ポテチの水彩絵の世界にようこそ!
気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、
現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
息子「なんで、人を殺してはいけないの?」
母「法律で禁止されているからよ」
数日後、日本が崩壊した。
息子「今は、法律がないから殺してもいいんだよね」
「心臓結び」をご存知だろうか。
夜、寝ている時に、小人があなたの心臓を
5mくらいの髪の毛で結んでしまうというものである。
その毛の端を心臓に結びつけ、
もう片方の端は部屋のドアのノブに結びつける。
朝、誰かがドアを開けると、髪の毛が引っ張られ、
あなたの心臓が飛び出すという仕組みである。
小人はそれを見て喜ぶのである。
潔癖症の男が椅子の上に立った。
部屋の回りを見渡す。
冷蔵庫の上に埃がたまっている。
箪笥の上にもたまっている。
「まぁ、今は良いか....」
そう言い、男は椅子から降りた。
「漏れてますよ」って下の階の住人に苦情を言われ、
「被害の様子を見にきてくれ」と言うんで、
そいつの部屋について行ったら、
部屋全面にアルミホイルが張ってあった。
白いコビトが20人仲良く住んでいました。
寝ている間に1人いなくなってしまいましした。
9人は町に出かけたようです。
4人は山に出かけたみたいです。
5人は川に出かけたそうです。
そして誰もいなくなった。
宅配便の集荷の電話にて
客 「生き物って送れるんですか?」
業者「申し訳ありません。うちでは生きた物はちょっと....」
客 「そうですよね…… わかりました」
業者「申し訳ございません」
客 「それじゃあ、送れる状態にしときますので、
集荷、お願いします」
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嗚呼、今日もまた上司に怒鳴られた。
OL仲間の間でもかなり評判が悪いハゲだ。
いつも私ばっかり、馬鹿みたい。
私のストーカーの犯人はもしかして、あのハゲだったりして....
そんなことを考えつつ、帰宅した。
家といっても、たった二部屋しかないボロアパート。
リビングとキッチンと寝室だけ。
窓もリビングにしかない、まぁ、安いから良いけどさ。
玄関の鍵を開けて部屋にはいると、びっくりした。
リビングにあったタンスが荒らされていた。
そういや、朝食を食べに出た時に鍵をかけ忘れて、そのまま出勤したんだ....
嗚呼、もう!私の馬鹿!
窓は全部鍵が掛かってるから、玄関から入られたんだろう。
気持ち悪い。むかつく。死んで欲しいと思う。
...もう今日は疲れた。晩ご飯はいいや。警察には明日届けを出そう....
私は玄関の鍵が閉まってるのを確認し(私がかけたんだっけ?)、
寝室に向かった。
宝島を見つけようと必死で探した夏休み。
川の横で知らない子がひとり立って、ニコニコ笑ってる。
「宝物ならこの端の滝つぼに埋まってるよ」
友人たちしか知らない目的を口に出す少年。
友人たちは犯人はだれかと顔を見渡すも、皆同様に困り顔。
少年はニコニコ笑いながら、
「本当だよ。あそこにあるよ、宝物」と、
歌でも歌っているかの様な軽い口ぶりで川の端を指した。
さて、これはどうしたものかと考えあぐねるも、
少年が嘘をついてる様には見えず、
信じ始めた者から順にそこを目指し川を泳ぐ。
少年が帰るそぶりを見せながら、
「1番の宝物なーんだ?」
謎かけの様に、大きな声で穏やかな口ぶりでこちらへ投げかける。
泳ぎながら考えてみるも、考えは纏まらず。
少年が聞こえるか聞こえぬかのか、細い声で何かを呟く。
数人がそれを聞き引き返す。
先頭の者には聞こえずか、そのまま指された場所を目指す。
ボクは引き返す。
少年は確かに言ったから「それはね...」と。
先に行った友人のうち、1名死亡、1名未だに行方不明、
そして身元不明の遺体1名。
今年も川に花を流しに行ってきた。
すると川の横にあの少年がニコニコと笑っていた。
「1番の宝ものなーんだ?」と聞かれずによかった。
自分には今、家族がいるから。
私は肥満児だった。
就寝前には「病気になっても何でもいいから痩せますように」と、
悪魔にお祈りをしてから寝るのが習慣だった。
願いが叶って、私は糖尿病になった。
治療を一切せず、好きな物を好きなだけ食べたり飲んだりした。
