ポテチの水彩絵の世界にようこそ!
気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、
現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
トラック運転手がトレーラーに荷物を一杯積んで、
急な坂をやっと登り切って、今度は反対側の急な下り坂を下りかけた時、
道の真ん中で寝っころがってSEXしている全裸の若い男女に気がついた。
このままだと彼らを轢きそうだったので、エア・ホーン何回か鳴らしたが、
「あいつら、退きそうにないぞ」ということで、思いっきりブレーキを踏んだ。
そしたら彼らからギリギリのところでトラックが止まった。
頭にきてしまった彼は運転席を降り、
車の前の方に回って道路に寝たままの彼らに叫んだ。
「おい、お前ら2人! どういうつもりなんだっ?
ホーンを鳴らしたのに事に夢中で聞こえなかったのかっ?
もう少しで轢かれるとこだったんだぞっ!!!」
今だ道に寝ている全裸男は、いかにも満足げな表情をしているが、
言われたことをあまり気にしている様子がない。
その男が運転手を見上げて答えた。
「俺はイきそうだったんだ。彼女もイきそうだったんだ。
そんであんたはヒきそうだったんだっちゅうことでよ。
この3人の中でブレーキは、あんたしか持ってなかったっつうことだな、うん」
あるところの3人姉妹が結婚することに。
そこで結婚式での両親の負担を少なくするため、同じ日に結婚式をあげることにした。
更に費用を抑えるため、ハネムーンの1日目はそれぞれ自宅で過ごすことにした。
その3つの結婚式は無事終わり、夜も更けてきた頃、
3人姉妹の母親は寝つかれず、キッチンでお茶を飲むことにした。
自分の寝室からキッチンへ行く途中、長女・プルーデンスの寝室の横を通ると、
娘が悲鳴を上げていた。
「あらあら。まぁ、ワイルドなこと〜」と母親は思った。
音を立てない様にして、次女・パイパーの寝室の横を通っていると、
娘の笑い声が聞こえた。
「なんだか楽しそうだわね〜」とにっこりしながら母親は思った。
そして、三女・フィービーの寝室を通ると、
そこからは義理の息子の喘ぎ声以外、一言も聞こえなかった。
でも彼女はあまり気にしなかった。
次の日の朝、それぞれの夫が出かけた後で母親はプルーデンスに尋ねた。
「夕べの大声はどうしたの?」
「えーっとね。ママいつも言ってたじゃない、痛かったら悲鳴を上げたらいいって」
「その通りよ、プルーデンス」
そう答えて今度はパイパーに向かって言った。
「で、お前はどうしたんだい、パイパー。楽しそうに笑ってたけど?」
「ママいつも言ってたじゃない。くすぐったかったら笑いなさいって」
「確かに、そうね」
母親は自分が結婚した頃のことを思い出しながら笑って言った。
「さあ、今度はお前の番だよ、フィービー。
夕べ、お前はどうしてあんなに静かだったんだい?」
と母親はフィービーに向かって聞くと、こう答えた。
「ママ、覚えてる? 喋っちゃダメだっていつも言ってたよね。
口の中にモノを入れてる時は」
あるところに金遣いが荒い夫婦がいた。
若い2人はコートダジュールで休暇を楽しむことを夢見ていたが、
その費用はまるっきり貯まらなかった。
ある日、夫のコールはある考えが閃いた。
SEXする度に20ドルずつ貯金するというものだ。
2人は貯金箱を買い、そのアイデアを実行することに。
そして1年後のある日、
休暇の費用ももう貯まっただろうから貯金箱を開けてみようということになった。
貯金箱をのぞき込んだコール曰く、
「ちょっと変じゃないか? 俺たちがSEXする度に20ドル入れたわけだけど、
