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ポテチの水彩絵の世界にようこそ! 気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、 現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
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http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1335616788

ゴールデンウィークに差し掛かったある日のこと、近くの裏山の河原にて。
仲の良いマッチョ同好会の友だち5人とバーベキューをした時の出来事です。

学校が終わってから買い出しなどの準備で時間がかかり、
夜22時頃になってようやくバーベキューを開始したのですが、
この薄暗い山に入ってからというもの、トモヤンが全く喋りません。
皆がワイワイしながら肉を焼いたりする中、
普段から霊感があると自称していた彼が突然、
座り込んで何やらブツブツと拝み始めました。
トモヤンがガタガタ震えながら顔を真っ青にしているので、
さすがに不安になった私は、
「もしかして、何かいるとか?」と聞くと、
「....いる。さっきから妙な声が聞こえてるだろ.....」と彼がいうので、
皆黙り込み、耳を澄ましていると、
「......ぉぉおおおおおおお!!!!」
確かに目の前を流れる川の上流の方から唸り声の様な声が聞こえてきました。
暗闇で声のする方は全く見えません。
すると、ノッポのポーちゃんがこう切り出しました。
「なー。肝試ししようや!」
なんと、川の上流に向かって道を進もうと言い出したのです。
もちろん皆は全力で拒否。

理由は2つありました。
1. 今まさにそっちの方から、奇妙な声を聞いたから
2. その道を行くと、
    御札が何百枚と貼り付けてある廃墟があることを知っているから

しかし、お酒の勢いとポーちゃんがどうしても! というので、
いいだしっぺ(ポーちゃん)が選んだもう1人とで行くことになりました。
そして、私が行くことに.....

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1335617130

「いざ出発っ!」
私とポーちゃんが上流に向かって歩いていると、
前から何か近づいてきました。
固まって立ち尽くしていると、品のあるお婆さんがみえました。
「こんばんは」
「こ、こんばんは....」
真っ暗闇なので目の前に来るまで人間なのかどうかもわからないこの状態。
しかも時間は夜中の0時を過ぎた頃だけに、全身の毛が逆立ちました。
あまりにもその存在が不気味に感じて、通り過ぎた後に振り返りましたが、
もう姿が確認出来ませんでした。

ガタイの良い男2人が自然に手を繋いで歩く様になりました。

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1335616901

御札の家で折り返すことを決めていたので、意を決してその道を進みます。
やがて玄関の戸に一面びっしり御札が張り巡らされた廃墟の前に着きました。
携帯の灯りを使い、辺りを見渡すと、何か声が聞こえてきました。
すると上流へと続く道の向こうから何かがこちらに近づいてきました。
また固まって立ち尽くしていると、先程のお婆さんでした。
「こんばんは」
「こんばんは....」
「こんなところを夜中にあなたたちは何故歩いてらっしゃるの?」
「....」
「2人して仲良く手を繋いでるところを見るとカップルなのかしら?」
「....」
「まさか、あなたたちもあんなところで野外プレイをするおつもり?」
「....」
「お若いとはいえ、お盛んなこと。ちゃんと出したゴミは持ち帰ってくださいね」
「....」
「あら、私ったら。お引き止めしてごめんなさいね」
「....」

私たちはそのまま道を歩いていくと、彼女の真意がようやく分かりました。
興奮状態に陥ったポーちゃん。そして私も....

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1335616850

精を尽き果てた私たちが戻った頃には皆帰ってしまった後でした。
「もしかしたら、俺たち。捜索願なんて出されてるんじゃないかな」
「そうかもしれないね」
「なー。あの廃墟にたいそうな札を貼ったのは俺たちの仲間の仕業だよ。
何故かはもうわかるだろ?」
「....ああ。それにしても、あの道であったお婆さんは何だったんだろ.....」

「死んでんのか生きてんのか分かんねぇけど、物好きなババアだよな」


Steven Klein’s New Obsession
Steven Klein x Nicola Formichetti x Vogue Hommes Japan vol. 6 = fuck yeah!

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プロフィール
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ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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