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ポテチの水彩絵の世界にようこそ! 気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、 現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
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天界に意地の悪い神様がおりました。
悪い神様は下界のある幸せな夫婦の元に生まれた赤ん坊に目を付け、
その赤ん坊の運命を不幸にしてやろうと企みました。
運命を操作することで、
一家が乗った飛行機を墜落させて両親を殺し、
墜落から生き残った赤ちゃんは無人島で猿だけを友だちにして
原始人の様に暮らさせる。という人生のシナリオを描きました。
しかし、それを見ていた性格の良い神様は赤子を不憫に思い、
運命を操作することで、
飛行機事故を回避させて一家を救った赤ん坊は立派に成長し、
一人前の男になりました。
怒った悪い神は、良い神が手出しをする前に
その男の運命を操作して不幸を振りかけてしまうも、
良い神が後からフォローする形で彼の人生を救うことに。
そんな感じで、その後も
悪い神と良い神は不幸にしたり、幸福にしたりを繰り返しましたが、
最終的に、彼は幸福の絶頂の様な状況になってしまたものだから
悪い神は堪忍袋の尾が切れ、
「ムキー! もう我慢ならん! この男を殺すー!!」と叫びました。
良い神もここが限界かと思い、
「元々は不幸になる運命の子だったのだ。
 私がしてやれるのはここまでだ」と言い、
悪い神が彼を殺すことを黙認してしまうことに。

ある日、男は階段から足を滑らせて重症を負い、死の淵に立たされた。
病院のベットの上で、
彼は自分の人生を「不幸しか無かった」とひとりごちました。
男の語る理想の人生は、
「無人島で猿を友達に原始人の様に暮らす」というものだったからです。

男の死を見届けた2人の神は、2人で並んで、どこか遠くを眺めながら
「世の中には変わった人間もいるんだな」と呟きました。


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プロフィール
HN:
ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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