ポテチの水彩絵の世界にようこそ!
気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、
現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
ある日、やっと自分の家を手に入れる夢が叶うことに。
しかし、喜びのつかの間、その話をもってきたのは悪徳不動産業者で、
彼はその資金と引き換えに何もない空き地を買わされてしまうのだった。
彼はそのことを話そうとするも、
夢が叶ったと喜んでいる家族の姿を見て、
どうしても本当のことを言えなかった。
そうこうするうちに話はどんどん進んでいき、
実際には引っ越しできないのに、
周りから新築祝いとか、荷物を運ぶ段取りがセッティングされてしまい、
男はますます本当のことが言えなくなってしまう。
その度ごとに親友は何かと相談に乗ってやり、
「本当のことを言うんだぞ」といいつつ、
半分あきれつつ、一時しのぎのための方便を世話してやるのだった。
大きな荷物だけは前もって送ったのだが、
もちろん家はないので、野っ原にタンスなどが置き去りになっている現状。
ついに最終的な転居の日が来た。
今の家からも立ち退かなくてはならない。
夜になって男とその家族は小さなリヤカーに残りの荷物を載せ、
"転居先" へととぼとぼ歩いていく。
その途中、男は親友の家に立ち寄り、
「何とかならないか? 明日こそホントのことを言うから」と頼み込むが、
さすがに堪忍袋の緒も切れた親友は冷淡に「勝手にしろ」と言い放った。
頼みの友人からも見放された男は、家族とともに夜の闇の中、
"転居先" に向かう。
「ねえ、もうちょっとで新しいおうちに着くんだよねえ」
と我が子に聞かれ、男は
「そうだよ、そこの角を曲がったところだ。
いや間違ったかな。
そうだ、もう1つ向こうの角、あの角の向こう.....」
「あの角の向こう」より
暗い取り調べ室に座る、作業着姿の男。
男の妻と子が車ごと崖から転落死した。
別の場所で男の母親が川で水死体で発見された。
足の不自由な母親は、水辺まで引き摺られた様な形跡があった。
男の容疑は殺人。
事件の真相をこの男が自供する独白形式で話は進む。
仕事一筋じゃないけど、人が良くていかにも騙されやすい男。
案の定騙されて、莫大な借金を抱える事となる。
働いても働いてもかさむ借金。
家も売ったのか、取られたのか、狭くて汚いアパートに移る男の一家。
それでも一生働いても到底返し切れない。
家族会議で出た結論は、一家心中だった。
しかしその時点で、皆は吹っ切れた様に明るくなった。
とにかく頑張ろうよってな感じで、家族の気持ちが1つになった、と
そんな気が男にはした。
それから今までと違って、一生懸命働く様になった。
家に帰れば、労をねぎらう家族達。
笑い声まで起こる一家団欒。
男はむしろ、今の方が幸福にさえ思っていた。
しかし。
ある日仕事を終えて、家に帰ってきた男。
家には母親しかいない。
「あれ?皆(妻と子)は?」
「何言ってるんだい、今日だろ?」
「?」
「もう行っちゃったよ.... あたしも早く連れて行っておくれよ」
決行日は今日だった。
男はその時思い知った。
皆、その日までせめて明るく生きようとしてただけだった。
自分1人がいつの間にか、このまま何とか
逆境を乗り越えられる様な気にスライドしてしまっていただけなんだと。
呆然自失の男は母親に促されるままに、川辺までおんぶして行く。
でも、それでも母親を川へ放り込むなんて、男には出来なかった。
「....分かった、あたしが自分で行くよ」
母親は自ら、男の背中から降り、四つんばいで足を引き摺りながら、
ずる、ずる、と進んでいく。
男は母親を見ていられなかったが、止めることも出来なかった。
そして残った自分は最後まで死ぬことが出来なかった。
「水色の迷宮」より
堕ちていく、でも秀作であるこの作品は昔の日本のドラマの物語。
それに引き換え、最近のドラマの内容はほんど、退屈。
この上ないの一言に尽きる。
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ある国の病院で、同じ病室の患者が何人も続けて亡くなったそうです。
前日までは様態も悪くなかったはずの患者が、金曜日になるとぱったりと
息を引きとるパターンが続き、
気味悪く思った病院では調査を開始しました。
その結果、毎週金曜に床を磨きにくる業者の女性が、
患者の生命維持装置の電源コンセントを抜いて
床磨きの機具の電源を取っていたことが判明。
機具の音がうるさかったために患者が苦しむ声も、
その女性には聞こえなかったそうです。
床磨きが終わるとその女性はコンセントを元に戻していたために、
真相の解明が遅れたということです。
毎日新聞配達に行くアパートがあってある日、
窓から女の人が表を見ているのに気づいたそうです。
次の日に行ってもまた、窓際に立っていて...とそれから何日も。
ある日の夕刊にそこのアパートで首つり自殺していた記事が載っていて、
まさにその女の人だったということが判明。
カーテンレールにロープを巻き付けて、
外を覗く様な感じで。
ある共働きの夫婦が育児に手がまわらないため、
ベビーシッターを雇いました。
1日に数回、妻は様子見のために家に電話を掛けていたそうです。
その日もいつも通り家に電話を掛けました。
「赤ちゃんの様子はどう?」
「変わりないです。元気ですよ」
「あら? 声が変じゃない? 風邪でも引いたの?」
「ええ、ちょっと….すみません、赤ちゃんにはうつさない様にしてます」
「そう、気をつけてね」
夕方仕事が終わり、妻は家に帰宅しました。
すると家の窓ガラスが割られているではありませんか!