何故か50ドル札がいっぱいあるし、うおっ? スゲー! 100ドル札もあるぞ」
すると妻のフィービー曰く、
「みんな、あなたみたいにケチだと思ってるの?」
とある酒場にて、親友のバルサザーを見つけたコールはとても心配になった。
こんなに酔いつぶれているヤツを見たことがない。
コールは彼の座っているカウンターに近づき声をかけた。
「よお、相棒! どうした? 何かマズいことでもあったのか?」
「ん? おぅ、バルサザー。いや、な。女のことだよ。それじゃ悪いか?」
とバルサザーはぶっきらぼうに答えた。
「なぁ、話してみろよ。俺で良かったらさ」
「ああ、それじゃあ.....お前のかみさんのことなんだが」
「俺の女房? フィービーがどうした?」
バルサザーがこう答えた。
「彼女なぁ、浮気してるみたいなんだ。俺ら2人とも騙されてるよ、きっと」
コールが勤めから帰宅し、妻が若い男を連れ込んで浮気をしている現場をつかまえた。
逆上したコールは鉄砲を取り出し、彼女を撃ち殺してしまった。
彼は裁判にかけられ、裁判長から審問を受けた。
「あなたは、一体どうして妻の方を殺したのですか?」
「はい、殺人は1回犯すだけでたくさんです」
「もし妻の方を殺してなければ、あと何人も殺さなければなりません」
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私がまだ学生だった2年くらい前のこと。
その頃、無性に海外旅行に行きたい!ということで、その資金調達のため、
早速アルバイトを探すことに。
まだ4月だというのに暑い日が続いてて、
私は汗をかきながら求人雑誌をめくっては電話していた。
ところが、何故かどこもかしこも駄目、駄目駄目。
擦り切れた畳の上に悪態をつきながら大の字に寝転がると、
すぐ横に散らばった雑誌の1つの開いたページが目に入ってきた。
そこには、とある山の麓の旅館が宴会係の求人募集しているものだった。
その場所は偶然、日本で私が行ってみたいと思ってたところ。
条件は夏の期間だけのもので時給はあまり高くはないものの、
"住みこみで食事付" というところに強く惹かれた。
ずっとカップメンしか食べてなかったので。
接客は前のバイトで慣れてると思うし、
まかない料理でも手作りのものが食べれて、
しかも良いなと思った場所。
まだ午後3時、今なら丁度いいタイミング。
私はすぐに電話した。
「はい、お電話ありがとうございます。麓○山旅館です」
「あ、すみません。求人広告を見た者ですが、まだ募集してますでしょうか?」
「はい、少々お待ち下さい.......ザ....ザ....ザザ....い、....そう...だ.....」
旅館の受付の電話の声は若そうな女性だった。
電話の向こう側で低い声の男性(宿の主人でしょうか?)と
小声で会話をしている様子。
私はドキドキしながら正座なんかしちゃったりして、暫く待っていた。
やがて向こう側で受話器を握る気配と共にその男性に代わった。
「はい、お待たせしました。あなたはアルバイト募集の方ですか?」
「はい。雑誌の求人でそちらを知りまして、是非お願いしたいのですが」
「あー、それは、ありがとうございます。こちらこそお願いしたいです。
いつからこちらに来れますか?」
「いつでも私は構いません」
「それでは、明日からでもお願いしますよ。それでは、お名前は?」
「真崎です」
「真崎さんですね。はやくいらっしゃい....」
とんとん拍子だった。運が良かった。
ちなみに私は電話の用件などを忘れない様に録音していて、
旅館の住所や必要事項などを確認するべく、再度電話内容を再生しました。
住みこみなので持っていくものの中に、
