真っ赤にして、「はい」と頷いてくれました。
それから、しばらくは恋人同士として2人の時間を過ごしました。
無邪気に笑う彼女がとても愛おしくて、
抱きしめ合ったり、キスをしたり。
人気がいなかったとはいえ、防波堤の隅で、愛し合い、
ひとつに結ばれました。
だんだん夜が明けてきたので、私は一緒に帰ろうっていったけど、
悲しい表情をした彼女は、
「私ね、ほんの少しだけどあなたと過ごせてとてもうれしかったわ。
このまま連れていこうかと思ったくらいに。
でもね。ここでさよなら」と答えました。
次の瞬間、光の様に消えていってしまいました。
あっという間に真っ暗に戻って、私だけ独り、取り残されました。
しばらく呆然としていたら、どこからともなく声がして、
「最後によい思い出にすることができた。ありがとう」と。
ふと、思い返すと、先ほどの防波堤の隅に、花束とお供え物が。
それで不思議な現象を理解できたのですが、
ああ、いってしまうなんて。
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プロフィール
HN:
ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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