家はともかく、私の赤ちゃんは、あとベビーシッターは無事かしら!?
…...ベビーシッターは縄でぐるぐる巻きにされた状態で殺されていて、
そして、赤ちゃんも無惨に殺されていました。
泣きながら妻は夫と警察に連絡を取った。
現場検証が行われていく。
「どうしてこんなことに...... 昼に電話した時には
2人とも変わりないっていってたのに.....」
「え? どういうことですか??」
「え? ですから、昼の13:00頃に電話した時には変わりないですよ、
って彼女はいってたんです。
風邪ひいてたみたいだから気をつけてねって…...」
「検証によるとベビーシッターさんは午前中、
赤ちゃんは昼ぐらいに死亡が確認されたのですが......」
私の故郷に伝わっていた "禁后" というものにまつわる話です。
どう読むのかは最後までわかりませんでしたが、
私たちの間では "パンドラ" と呼ばれていました。
こんな触りから始まるお話。
「怖い話投稿/ホラーテラー」というサイトの投稿文で
WEBで有名な怖い話「おじゃま道草」級の気味の悪い話を見つけてしまい、
思わずコピペしてしまいました。
「パンドラ」というタイトルです。
もし良かったら読んでみてはいかがでしょうか。
(「つづきはこちら」をクリックすると読めます。長文ですよ、フフ....)
トミノの地獄
姉は血を吐く、妹(いもと)は火吐く、
可愛いトミノは宝玉(たま)を吐く。
ひとり地獄に落ちゆくトミノ、
地獄くらやみ花も無き。
鞭(むち)で叩くはトミノの姉か、
鞭の朱総(しゅぶさ)が気にかかる。
叩けや叩きやれ叩かずとても、
無間(むげん)地獄はひとつみち。
暗い地獄へ案内(あない)をたのむ、
金の羊に、鶯に。
皮の嚢(ふくろ)にやいくらほど入れよ、
無間地獄の旅支度。
春が来て候(そろ)林に谿(たに)に、
暗い地獄谷七曲り。
籠にや鶯、車にや羊、
可愛いトミノの眼にや涙。
啼けよ、鶯、林の雨に
妹恋しと声かぎり。
啼けば反響(こだま)が地獄にひびき、
狐牡丹の花がさく。
地獄七山七谿めぐる、
可愛いトミノのひとり旅。
地獄ござらばもて来てたもれ、
針の御山(おやま)の留針(とめばり)を。
赤い留針だてにはささぬ、
可愛いトミノのめじるしに。
インターネットで読むと何か起こる怖い話というのがあります。
その中で、なぜか私の好きな西條八十氏の詩集「砂金」にある
この「トミノの地獄」があげられているのが不思議でなりません。
確かに雰囲気は妖しげな美しさと残酷さに満ちてますが、
明らかに戦争にまつわる詩だと思います。
与謝野晶子の「君死にたもうことなかれ」ほど直接的でない、この方らしい言い回し。
姉が心ならずも「お国に為に命を投げ出せ」と弟を叱咤し、それに倣い妹も同調。
そしてトミノは宝玉を吐く如く、命を差し出す覚悟で出兵して地獄の旅に出るのです。
怖いのは未だ世界各地で行われている戦争。
魔が射すでもなく、やってることは殺し合い。
これ以上なものがあるでしょうか。
プロフィール
HN:
ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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