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ポテチの水彩絵の世界にようこそ! 気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、 現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
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ゴールデンウィークに差し掛かったある日のこと、近くの裏山の河原にて。
仲の良いマッチョ同好会の友だち5人とバーベキューをした時の出来事です。

学校が終わってから買い出しなどの準備で時間がかかり、
夜22時頃になってようやくバーベキューを開始したのですが、
この薄暗い山に入ってからというもの、トモヤンが全く喋りません。
皆がワイワイしながら肉を焼いたりする中、
普段から霊感があると自称していた彼が突然、
座り込んで何やらブツブツと拝み始めました。
トモヤンがガタガタ震えながら顔を真っ青にしているので、
さすがに不安になった私は、
「もしかして、何かいるとか?」と聞くと、
「....いる。さっきから妙な声が聞こえてるだろ.....」と彼がいうので、
皆黙り込み、耳を澄ましていると、
「......ぉぉおおおおおおお!!!!」
確かに目の前を流れる川の上流の方から唸り声の様な声が聞こえてきました。
暗闇で声のする方は全く見えません。
すると、ノッポのポーちゃんがこう切り出しました。
「なー。肝試ししようや!」
なんと、川の上流に向かって道を進もうと言い出したのです。
もちろん皆は全力で拒否。

理由は2つありました。
1. 今まさにそっちの方から、奇妙な声を聞いたから
2. その道を行くと、
    御札が何百枚と貼り付けてある廃墟があることを知っているから

しかし、お酒の勢いとポーちゃんがどうしても! というので、
いいだしっぺ(ポーちゃん)が選んだもう1人とで行くことになりました。
そして、私が行くことに.....

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1335617130

「いざ出発っ!」
私とポーちゃんが上流に向かって歩いていると、
前から何か近づいてきました。
固まって立ち尽くしていると、品のあるお婆さんがみえました。
「こんばんは」
「こ、こんばんは....」
真っ暗闇なので目の前に来るまで人間なのかどうかもわからないこの状態。
しかも時間は夜中の0時を過ぎた頃だけに、全身の毛が逆立ちました。
あまりにもその存在が不気味に感じて、通り過ぎた後に振り返りましたが、
もう姿が確認出来ませんでした。

ガタイの良い男2人が自然に手を繋いで歩く様になりました。

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1335616901

御札の家で折り返すことを決めていたので、意を決してその道を進みます。
やがて玄関の戸に一面びっしり御札が張り巡らされた廃墟の前に着きました。
携帯の灯りを使い、辺りを見渡すと、何か声が聞こえてきました。
すると上流へと続く道の向こうから何かがこちらに近づいてきました。
また固まって立ち尽くしていると、先程のお婆さんでした。
「こんばんは」
「こんばんは....」
「こんなところを夜中にあなたたちは何故歩いてらっしゃるの?」
「....」
「2人して仲良く手を繋いでるところを見るとカップルなのかしら?」
「....」
「まさか、あなたたちもあんなところで野外プレイをするおつもり?」
「....」
「お若いとはいえ、お盛んなこと。ちゃんと出したゴミは持ち帰ってくださいね」
「....」
「あら、私ったら。お引き止めしてごめんなさいね」
「....」

私たちはそのまま道を歩いていくと、彼女の真意がようやく分かりました。
興奮状態に陥ったポーちゃん。そして私も....

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1335616850

精を尽き果てた私たちが戻った頃には皆帰ってしまった後でした。
「もしかしたら、俺たち。捜索願なんて出されてるんじゃないかな」
「そうかもしれないね」
「なー。あの廃墟にたいそうな札を貼ったのは俺たちの仲間の仕業だよ。
何故かはもうわかるだろ?」
「....ああ。それにしても、あの道であったお婆さんは何だったんだろ.....」

「死んでんのか生きてんのか分かんねぇけど、物好きなババアだよな」


Steven Klein’s New Obsession
Steven Klein x Nicola Formichetti x Vogue Hommes Japan vol. 6 = fuck yeah!

