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ポテチの水彩絵の世界にようこそ! 気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、 現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
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天界に意地の悪い神様がおりました。
悪い神様は下界のある幸せな夫婦の元に生まれた赤ん坊に目を付け、
その赤ん坊の運命を不幸にしてやろうと企みました。
運命を操作することで、
一家が乗った飛行機を墜落させて両親を殺し、
墜落から生き残った赤ちゃんは無人島で猿だけを友だちにして
原始人の様に暮らさせる。という人生のシナリオを描きました。
しかし、それを見ていた性格の良い神様は赤子を不憫に思い、
運命を操作することで、
飛行機事故を回避させて一家を救った赤ん坊は立派に成長し、
一人前の男になりました。
怒った悪い神は、良い神が手出しをする前に
その男の運命を操作して不幸を振りかけてしまうも、
良い神が後からフォローする形で彼の人生を救うことに。
そんな感じで、その後も
悪い神と良い神は不幸にしたり、幸福にしたりを繰り返しましたが、
最終的に、彼は幸福の絶頂の様な状況になってしまたものだから
悪い神は堪忍袋の尾が切れ、
「ムキー! もう我慢ならん! この男を殺すー!!」と叫びました。
良い神もここが限界かと思い、
「元々は不幸になる運命の子だったのだ。
 私がしてやれるのはここまでだ」と言い、
悪い神が彼を殺すことを黙認してしまうことに。

ある日、男は階段から足を滑らせて重症を負い、死の淵に立たされた。
病院のベットの上で、
彼は自分の人生を「不幸しか無かった」とひとりごちました。
男の語る理想の人生は、
「無人島で猿を友達に原始人の様に暮らす」というものだったからです。

男の死を見届けた2人の神は、2人で並んで、どこか遠くを眺めながら
「世の中には変わった人間もいるんだな」と呟きました。


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http://file.tanakaharuo.blog.shinobi.jp/funny16.jpg

お世辞にも社交的であるとは言えない俺は、
昔から人の輪に溶け込めなかった。
「あいつ変わってる。ドジ。暗い」
被害妄想かもしれないが、
常にそういう言葉が人の背中から聞こえてくる様で
他の奴がにぎやかにしてるのが怖かった。

4年前だったかな、そんな俺がひょんなことから興味を持ったのが、
大学主催のイギリスへの短期留学だった。
「海外に出てみればカルチャーショックで、
もっと大きな人間に生まれ変われるかもしれない」
俺は自分を変えるのにやけっぱちな思いで親に土下座し、
100万からの金を借り、イギリスへと立った。

ところが現地に行っても、俺は一緒に行った日本人にすら溶け込めず、
独りでパブに入り浸り、黙々と酒を飲んでいた。
周りの奴らはカナダやスペインの留学生と仲間になり、
ワイワイやっている中、俺は輪に入ろうともせず、ただただ
バーで独り酒を飲み、高いタバコを吸っていた。
別に意味はないのだが、ただただ周りの奴が怖かった。
小学校のころに騙されて金を取られたことが何度もある俺は
人をやすやすと人を信頼しなかった。
「こいつは俺をいつか裏切る。こいつに合わせても痛い目を見るだけだ」
そんな目ばかりで人を見ていた。

http://file.tanakaharuo.blog.shinobi.jp/funny17.jpg

そんな留学も、2週間が過ぎた。
俺は独りで食う飯にあきていたが、ほとんど習慣になっていたので、
あいかわらず誰も誘わず、独りでいつもの食堂に昼飯を食いに行った。
でも、今日の食堂は少し違った。
服にドロのついたみすぼらしい一団が下劣にでかい声で笑っていた。
どうやらチャイニーズなんたらとか言っていた。
俺をバカにして笑ってるのか。
そう思って、腹は立つものの、相手はムキムキの外人。
勝てるはずはないので、
まずい飯の途中でタバコだけ吸って出て行こうとした。
タバコを持ち、マッチを右手に持って、
いつもの様に一服しようとする俺。
どうやら昨日の夜に酒をこぼしてしまったらしく、
マッチに火がつかなかった。
くわえタバコでついてないな、という顔をしながら席を立とうとした。

すると、この一団のボス格、一番笑いがデカくて、
ペンキだらけの靴を履いたガタイの良いマッチョの男が
「ライター持ってねえの?」と言ってきた。
困ってた俺がうなずくとパっと火をつけてくれた。
驚いた俺がまじまじと顔を見るとそいつはニッコリ笑った。
どうやら俺のことが気に入ったらしかった
刺青だらけの腕。ランニングシャツ。泥まみれのブーツとジーパン。
そいつは現地の土木関係の下っ端グループのボスだった。
俺が日本人であることを言うと、男はますます気に入ったらしく、
仲間に俺のことを紹介し始めた。
それ以来、食事や酒は男と一緒にいる見窄らしいが気の良い連中と
一緒に食う様になり、俺は独りで寂しく酒を飲むことがなくなった。
イギリスで初めてできた「友達」だった。

http://file.tanakaharuo.blog.shinobi.jp/funny20.jpg

それ以来、酒を飲みに行くのが楽しくなった。
俺が飲みに行くたび、その男たちは酒をタダで飲ませてくれた。
俺が財布をあけようとすると、
「お前は若い学生だ。稼ぐ様になってから下におごってやんな」と言って。
かまいもせず俺の分の金を払い、酒を注文した。
俺は俺の前にある強い酒を消化しないとならず、手一杯だった。
そんな男は火の様に熱く、激しい飲みっぷりだった。