保険証なども必要とのことだったのでメモしておかなくては。
改めてその求人のページを見ると、白黒で旅館の写真が写っていた。
こじんまりとして自然に囲まれた凄く良さそうな場所。
私は急に事が進んだいうこともあってホっとした。
しかし、何か変だ。
日はいつの間にかとっぷりと暮れ、
開けっぱなしの窓から湿気の多い生温かい風が入ってきた。
私はカップメンを食べつつ、私は夢想した。
条件は良く、旅費を稼ぎながら、ある意味、旅行も味わえる。
女の子も働いている様だから、
もしかしたらちょっとした出会いもあるかもしれない。
しかし、何か変だ。
ふと、暗い窓ガラスに映る自分の顔を覗くと、
生気が無くなっていることに気がついた。
翌日、私は酷い頭痛に目覚めた。
するとあまりの気持ち悪さに激しく嗚咽してしまった。
風邪だろうか? 私はふらふらしながら歯を磨いた。
歯茎から血が滴った。
鏡で自分の顔を見るとギョッとした。
目の下にくっきりと墨で書いたようなクマが出来ており、顔色は真っ白。
まるで、死人の様。
今日行くのは止めようかなと思ったが、
すでに準備は昨夜のうちに整えているし、
第一、旅館の方々に悪い印象をもたれてしまう。
しかし、どうしよう。気が乗らない。
その時、電話がなった。
「おはようございます。麓○山旅館の者ですが、神尾さんでしょうか?」
「はい。今準備して出るところです」
「わかりました。それにしても、体調が悪いのですか? 失礼ですが、声が....」
「あ....すみません。今起きたばかりでしたので」
「無理はなさらずにいらしてくださいね。
こちらに到着されたら、まずは当旅館を知っていただくためにも、
温泉などつかって頂いて構いませんよ。初日はゆっくりとしててください。
今はそこまで忙しくはありませんので」
「あ....大丈夫です。お気遣いありがとうございます」
「それでは、お待ちしております。最寄り駅に着きましたら連絡くださいね。
迎えにいきますから」
私は電話を切り、少しして家を出た。
あんなに親切で優しい電話。ありがたかったな。
しかし、電話を切ってから今度は寒気がしてきた。
玄関のドアを開けると眩暈がした。
「と....とりあえず、旅館まで着けば....」
私はすれ違う人が振りかえるほどフラフラとしながら駅へ向かった。
やがて雨が降り出した。
傘を持ってなかった私は駅まで濡れながらいくことになった。
激しい咳が出る。
「ああ....はやく旅館で休みたい.....」
私はびしょ濡れで駅に辿りつき、切符を買った。
その時、自分の手を見て驚いた。
まるで老人の様にひび割れてカサカサになっている。
雨で濡れたにも関わらず。
「ヤバいな....私は病気か? 旅館まで無事に着ければいいけど.....」
私は手すりに縋る様にして足を支え、何度も休みながら階段を上った。
電車が来るまで時間があった。
私はベンチに倒れるように座りこみ、苦しい息をした。
ぜーぜーと声が枯れ、手足が痺れている。
そして波の様に頭痛が押し寄せる。
発作的に酷い咳をすると足元に血が散らばった。
私はハンカチで口を拭った。
吐血している。
私は霞む目でホームを見ていた。
「はやく.....旅館へ.....」
やがて電車が轟音をたてながらホームに滑り込み、ドアが開いた。
乗り降りする人々を見ながら、私はようやく腰を上げた。
腰痛が激しくも、フラフラと乗降口に向かう。
体中が痛む。
取りあえず、この電車に乗れば.....
そして、ドアに手をかけた瞬間、体が外に強く引っ張られた。
ドシンっ!
私はふっ飛ばされホームに転がった。
「やめろ! やめてくれ! 私はあの電車に乗らないといけないんだっ!