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http://file.satyricon.ni-moe.com/funny1-16.jpg

N氏の長い歳月をかけた研究がついに実を結んだ。
これまで人類の夢であり続けたタイムマシンの誕生の瞬間である。
「やった。やったぞ。僕はついにやった!」
彼は歓喜し、己が努力の結晶であるタイムマシンを前に涙を流した。
「そうだ。こんなことをしている場合じゃないや」
科学省にこれを伝えようと、は電話に手を伸ばし、
興奮気味にコールをかけた。
コール音を聞いていると、
彼の思考はだんだんと冷静になっていった。その時、
「待てよ」

N氏は電話を切った。
「まだ試用を行ってなかったな。科学省への報告はその後だ」
彼はタイムマシンを腕にはめ、スイッチを入れた。
すると周囲の景色が眩い光に溶け込み、光がおさまると、
幾何学的な模様が彼の周囲に展開された。
その背景に透ける様に、何時とも知れぬ、年代の何処とも知れぬ、
数々の風景が猛烈な速さで差し替わりながら映っていく。
彼は黙々と飛翔先の条件を加えると、条件に当てはまる度に少しずつ、
目の前に映し出される風景の年代と場所が限定されていった。

やがて、N氏の望む景色がそこに現れた。
彼は悪童の様な笑みを浮かべて、ボタンを押した。
一瞬の闇が明けると、彼はそこに立っていた。
10年前の、いつも誰もいない小さな公園だった。
"タイムマシンの試用" というのは、
これから自らが行おうとしているイタズラに対して
見てみぬフリをするための免罪符だ。
このタイムマシンが多くの人間に知られる前に、
ちょっとだけ悪さをしてみようという彼のささやかな出来心だった。
彼は公園の脇の方まで歩き、そこの土に一握り分のビー玉を埋めて、
元の時代に帰ってきた。

http://file.satyricon.ni-moe.com/funny1-18.jpg

先程の埋めた場所を掘ってみると、
「あれ?」
何もなかった。
この10年の間に誰かが掘り起こしたのだろうか。
N氏は再び10年前に遡ってみるも、そこにもビー玉はなかった。
かれこれ、何日間も同じ様なことを何度も行ったが、
過去の改変は叶わなかった。
そんなことを続けているうち、彼はある事実に気付いた。
それは、自分が開発したものがタイムマシンではないということ。
時間を遡行できる装置をタイムマシンとするなら、
彼が開発したものは平行世界(パラレルワールド)へ
飛翔できる装置であることに。
数億数兆もの "場合" によって枝分かれした世界を
自由に行き来できるということだ。
あの時の自分は、無数の過去の内の1つと、
無数の未来の内の1つを渡っていたため、ビー玉のある過去、
または未来へ飛ぶことができなかったのである。
それを実現するには一生をかけたとしても難しいことだろう。
「自分がタイムマシンだと思っていたものは、実はそうではなかったってわけか」
しかし、彼はさほど落胆することはなく、目がギラつかせはじめた。
「僕はなんていけないものを発明したのだ」

http://file.satyricon.ni-moe.com/funny1-17.jpg

その事実が判明した日から、
N氏は無差別に過去と未来の世界へ飛んで銀行強盗を働き始めた。
その世界で犯人を捜しても、
その犯人はすでに別の世界へ飛んでしまっているのだから絶対に捕まりっこない。
やりたい放題できるというわけだ。
ほんの数週間で、彼は街1番の大金持ちとなり、
ついに高級住宅地で邸宅を建てるに至った。
しかし、そんな優雅な生活は突如として終わりを告げることに。

ある日、警察がやってきた。
「銀行強盗を働いたNだな。お前を逮捕する」
N氏は、警察の言った罪状に狼狽しながらも厳しく声を荒らげた。
「何を言っているんだ。僕は強盗なんてやっちゃいないぞ。証拠はあるのか」
「防犯カメラにお前の姿がはっきりと映っている。さあ来い!」
手錠をかけられ、彼は連行されてしまった。
なぜだ。
自分が捕まるはずはない。
増してや、防犯カメラに映っているなどありえない。
この世界では、自分は何の悪さもしていないはずではないか。
そう考えた時、彼は1つの可能性に思い至って、ついに観念した。

「.....なるほど。どこか遠くの世界にいる僕が、この世界にやって来たわけか」



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夕方、私が小学校から帰宅すると、家に知らない男がいた。

はやく気付くべきだった....後悔の念が頭をよぎる。
そういえば、嫌な予感は朝からあった。
いつもなら、いつまでも寝ている私を叩き起こすあいつが変に優しかったし、
何より弁当の中身が豪華だった。
“行ってらっしゃい” の声も上擦っていた。

沈黙し、立ったままの私を見かねたその男は、あいつを一瞥し、頷くと立ち上がった。
またか....もういいよ。言うことはわかってる。
聞きなれた、そして、聞きたくも無いあの言葉を聞くのは.....

「やあ! カオリちゃん。今日から俺が新しいもう1人のパパだ。よろしくな!」
大きな体を屈めて差し出された男のゴツゴツとした右手を見つめながら、私は思った。
これでいったい何人目のパパだろう.....いいかげんにして欲しい!
私にもうパパは要らない!!

必要なのはママよ!!!