彼らには助けられっぱなしだった。
俺が現地の毛むくじゃらな厳ついホモ男に襲われそうになって
命からがら逃げてくると、
男は激怒し、近くのバーの周りに一晩中見張りを置いて、
そのホモ男を捕まえようとした。
俺が仲間に溶け込めないで困っているのを察して
「お前の仲間にこのタバコをやれ」と現地の巻きタバコをくれた。
英語がいまいち上手くない俺にスラングをたくさん教えてくれた。

俺が「なんでこんなに優しいのか?」と質問すると、
決まってそいつは答えた。
「それは俺がイギリス人だからだ」
そこに細かい理論はなかった。
「友情」を大事にするイギリス人の「誇り」だけがそこにあった。

http://file.tanakaharuo.blog.shinobi.jp/funny18.jpg

俺が留学過程を終えた時、男に卒業証書を渡すと
その証書を掲げ挙げて喜んだ。
そして、男しか乗れないクレーンに俺を乗せてくれ、
1番高いところに連れて行ってくれた。

帰ってきてから何度かは文通したが、
常にいろいろな土地を渡り歩いているだけあってか、
なかなか手紙を出す機会もない様で、1通も返事は届かなかった。


http://file.tanakaharuo.blog.shinobi.jp/funny19.jpg

4年たった今頃もきっとイギリスのどこかで相変わらず、
汚いペンキだらけの半ズボンでバーに入り浸り、
黒ビールを飲んでいることだろう。
もう会えないのかな。
そうと思うと寂しいが、きっと俺は生きていける。
心が通いあった事実だけは本物だから。

Thank you Tony:
Bitch No I Love You Forever




どっすーーん!!!
5階から大きな物音が聞こえた。
あら? 何の音かしら!?
今、5階にはお父様がいるはず。
そういえば、今日は朝から調子が悪そうだったわ。
いやな予感がして、5階に駆け上がる私。
お父様、まさか、倒れたりしていないわよね!?

「お、お父様! この寝室から大きな物音がしましたけど、大丈夫ですの!?」
「お、おお! レイカ。驚かせて済まなかったな。
 どうも私は椅子から落ちてしまった様だ。ハハハ』
「まあ!」
ガウン姿のお父様が尻餅を付いていて、霰もない姿に。
ガウンがはだけてのぞいた胸毛と立派な足の付け根にある膨らみ、
そして天蓋のレーンに何故かネクタイ。
「そ、そうですか。私、驚きましたわ。腰などは大丈夫ですの?」
「ああ、大丈夫だよ、レイカ。恥ずかしいとを見られてしまったな」
「ほ、本当ですわ。お気をつけてくださいね」
お父様…… 何ともなくて良かったわ。
安心するも、尻餅を付いたあの霰のない姿が急に少し鼓動が早まっている。
ああ、お父様に対して何を私は考えているのかしら。
……いけないわ。
そう、思いながら私はその部屋を出た。




いつも待たしている彼に迷惑だと思い、
今日は15分前にいつもの待ち合わせ場所についた。

待ち合わせ時間になっても彼が来ない。
更に、10分が過ぎた。
不安になり、連絡を入れようとしたら、彼から連絡が入った。
「今、どこに居る?」心配といら立ち混じった声。
「上野駅の中央改札口前の切符販売機んとこにいるよ」と答えると、
「は? 何、言っているよ? 俺もそこにいるよ」
見渡してみるものの、人ごみに彼の姿は確認できない。
待ち合わせ場所は、明らかに自分がいる場所しかない。
まして、いつもの場所である。間違っているはずがない。

自分も待っていることを伝えた。
彼は、納得いかず。しばらく沈黙の後、
「今、いかにもな同じラガーシャツのカップルが浅草口へ歩いて行ったけど、
 色とかわかる?」と彼が聞いてきた。
私もその彼らを見たので、見た通り、青と白の横縞と答えた。
互いにわけがわからなくなる。
そこで、互いに今いる場所の写メールを送ることにした。
互いの写メールを見って絶句した。
改札、マッチョな外人、時計が、ほぼ同じアングルで撮影されていた。
また、他の場所に移しても、彼と落ち合うことがなかった。
状況が理解できず、気味悪いので、そのまま家に帰ることにした。

その夜、彼から電話があり、朝が来るまで話した。
そして翌日、
もう一度、待ち合わせ場所に行こうということになって行った。
互いの姿、いつもの顔が見えた時は、人の目を気にせずに抱き合った。

さて、異世界に行ったのは、どっちだったんだろうかなと。




プロフィール
HN:
ポテチ/ラダ
年齢:
45
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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