りょ、旅館に行けなくなってしまう!」
やがて駅員たちが駆けつけ、私は囲まれた。
電車は行ってしまっていた。
私は立ち上がることも出来ず、人だかりの中心で座りこんでいた。
すると私と同じ歳くらいの男が近寄って呟いた。
「お前まで引かれてた。もっと喝を入れろ。また来るぞ」
そして彼は去っていった。
私は駅員と少し応答をした後、すぐに帰された。
駅を出て仕方なく自分のアパートへ戻ることにした。
すると体の調子が良くなってきた。
声も戻ってきた。
鏡を見ると血色がいい。
私は不思議に思いながらも帰宅した。
荷物を下ろし、タバコを吸い、電話の前に座った。
落ち着いた私は、やはり断わろうと旅館に電話をかけた。
すると無感情な軽い音声が帰ってきた。
「現在、この電話番号は使われておりません」
再度かけ直す。
「現在、この電話番号は使われておりません」
私は混乱した。
着信履歴からして、
この番号で今朝、あの旅館から電話がかかってきたのだ。
そういえば...と、私は通話記録を録音していたのを思い出した。
最初まで巻き戻して聴いてみることに。
「ザ....ザザ....はい。ありがとうございます。麓○山旅館です」
あれ? 私は悪寒を感じた。
電話の応対は若い女性だったはずなのに、
声がまるで男性の様な低い声になっている。
「あ、すみません。求人広告を見た者ですが、まだ募集してますでしょうか?」
「はい、少々お待ち下さい.......ザ....ザ....ザザ....い、....そう...だ.....」
ん?? 向こう側で会話をしていると思ってたけど、
良く聴くと何か変に気がする。
私は巻き戻し、音声を大きくしてみた。
「はい、少々お待ち下さい.......ザ....ザ....ザザ....い、....そう...だ.....」
もう一度、巻き戻す。
「はい、少々お待ち下さい.......ザ....ザ....ザザ...むい、こご...そう...だ.....」
もう一度、巻き戻す。
「.....さむい、こごえそうだ」
良く聴くと子供の声が入っている。
更にその後ろで大勢の呻き声が....
うわぁっ!! 私は咄嗟に電話から離れた。
すると通話記録がそのまま流れた。
「あー、それは、ありがとうございます。こちらこそお願いしたいです。
いつからこちらに来れますか?」
「いつでも私は構いません」
記憶にある会話。
私は中年くらいの男性と話をしていたはずだ。
しかしそこから流れる声は地面の底から響く様な老人の声だった。
「真崎さんですね。はやくいらっしゃい....」
そこで通話が途切れ、私の体中に冷や汗が流れ落ちた。
暫く私は金縛りにあったかの様に動けなかったが、ようやく落ちついてきた。
すると、そのまま通話記録が流れた。
今朝、掛かってきた電話だ。
しかし、話し声は私だけだった。
「私たちの荷を軽くするための依り代となるがいい」
「はい。今準備して出るところです」
「死ね死ね死ね死ね死ね」
「あ....すみません。今起きたばかりでしたので」
「死ね死ね死ね死ね死ね」
「あ....大丈夫です。お気遣いありがとうございます」
私は電話の電源ごと引き抜いた。
目の前にある、あの求人雑誌を咄嗟に掴み、
震えながらあのページを探した。
すると見つけたものの、あのページは切り離され、床に落ちた。
昨日見た時は他の紙面と同じ風だったのに、
この落ちた紙はシワシワで黄ばみ、何かのシミが大きく広がり、
少し焦げていた。
まるでかなり前の古雑誌の様。
そしてそこに全焼して燃え落ちた旅館写真と記事が掲載されていた。
『死者30数名。台所から出火した模様』
泊まりに来ていた宿泊客たちが逃げ遅れて炎にまかれ焼死。
これって求人情報ではないじゃないか!