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1335185756

「この写真の男に何か見覚えはありませんか」

そう言われて差し出された写真を受け取る手が微かに震えた。
私はその眼を見た瞬間に6年前の忌々しい出来事を思い出していた。
かつては魅力的だとも勘違いしたずる賢い狐の様な切れ長の眼.....
高校時代の同級生、あの酒井慎一に間違いない。

今よりも50キロは太っていた私が、
卒業直前にひっそりと酒井の机の中に忍ばせたラブレターを
クラスじゅうにさらけ出し笑いものにした男だ。

「どうかいたしましたか」
「あっ、いえ....この人、何したんですか」
「区内で起きている連続コンビニ強盗の犯人です。
逃走に使ったと思われる原付が、まあ盗難車ですけどね、
それがこの辺りで見つかったものですから、目撃情報等をあたっている最中です」
何度も同じ説明をしているのだろう、刑事はやや早口で面倒くさそうに説明した。

それにしても陳腐な男。
私は写真をまじまじと見つめながら考えた。
こんなにはっきりと顔が映っているのだから放っておいてもすぐに捕まるだろう。
だがこれは酒井に対してささやかな復讐を果たす絶好の機会ではないか?
.....逃す手はない。

「見たことある.....気がします」
「本当ですか。いつ、どこでですか」
「あの、この辺りでリヤカーを引いて空き缶とかを集めている人たちいますよね。
そういう人たちと一緒にいて、若い人もいるんだなって思ったので覚えているんです」
「そのホームレス連中と一緒にいた若い男がこの写真の男なのですね」
「すごく似ているって気がします。
直接そういう人たちに聞いて廻ってみてはどうでしょうか」
「わかりました。ご協力に感謝します」
そう言って足早に去っていく刑事の背を横目で見送りながら、
私は思わず呟いた。

「捜査は足で稼げってね。せいぜい頑張って、酒井くん」


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今の自分を表現するなら、地に落ちた小説家、だろうか。
要するにクズだ。
当たったのはデビュー作だけで、それ以降が続かない。
作家としての力はとっくに枯れ果てていた。
もちろん筆だけで食っていけるはずもなく、
今では相方にも働いてもらう始末。
なんて情けない。
俺はいつまでこんな生活続けるんだ。

書斎で独り打ちひしがれていると、キッチンの方から相方がやってきた。
「よう! 棚の奥から高そうなワインが出てきたぞ。仕事中だけど、ちょっと飲もうや」
「ごめん。今は少し集中したいんだ。それにお前にだって先にやることがあるだろ?」
僕は背中を向け、止まっていた手を動かし始めた。
罪悪感から、まともに相方の顔を見ることが出来ない。
「何だよ、ちょっとぐらいいいじゃないか。後で欲しくなっても残ってねえぞ」

ドスドスと去っていく相方の足音を聞いていると急に涙がこぼれそうになった。
僕は最低な男だ。
こんな惨めな人生に、あろうことか、あいつまで巻き込んで.....
けど、あいつは決して俺を責めなかった。
それどころか、こういう生活も慣れたら楽しいものだ、と笑って見せた。
もうあんな悲しい台詞言わせやしない。
今度こそ一発ドデカいのを当てて、新しい人生を始めるんだ!

数分後、再び相方が顔を覗かせた。
「めぼしい物はだいたい集めたけど、そっちはどうだ?」
「あぁ、ちょうど片付いたところだよ。今回は当たりだといいけど」

カチャリ、と俺は金庫を開けた。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1335075070

最近、私なんだかストーカーにつけられているみたいなんですよ。
この間も仕事からの帰宅途中、どうも何か気配を感じて、
後ろを振り返ってみると男と思われる人影が視界に入りまして、
その時はもう怖くて怖くて駆け足で自宅まで戻ったんです。

恥ずかしながら相談できるような知り合いも身近にはいないものでして、
仕方なく街の交番にお邪魔して話を聞いてもらったんですよ。
そうしたらそこのお巡りさんがとても親身になって相談に乗ってくださいまして、
なんでも、今日は私を自宅まで送ってくださるとのこと。 

体格のとても良い方ですし、彼が一緒ならストーカーも襲ってきませんよね。
割と硬派なタイプなのでしょうか。
彼、帰路の途中では男らしくダンマリ決め込んじゃいましてね。
私の数歩前をズシズシと先導してくださったんですよ。

はぁ、やっと自宅につきました。
鍵を開けて家に入るまで、ずっと見ていてくださるとのこと。
頼りになるな、このお巡りさんは。

途中で理解しました。
別にそんなことまでしなくても、あなたは私のタイプなのに。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1335075111