あれから13年。
体重が25kg減の41kgになった。
そして明日には、更に3kg減る。
夢にまで見た30kg代だ。
....だけど私はもう、夢しかみることが出来ない。
糖尿病性眼症で網膜やられて失明したため、
夢しか「見る」事が出来ない。
糖尿病性壊そが起き、手足が腐って落ちそうなので明日、病院にて切断、
一気に3kgダウン。
悪魔に祈るような愚か者には相応しい最期だ。
俺には、ちょっとしたことで酷く怒る母がいた。
昔からそうだった。
行儀が悪いだの、テストの点が悪いだの色々。
確かに俺も悪い。
しかし、怒りかたが尋常じゃない。
「今思えば、よく今まで我慢したよなぁ。ハハハ...」
俺は涙を流しながら、少し笑みを浮かべた。
就寝時間の21時00分、俺は床についた。
俺が幼い頃、田舎の祖父の家によく遊びに行っていた。
そしていつも祖父の畑仕事についてってた。
祖父の畑のそばには、周囲の畑の持ち主共同のトイレがあったの覚えてる。
俺はイレギュラーによく便意をもよおしていたため、
畑のそれは非常にありがたかった。
そのトイレを使う時、祖父がいつもこう言っていた。
「あの便所には青手がおる。
下からぬっと出てきて、
ちんちんを引っ張って下に引きずり込もうとする。
でも、下をずっと見ていれば絶対に出てくることはない。
だから、絶対に、最後まで、便器の中を見とくんやぞ」
「青手」とは妖怪の一種みたいなものだろうか。
こんなことを、祖父は何度も何度も真剣な顔で言うものだから、
幼い俺はトイレをしている最中、一切下から目を離すことはなかったよ。
でも今考えると、ずっと下を見ていたところで何の意味があるのだろう?
ていうか、そもそも「青手」って何だ?
妖怪とかの話で怖がらせて便器に注目させて、
誤って便器に落ちないように注意させるためってことだろうか。
それにしてもなるべく使わせまいとしてか、
怖がらせようと必死だった祖父が懐かしい....
「...そもそも「青手」なんて出ない。
あなたの祖父の目的は、頭上に現れる恐ろしい何かを見せないために
すごく必死だった...それだけ」
とあるところに、とても貧乏で痩せこけた青年がいました。
噂で「何もしないでお金が稼げる店がある」と聞き、
その店に行くことにしました。
薄暗い部屋の中で店員らしきマッチョな男に、
「何もしないでお金がもらえると聞いたんですけど....」と言いました。
すると彼は青年にお金を渡して
「この1億円を1ヶ月以内に使い切ってください。
使い切れれば、新たに差し上げます。
それが無理なら、
この銃でそこにいる人を殺してこのお金を持って逃げてください。
そして1ヵ月後にまた来て下さい」
とそこにいた男の人を指しながら言いました。
きっとこの男の人を殺せと言うのでしょう。
青年は1ヶ月に1億円使い切れる自信がなかったので、
男を殺して逃げる方を選択しました。
銃を持ち、この男をそのまま勢いにまかせて殺しました。
店を出る時、店員が何か言った気がしましたが、
それどころではなく、
頭が真っ白になっていたので、急いで帰宅しました。
1ヶ月が過ぎて、青年は再びその店に行きました。
店に入ると店員に
「そこで待っていてください」と言われたので待っていると、
青年は後から入ってきた人に、急に銃で撃たれて死んでしまいました。
死に際に店員が「これで35回目ですね」と笑みを浮かべて言いました。
なんだかんだで自分で自分を殺して、
35回も繰り返しているこの青年。
これが夢の内容なら分析するとかなり吉夢となりますが、
現実な話、そうではないみたい。
手塚治虫の「火の鳥」の話の様に、
彼は何か重大な罪を犯したのでしょうか。
とあるところに、おじいちゃん子のカナちゃんがいました。
そのおじいちゃんが病気で入院してしまって、
もう長くないというのです。
女の子は毎日看病していましたが、
とうとうおじいちゃんが危篤状態になりました。
家族や親戚の人は気をつかって、
おじいちゃんと女の子を2人きりにしてくれました。
おじいちゃん曰く、
「もうおじいちゃんはながくないんだ。
もしわしがしんだら、かなしんでくれるかい?」
と言いました。
女の子は「おう!当たり前じゃん」と言いました。
そしておじいちゃんが死んでしまった翌日、
女の子は交通事故で死んでしまいました。
よく考えてください。
悲しんでくれるかい?
