ポテチの水彩絵の世界にようこそ!
気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、
現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
男A 「うわっ、ゴキブリだ!」
男B 「何ビビってんだよ」
男A 「俺、ゴキブリだけはマジで無理なんだよ」
男B 「汚い家で悪かったな。そんなに嫌なら俺が殺してやるよ」
男A 「よくゴキブリ出るのか? 殺したことあるの?」
男B 「たま~に出るかな。殺すのは今日が初めてだけど、まぁ大丈夫だろ」
男A 「ちょっと待てよ!
なんか汁とかたくさん出るんじゃね? カーペット汚れるぞ」
男B 「当たり前だろ? 後の処分のほうが大変なんだから。
刃物使わなきゃ血とか内蔵とか出ない様に殺せるだろうけど、
初めてだからなぁ~」
男B 「刃物じゃなくても、新聞紙とかで潰したって出るだろ?
なんか申し訳ねぇな」
男A 「気にするなよ。
お前は友だちだったし、せめて痛くない様に一発でやってやるからさ。
覚悟はいいか?」
男B 「おう」
私はワクワクしていた。
だって、久し振りにみんなに会えるから。
だから朝からずっと笑顔だった。
(あっ、サトシくん、すごい痩せてる)
(ヨウ子、黒に映えてキレイになったなあ。グッ!)
(ユミちゃん、学校の先生になりたいって言ってたけど、なれたのかな)
そうして遠くからみんなを観察している私の目に、
ある男性の姿がうつった。
(中里くん...)
中里くんは当時、私が憧れていた人だった。
この人に会いたくて私は....
だって彼、仕事が忙しくて、前の同窓会には来てなかったから。
同窓会じゃダメだと思ったから。
彼が来ていることを知った私は嬉しくて、ついニヤけてしまった。
ふと奥の方を見ると、うっすらとユキの顔が見えた。
(フフッ、ユキ、ごめんね。ヒヒヒッ)
私は中里くんのことを想いながら、そっと手をあわせた。
今日、メールが4通来た。
1通目は俺の母親からで、姉が子供を産んだそうだ。
「明日病院に見に行く」と返信した。
2通目は父親からで、今週の日曜は帰って来るのか聞いてきた。
「仕事が忙しくて無理っぽい」と、返信した。
3通目は女友だち? からで、電話に出ないから心配していた。
「熱が出てフラフラ、お腹空いたけど動けない……」と、返信してみた。
すると、4通目が来た。
仕事が終わったら、お見舞いにケーキを買って来てくれるそうだ。
それなら掃除は明日一緒にやろう、忙しくなりそうだし、
赤ちゃんを見に行けそうにないな。
「……彼を殺した犯人は、俺が必ず見つけ出すよ」
こんな卑劣な嘘も吐けるんだ。
自分に戦慄した。
「本当に? 約束してくれる?」
彼女は泣き顔をあげた。
俺の瞳を直視する。
「ああ。見つけたら、殺してやる」
「.....ありがとう」
彼女の表情からは、俺への感謝よりも、彼への愛が溢れていた。
パーン!!!
「見つけたよ。君の瞳の中に」
PR
Comment
コメントの修正にはpasswordが必要です。任意の英数字を入力して下さい。
プロフィール
HN:
ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
カテゴリー
カウンター
リンク
最古記事
(08/21)
(08/21)
(08/21)
(08/21)
(08/21)
(08/21)
(08/21)
(08/25)
(08/25)
(08/27)
ブログ内検索
アーカイブ
アクセス解析
忍者アド
忍者AD-MAX
フリーエリア