小さい頃、マンションで鬼ごっこしてたら友だちがそのままいなくなりましてね。
その日は仕方なく私は家に帰ったのですけど、結局その友だちは帰りませんでした。
最近になって、そういえば.....と、
私ふとマンションの屋上に上がれる様になっていたことを思い出したのですよ。
しかも、なんか狭い隙間みたいなところがあった様な。
友だちはもしかして、そこから落ちたのかなと。
そう思うといても立ってもいられなくなりまして、
早速、今日そのマンションの屋上に登ってみたのですよ。

そしたら案の定、友だちはそこにいました。
隙間から見下ろすと「助けてー」と手を振っていましてね。


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何年も前の話になりますけど、学校の帰り道、友だちと歩いていましたところ、
とてもおかしな相談を受けたのです。
彼が使ってるPCの画面の向こうに映ってる自分が、
凄くにやけた顔でこちらに手を振ってくるそうで、どうすれば良いか? というもので、
どうすれば....といわれたところで私は困ってしまったのですけど、
あまりに友だちの話をしてた顔がとても真剣だったということで、
「こっちからも手を振り返せば平和な感じで良いのでは?」と答えてみたのです。

するとその3日後に、その友だちは亡くなってしまいました。
亡くなった彼が、手を振り返したら、むこうの自分は手を振るのを止め、
今度は笑いながら手で何かを掴む動作を始めたとのこと。
そしたら、とても息が苦しくなって窒息して死んでしまったと、
私のPCの画面に映って凄くにやけた顔で話しておりました。
即座に母から頂いたお札を貼ってPCを叩き割ったことで、何事もなく済みましたけれど、
逆凪の対処って、本当に面倒ですね。


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母 「おい、おまいら!! 夕食ができますた。リビングに集合しる!」
父 「詳細キボーヌ」
母 「今日はカレーですが、何か?」
兄 「カレーキターーーーーーーーー」
弟 「キターーーーーーーーーー」
姉 「カレーごときで騒ぐ奴は逝ってヨシ」
母 「オマエモナー」
父  -----------------終了----------------
兄  -----------------再開----------------
妹 「再開すなDQNが!それより肉うpキボンヌ」
母 「ジャガイモうp」
姉 「↑誤爆?」
兄 「タマネギage」
父 「ほらよ肉>家族」
弟 「神降臨!!」
兄 「タマネギage」
母 「タマネギageんな! sageろ」
兄 「タマネギage」
姉 「タマネギage厨uzeeeeeeeeeeee!!」
母 「ageって言ってればあがると思ってるヤシはDQN」
セールスマン 「イタイ家族がいるのはこの家ですか?」
母 「氏ね」
父 「むしろゐ」
兄 「タマネギage」
弟 「兄 、 必 死 だ な ( 藁 」


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1335023034

私の近所に家に住んでいる息子が毎日の様に、
変な音楽やらテレビやらを大音量でかけまくって非常に五月蝿かった。
しかも、深夜1時頃でも平気でいきなりジャーン!!とやらかす。
隣近所からも文句が出ていた様だが、
一家揃ってDQN揃いで親も逆ギレする始末。
まっとうな方法じゃ無理だな、と思った私は仮名で彼にラブレターを書いた。

「通学途中であなたを見るたびに胸が苦しいです。
 昨日、勇気を出してあなたの家まであとをつけちゃいました。
 タクヤくんの好きな音楽のジャンルはデスコア系なんですね。
 私も大・大・大・大・大・大好きです。運命かな?
 私のことをおもってくれるならまたメッセージください。
 いつもあなたのそばできいてます(テヘッ)」

「手紙読んでくれたんですね、嬉しい!!
 毎日毎日毎日、タクヤくんの家まで通った甲斐がありました。
 2日前のバンドの曲、あれは私へのメッセージですよね!
 "お前しかいない" なんて! うれしくておもわず泣いちゃいました。
 私もあなただけ、あなただけです(テヘッ)」

そんな感じで電波を帯びたメンヘル娘の如く、
4通目ほどで音は劇的に小さくなった。
しかし半年後、また音が大きくなってきたので、極めつけの5通目をと、
父や母、弟、そして猫のレイチェルを交えて考え抜いた末、
この様な内容に。

「私のこと....忘れられたと思って、
 もしかしたらふんな女にいいよられてるんじゃとおもって、
 いろいろ用意してあなたの家の前で待ってたの。
 そしたら.... やっぱり私のこと忘れられないんですね!
 あの曲は別れた恋人(私)を忘れられないあなたの気持ちですね。
 あきらめなくて良かった。もちろん、一生あなたを愛しつづけます」