カナシンデクレルカイ?
カナ死んでくれるかい?
......酷い話です。
とあるところに小学生のタケシ君がいました。
タケシ君はベッドで寝るのが長年の夢でした。
そしてある日、「中古のベッドなら買ってやるよ」
と、タケシ君の父親が言いました。
家にベッドが来た日、早速寝てみると声が聞こえます。
ベッドの下にはちょっとした空間があるのですが、
どうやらそこからな感じなので、
ドキドキしながら覗き込んでみると...
それ以来、タケシ君を見たものはいません。
ある冬山で遭難した登山グループが、2週間ぶりに保護された。
大学生サークルの5人で登山し、天候の悪化により遭難。
地元レスキュー隊によって、4人が保護された。
残りの1人について警察が事情聴取をしたところ、
「途中からいなくなった」と3人は一貫し、
もう1人は雪山の恐怖からか、精神が不安定で、
「ベタベタベタベタ......」と訳の分からない言葉を連呼することに。
もう1人の遭難者の捜索を急がなければならない。
今日はエイプリルフールだ。
特にすることもなかった僕らは、いつもの様に僕の部屋に集まると、
適当にビールを飲み始めた。
今日はエイプリルフールだったので、
退屈な僕らはひとつのゲームを思い付いた。
嘘をつきながら喋り、それを皆で聞いて酒の肴にする。
くだらないゲームだ。
だけど、そのくだらなさが良かった。
トップバッターは僕で、
「この夏ナンパした女が妊娠して、実は今、一児の父なんだ」
という話をした。
初めて知ったのだが、嘘をついてみろ、と言われた場合、
普通、人はとっさに100%の嘘をつくことはできないという。
僕の場合、夏にナンパはしてないけど、当時の彼女は妊娠したし、
一児の父ではないけれど、背中に水子は背負っている。
どいつがどんな嘘をついているかは、なかなか見抜けない。
だからこそかな、見抜けないからこそ楽しい。
そうやって順繰りに嘘は進み、最後の奴にバトンが回った。
そいつはチビリっとビールを舐めると、申し訳なさそうにこう言った。
「俺はみんなみたいに器用に嘘はつけないから、ひとつ作り話をするよ」
「なんだよそれ。趣旨と違うじゃねえか」
「まあいいから聞けよ。退屈はさせないからさ」
そう言って姿勢を正した彼は、では、と呟いて話を始めた。
僕は朝起きて気付くと、何もない白い部屋にいた。
どうしてそこにいるのか、
どうやってそこまで来たのかは全く覚えていない。
ただ、目を覚ましてみたら僕はそこにいた。
しばらく呆然と状況を把握できないままでいたんだけど、
急に天井のあたりから声が響いた。
古いスピーカーだったんだろうね、ノイズがかった変な声。
その声はこう言った。
『これから進む道は、人生の道であり、人間の業を歩む道。
選択と苦悶と決断のみを与える。
歩く道は多くしてひとつ、決して矛盾を歩むことなく』
で、そこで初めて気付いたんだけど、
僕の背中の側にはドアがあったんだ。
横に赤いべったりした文字で、『進め』って書いてあった。
『3つ与えます。
ひとつ。右手のテレビを壊すこと。
ふたつ。左手の人を殺すこと。
みっつ。あなたが死ぬこと。
ひとつめを選べば、出口に近付きます。
あなたと左手の人は開放され、その代わり彼らは死にます。
ふたつめを選べば、出口に近付きます。
その代わり、左手の人の道は終わりです。
みっつめを選べば、左手の人は開放され、おめでとう。
あなたの道は終わりです』
めちゃくちゃだよ。
どれを選んでもあまりに救いがないじゃないか。
実に馬鹿らしい話だよ。
でもその状況を、馬鹿らしいなんて思うことはできなかった。
それどころか、僕は恐怖でガタガタと震えた。
それくらいあそこの雰囲気は異様で、有無を言わせないものがあった。
そして僕は考えた。
どこかの見知らぬ多数の命か、