するとお札の様にそれが張り付き、一瞬、闇が私を包んだ。
そして、電話がなった。
ある温かな日のこと、息子のサムが父親に質問した。
「お父さん、”可能性” と ”現実” の違いって何ですか?」
父親が答えた。
「それじゃあ、お母さんのところへ行って、
100万ドルもらえたら "ジェレミー・レナー" と寝るか聞いてみなさい。
それから、お姉さんのところに行って、同じことを聞いてみなさい」
そこで、サムは母親のところに行って、
100万ドルで "ジェレミー・レナー" と寝るか聞いた。
母親曰く、「オー・マイ・ゴッド! 彼みたいなハンサムならもちろん寝るわよ」
次にサムは姉のところに行って、同じことを聞いた。
姉曰く、「オー・マイ・ゴッド! もちろんよ。彼って素敵だもの」
サムは父親のところに戻ってきた。
「お父さん、可能性と現実の違いが分かったよ」
「どう分かったんだい?」
「つまり、可能性としては、僕たち200万ドルを手に入れることができるんだよ。
でも、現実は2人の浮気女と暮らしてるってことだね」
マイケルは、息子のサムがテレビゲームばかりやっていることに気付いた。
興味の矛先を勉学に向けさせようと、彼はサムに対しこう言い聞かせた。
「アブラハム・リンカーンがお前と同じ年の頃には、
彼は暖炉の灯りで本を読んで勉強していたのだぞ」
するとサムは言い返した。
「リンカーンがお父さんと同じ年の頃には、彼はアメリカ合衆国の大統領だったけどね」
とある家庭の朝食時の会話。
「いいかい、サム。ただ “バター” と言うのは教養のない人間だぞ。
“バターを取って下さい” って、ちゃんと言わなきゃいけないんだ」
「分かったよ。じゃあ、お父さん。お母さんにも教えてあげてよ。
バターを使ったらちゃんと、何処へ行くのかちゃんと言いなさいって」
サムは小学校2年生の男の子。
その日、先生が出した宿題は、最近身近にあった出来事について、
何でもよいので作文を書いてきなさいということだった。
翌日、サムは授業で宿題の作文を読み上げた。
「4日前、パパが古い井戸に落ちました」
すると驚いた先生はこう言った。
「え! マイケル...いえ、お父さんが井戸に落ちたの!! それで今は大丈夫なの?」
「たぶん、今は大丈夫です。昨日から ”助けて” という叫び声がしなくなったから」
とある高校にて、フットボール部のコーチは、
タックルのスター選手であるサムの周りに
大勢のセクシーな女の子がまとわりついているのに気が付いた。
コーチには、とても相手できないぐらいたくさんの数だ。
それである日、コーチはサムに聞いてみた。
「君の秘密は、ズバリ言って何なんだ?」
サムは答えた。
「そうだなあ、コーチ。ここだけの話ってことで。
僕はSEXする時はいつも、アレを壁に打ち付けまくるんだ。
そうすると麻痺して、いつまでも持続できるってわけ」
その日、コーチは早めに家に帰るとまっすぐベッドルームに行った。
彼は妻がシャワーを浴びている音を聞いて、ちょうどいい機会だと思った。
服を脱ぐと彼はアレを壁に打ちつけ始めた。
音に気付いた妻がシャワールームから顔を出すとこう言った。
「サムなの?」
月曜日、2人の生徒が道徳の授業で学んだ。
「この世には、1人として同じ人間はいない。だから個性を尊重しよう」
火曜日、2人の生徒は社会科の授業で教えられた。
「どんな人も同じ人間なんだから、権利も平等であるべきだ」
水曜日に生徒Aは、
「人間みんなが同じ権利を持つのはおかしい」と言った。
木曜日に生徒Bは、
「皆が平等になるように財産を没収して人間を改造しよう」と言った。
金曜日、2人とも先生に殴られた。
始業式の翌日、小学校の下校途中にて、
友だち2人と騒ぎながら信号待ちをしていると、
1人が側溝のコンクリートの蓋の間に覗く500円玉を見つけた。
蓋はとても重くて持ち上がらなかったのだが、意地でも取りたくなって、
俺たちは四車線隔てた向こう側の下水溝から侵入を試みた。
泥だらけになりながら彷徨ってみたものの、結局、500円玉は見つからず、
代わりに発見した汚らしい包みを拾って外に出た。
相当古そうなそれは、破いてみるとカビの生えたチョコレートだった。
ははん、これはバレンタインのチョコレートだ。
きっと欲しくないヤツからもらったのを捨てたんだなと一同察知。
そんな曰く付きなものは.....と、もう一度下水に流そうとすると、
そのチョコレートの裏から手紙が出てきた。
うっわー、超かわいそ〜と思いながらも興味本意で読んでみると、
心臓を掴まれた様な寒気が襲ってきた。
「赤い目をした人へ 赤い手をした人へ」
とある病室にニコールという可愛い少女がいました。
彼女は、生まれつき治ることのない病気を患っていて、
ずっとその病室で過ごしてきました。
そんなある日、ニコールのもとにお星さまが現れてこう言いました。
「あなたの願いを叶えてさしあげましょう」
「はん、突然そんなことを言われて信じるほど、あたしは馬鹿じゃないよ。
そんな頭尖らしたところで、お星さまだぁ〜?