このラブレターを出したら、それ以降ピッタリと騒音は止んだ。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1335023093

休日、よく家でやってたのがシークレットサービスごっこ。
猫のレイチェルが起きたら枕元で、
「お目覚めですか? 本日も1日お供させて頂きます」でスタート。

レイチェルが部屋出ようとしたら、
「お待ちください、今外を確認します」
と言ってドアをそっと開けて外をキョロキョロ。
「安全を確認しました、どうぞ」

廊下は常にレイチェルのそばを歩腹前進して進み、
そして茶の間のゴミ箱の横に差し掛かった時、
「危ぬわぁぁぁぁぁいっ!!!!!」と絶叫しゴミ箱を蹴り飛ばしながら
猫を抱っこしてスライディング。
吹っ飛ぶゴミ箱。散乱するゴミ。迷惑そうなレイチェル。
そして、満足そうな顔をして横たわる俺。
「爆弾です、よくある手ですよ。
....お、俺は....もう駄目ですけど....あな...たが...無事で良かっ...たっ....」
ガクッ

エンダァァーーーイヤァーーウィーオールウェーラァビューーウゥウゥーー
(↑アカペラで映画「ボディガード」の主題歌を熱唱、心の底から嫌そうな顔の猫)

更にヒートアップして死んだはずなのに猫と踊りだす俺。
古いなんて言わせない。
.....至福の時です。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1335023134

姉 「や....やめてください.....」
姉 「へへへ.....ラップはもうビリビリだぜ、あとはフタだけだ」
姉 「いやぁ! だめ、フタを開けないでぇ!」
姉 「ひゃっはあ! なんてイヤらしいノンフライ麺だ!」
姉 「おいおい、スープの素が2袋もあるぜぇ、こいつ誘ってんじゃねえのか?」
姉 「そ、そんなんじゃありません! そんなんじゃ.....」
姉 「うお? "食べる直前に入れてください" だぁ?
  待ちきれねえ、今すぐ入れてやるぜ!」
姉 「や、やめてー! ま、まだお湯も沸ききってないのに!」
姉 「うはぁ、すっげえ!
  冷えてる油とかやくでグチャグチャだぜ....たまんねっ!」
姉 「そーれ、お次はお湯だ! 中にたっぷり入れてやる!」
姉 「あああ!あ、あつい....! .....て、れてえ!」
姉 「なんだよ、聞こえねえなあ! はっきりいえよ、オラッ!」
姉 「せ、線まで! きちんと線まで入れてくださいぃいぃ〜!!」
姉 「残念だったなあ、俺は1センチ残す派なんだよぉ! ははは!」

ガタッ
姉「!!!」
姉「.....アキラ。見てた?」
俺「いや....」

姉が台所でカップラーメンとしゃべってました。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1335023184

「これ、恋人のカオリ」
初めて彼女をこの家に連れて来られた時、
私はガツンと頭を殴られたような衝撃を受けた。
私とアキラが同棲し始めたのは6年前のことだ。
高校から1人暮らしを始める彼が、"寂しいから" という理由で、
昔から仲の良かった私をこのアパートに半ば強制的に連行したのが始まりだった。

「はじめまして、カオリです」
そう行儀よくお辞儀した彼女は、アキラにはちょっと勿体無い位可愛かった。
顔にも口にも出さなかったが、内心私は複雑だった。
私の方がアキラを知ってる。
笑っているところも落ち込むところも、
この女より、私の方がよく知ってるのに。

アキラとカオリが付き合いだした馴れ初めは、たったひとつのキスかららしい。
元々大学で仲が良かった2人だが、
ある日とうとう彼の理性がぷっつり切れてキスをした。
これで彼女に万一、
他に好きな人でも居たら一大事というか、シャレにもならないが....
強運にもカオリもアキラが好きだったらしい。
そして今日に至るってわけだけど、
たった、キスひとつで変わる関係なら、どんなに良かっただろう。

「な? 言ってた通り可愛かったろ? カオリちゃん」
彼女が帰った直後に玄関を振り返って、自慢げにアキラがふふんと笑った。
ああ、可愛かったよ。
長い間連れ添った私なんかより、あの人を選んだくらいなんだから、
可愛くないと、納得いかない。
「なんだよ。拗ねてんのか....?」
よほど態度に出ていたのか、アキラは笑って、
いつもの様に私に軽くキスを落とした。 
 
たった、キスひとつで変わる関係なら、どんなに良かっただろう。
心から、そう思うわ。
彼とキスなんて何回もしているが、関係が変わったことなんて、ない。
....なんだかふいに悔しくなって、
私は「ミャア」と鳴いてやった。





プロフィール
HN:
ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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