リンゴ／今も

走ることに慣れた速さで息をする　見渡す街並
何処に進むのか　薄れがかる　かつての青空
私の影を踏んで先へと進む　かつての花の色
何処に進むのか　薄れがかる空

EGO-WRAPPIN'「かつて」より




薄汚れた廃屋に独りぽつんと佇み空を仰ぐ。
乾燥されて冷えた空気。
時折聞こえてくる疾しい声。
男の荒い息使いがしだいに大きくなっていく。
ウィスキーとイソジンを混ぜた液体でマーキング。
はしたない衝突音。並ぶギャラリーの影。
次から次へと運ばれては捨てられていく。そういえば、
横には大事なものがあったのに、
気付くと誰かに持っていかれてしまっていた。
私は何処に進んでいるのか、
もうさっぱり、薄れがかる空。

リンゴ／哀愁とバラード

もしも私の心が汚れていたのなら
あなたはそのきれいな手でいつも拭き取っていてくれて
酷く赤くなった傷も優しく和らいでいった
....長くは続かないのかも
誰かのために涙を流すことを
夕べ部屋に鳴り響いたメロディは
甘い生活が残していった切ないだけのバラード

ACO「哀愁とバラード」より
花を描いているのにいつの間にか人になったり、空になったり。

リンゴ／月光

不愉快に冷たい壁とか　次はどれに弱さを許す？
最後になど手を伸ばさないで　あなたなら救いだして
私を静寂から　時間は痛みを加速させていく

鬼束ちひろ「月光」より
銭湯巡りは3軒までが良いところ。
10軒いくとお湯の妖精に生まれ変わりそうになります。

リンゴ／AJICO、再結成してほしい

砕けゆく昨日に　重ねた手のひらに　汚れた悲しみに　隠れてた姿は
深い深い心の湖に　打ち寄せる小さな波に
消えてゆくんだね　光をはなってる
それでいいよね　きれいだから

溺れかけた背中　時の待つ世界が
繋がるまで　小さな波に　いつも愛の歌を抱きしめるように
君がくれた愛の歌


AJICO「庭」より
様々な思惑とは裏腹に、少しずつ昇っていくのは
結局、素直さと希望を持ち続けること。
って、なんだかエレクトリカル・パレードの謳い文句みたいだけど、そう。

リンゴ／自分だけのストーリー

時に人は傷付き傷付けながら、染まる色はそれぞれ違うけど
自分だけのストーリー　作りながら生きていくの
だからずっとずっと、諦めないで

独りじゃないから　私が君を守るから
あなたの笑う顔が見たいと思うから
時がなだめていく　痛みとともに流れていく
日の光が優しく照らしてくれる


AI「Story」より
人と向き合う、ということに久々こだわっている自分が居て、
正直、驚いている。