ふん、笑わせるんじゃないよ。
おととい来やがれってんだ!」
「あなたの願いを叶えてさしあげましょう」
「あんたはテープレコーダーかい?
繰り返し吹き込めば気が変わると思ってんなら、
おかと違いもいいところだよ。
さっさと、星の国でも精神科病棟にでも帰っておくれ!」
「あなたの願いを叶えてさしあげましょう」
「あんたは何かい? あたしを馬鹿にしてるのかい?って、ちょっと、何よ。
な、何すんのよ。いや、やめなさいよって....やだ....やめてよ....いやー!!」
「あなたの願いを叶えてさしあげましょう」
「.....早く病気を治して、早く楽になって、
新しいお友だちをたくさんつくって、
たくさんたくさん、遊びたいな」
「かしこまりました。その願い叶えてさしあげましょう」
それから10日が過ぎました。
あの不思議なお星さまと出会った翌日、
ニコールは病による苦しみがなくなりました。
そして、病室から出れた彼女は
たくさんの古い友だちをつくることが出来ました。
かわるがわる彼女と過ごす友だちたち。
いつの間にか、彼女はお星さまになっていました。
そしてある病室に向かい、そこで過ごす男の子にこう言いました。
「あなたの願いを叶えてさしあげましょう」
僕の母が再婚して弟ができた。
無口で大人しい自分と違って、弟は我が侭なダダッ子だった。
母に対してはベタベタと甘えていたが、
兄である僕に対しては嫉妬をむきだしにして反抗する弟だった。
それでも初めてできた弟が嬉しく、
まだ幼いからうまくいかないけど、そのうち仲良くなれるかも.....
と、僕なりに弟を可愛がっていた。
ある日、僕は弟の帰りが遅いのを心配して公園にやってきた。
広場の中では何かが燃えて動いていた。
燃えている前で女の子が、
「ごめんなさい....ごめんなさい.....でもいつも私を苛めるんだもの」
と、泣きながら謝っていた。
その時理解した。
目の前で燃えているのは弟だった。
僕は絶叫してこう思った。
「時間よ、巻き戻って」と。
僕の母が再婚して弟ができた。
幼い弟はいつも僕に質問をしてくる。
「なんで空は青いの?」
「なんで鳥は空を飛ぶの?」
なんとも鬱陶しいことこの上ない。
母は「そういう時期なのよ。お兄ちゃんなんだから答えてあげてね」
と笑顔でいう。
「面倒見てあげてね。弟なんだから」
そういって、今日も仕事に出てしまった。
毎日毎日、質問尽くし。
「なんで火は赤くて熱いの?」
「なんで道は続いていくの?」
せっかくの春休み、僕は友たちと遊びたいのに。
弟ばかりにかまっていられないよ。
ある日から弟の質問は不思議なものになった。
「なんでボクはびしょぬれなの?」
「なんで大人はお兄ちゃんを怒っているの?」
「なんでママは泣いているの?」
ある日、その日も留守番を頼まれていた。
短時間だから大丈夫だと思った。
「お兄ちゃんどこへ行くの?」
「おとなしくしてろよ」
そして僕は友だちと遊びに出かけた。
僕が聞きたい。
「なんで僕は弟から目を離したのか?」
水場に浮かぶ弟の姿。
「なんでこの世には取り返しのつかないことがあるのか?」
答えのない質問を、僕はこれからも聞き続ける.....
プロフィール
HN:
ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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