すぐそばの見知らぬ1つの命か、1番近くのよく知る命か。
進まなければ確実に死ぬ。
それは『みっつめ』の選択になるんだろうか。嫌だ。
何も分からないまま死にたくはない。
1つの命か多くの命か?そんなものは比べるまでもない。
寝袋の脇には、大振りの鉈があった。
僕は静かに鉈を手に取ると、ゆっくり振り上げ、
動かない芋虫の様な寝袋に向かって、鉈を振り下ろした。
グチャ。
鈍い音が、感覚が、伝わる。
次のドアが開いた気配はない。
もう一度鉈を振るう。
グチャ。
顔の見えない匿名性が、罪悪感を麻痺させる。
もう一度鉈を振り上げたところで、
カチャリと音がしてドアが開いた。
右手のテレビの画面からは、
色のない瞳をした餓鬼が、
ぎょろりとした眼でこちらを覗き返していた。
次の部屋に入ると、
右手には客船の模型、左手には同じ様に寝袋があった。
床にはやはり紙がおちてて、そこにはこうあった。
『3つ与えます。
ひとつ。右手の客船を壊すこと。
ふたつ。左手の寝袋を燃やすこと。
みっつ。あなたが死ぬこと。
ひとつめを選べば、出口に近付きます。
あなたと左手の人は開放され、
その代わり、客船の乗客は死にます。
ふたつめを選べば、出口に近付きます。
その代わり、左手の人の道は終わりです。
みっつめを選べば、左手の人は開放され、おめでとう。
あなたの道は終わりです』
客船はただの模型だった。
普通に考えれば、これを壊したら人が死ぬなんてあり得ない。
けどその時、その紙に書いてあることは絶対に本当なんだと思った。
理由なんてないよ。ただそう思ったんだ。
僕は寝袋の脇にあった灯油を空になるまでふりかけ、
用意されてあったマッチを擦って灯油へ放った。
ボっという音がして、寝袋はたちまち炎に包まれたよ。
僕は客船の模型の前に立ち、ぼうっと眺めながら、
鍵が開くのを待った。
2分くらい経った時かな。
もう時間感覚なんかはなかったけど、人の死ぬ時間だからね。
たぶん2分くらいだろう。
カチャ、という音がして、次のドアが開いた。
左手の方がどうなっているのか、確認はしなかったし、
正直したくなかった。
次の部屋に入ると、
今度は右手に地球儀があり、左手にはまた寝袋があった。
僕は足早に紙切れを拾うと、そこにはこうあった。
『3つ与えます。
ひとつ。右手の地球儀を壊すこと。
ふたつ。左手の寝袋を撃ち抜くこと。
みっつ。あなたが死ぬこと。
ひとつめを選べば、出口に近付きます。
あなたと左手の人は開放され、
その代わり、世界のどこかに核が落ちます。
ふたつめを選べば、出口に近付きます。
その代わり、左手の人の道は終わりです。
みっつめを選べば、左手の人は開放され、おめでとう。
あなたの道は終わりです』
思考や感情は、もはや完全に麻痺していた。
僕は半ば機械的に、寝袋脇の拳銃を拾い撃鉄を起こすと、
すぐさま人差し指に力を込めた。
パンっ、と乾いた音がした。
パン、パン、パン、パン、パン。
リボルバー式の拳銃は、6発で空になった。
初めて扱った拳銃は、コンビニで買い物をするよりも手軽だったよ。
ドアに向かうと、鍵は既に開いていた。
何発目で寝袋が死んだのかは知りたくもなかった。
最後の部屋は何もない部屋だった。
思わず僕は「えっ」と声を洩らしたけど、
ここは出口なのかもしれないと思うと少し安堵した。
やっと出られる、そう思ってね。
すると、再び頭の上から声が聞こえた。
『最後の問い。
3人の人間とそれを除いた全世界の人間。
そして、君。
殺すとしたら、何を選ぶ』
僕は何も考えることなく、黙って今来た道を指差した。
するとまた、頭の上から声がした。
『おめでとう。
君は矛盾なく道を選ぶことができた。
人生とは選択の連続であり、
匿名の幸福の裏には匿名の不幸があり、
匿名の生のために匿名の死がある。
ひとつの命は地球よりも重くない。
君はそれを証明した。
しかし、それは決して、命の重さを否定することではない。
最後に、ひとつひとつの命がどれだけ重いのかを感じてもらう。
出口は開いた。
おめでとう。
おめでとう』
僕はその声を聞いて、
安心した様な、虚脱した様な感じを受けた。
とにかく全身から一気に力が抜けて、
フラフラになりながら最後のドアを開けた。
光の降り注ぐ眩しい部屋。
目がくらみながら進むと、足にコツンと何かが当たった。
3つの遺影があった。
父と、母と、弟の遺影。
「ほい、これで、おしまい」
彼の話が終わった時、僕らは唾も飲み込めないくらい緊張していた。
こいつのこの話は何なんだろう。
得も言われぬ迫力は何なんだろう。
そこにいる誰もが、ぬらりとした気味の悪い感覚に囚われた。
僕は、ビールをグっと飲み干すと、勢いをつけてこう言った。
「……んな気味の悪い話はやめろよ!楽しく嘘の話をしよーぜ!
ほら、お前もやっぱり何か嘘ついてみろよ!」
そういうと彼は、口角を釣り上げただけの不気味な笑みを見せた。
その表情に、体の底から身震いする様な恐怖を覚えた。
そして、口を開いた。
「もう、ついたよ」
「え?」
「『ひとつ、作り話をするよ』」
僕は朝起きて気付くと、何もない白い部屋にいた。
どうしてそこにいるのか、
どうやってそこまで来たのかは全く覚えていない。
ただ、目を覚ましてみたら僕はそこにいた。
しばらく呆然と状況を把握できないままでいたんだけど、
急に天井のあたりから声が響いた。
古いスピーカーだったんだろうね、ノイズがかった変な声。
その声はこう言った。
『これから進む道は、人生の道であり、人間の業を歩む道。
選択と苦悶と決断のみを与える。
歩く道は多くしてひとつ、決して矛盾を歩むことなく』
で、そこで初めて気付いたんだけど、
僕の背中の側にはドアがあったんだ。
横に赤いべったりした文字で、『進め』って書いてあった。
『3つ与えます。
ひとつ。右手のテレビを壊すこと。
ふたつ。左手の人を殺すこと。
みっつ。あなたが死ぬこと。
ひとつめを選べば、出口に近付きます。
あなたと左手の人は開放され、その代わり彼らは死にます。
ふたつめを選べば、出口に近付きます。
その代わり、左手の人の道は終わりです。
みっつめを選べば、左手の人は開放され、おめでとう。
あなたの道は終わりです』
結婚式を明日に控えて、
親父が久し振りに一緒に風呂に入らないかと言ってきた。
親父とはすごく仲が良くて
中学卒業するくらいまでは背中を流し合ってたんだ。
別に断る理由もないし、何年かぶりの裸のつきあいをした。
「すっかり大人になっちまったなぁ」なんてしみじみ言うもんだから、
こっちまでちょっぴりセンチな気分になっちまう。
良く見るとすっかり老けてしまった親父を見て
「親父こそ、昔はもっと逞しかったのにね」って言ったら
「まだまだ若いさ」なんて強がってやがる。
「なぁ親父、母さん明日の結婚式来れるかな」
母親は高校入学した頃に気が触れてしまい、
それからずっと施設に預けられている。
主治医から母を刺激するのは良くないということで、
面会は親父が必要最低限だけ行くことにしていた。
「ちょっと無理かもしれないな」
「そっか…」
期待はしていなかったが、母が来れないのは寂しかった。
翌朝、式場に母から贈り物が届いた。
母が結婚式の時に祖母から譲り受けた簪だった。
親父は肩をポンと叩いて「母さんも祝ってくれてるんだな」と言った。
何故だか涙が溢れてきた。
プロフィール
HN:
ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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