ポテチの水彩絵の世界にようこそ!
気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、
現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
ある日、エデンの園でイヴが言った。
「神様、聞いてください。ここは美しい楽園です。
でも、私は孤独でしょうがなく、罪なリンゴを今にも食べてしまいそうです」
「分かった」神は答えた。
「では、私はお前のために、"男" を作ろう」
「神様、"男" って何ですか?」イヴは尋ねた。
「"男" というものはだな、攻撃的な性格の生き物だ。
他人の言う事を聞こうとしない我が侭で、浪費家でもある。
しかし、彼は大きくて、強い。
ビンを開けたり、動物を追いかけたりすることが出来る。
それに....ベッドの中で、彼の存在は君にとって、とても愉快になるだろう」
「なんだか面白そう」とイヴは言った。
「ただ1つだけ、問題がある。彼は、私が最初に彼を作ったと思いたいのだ」
天地創造してから数日後、神がアダムを呼んで言った。
「そろそろ地球にも人を住ませないとな。アダムよ、手始めにイヴとキスして欲しい」
「はい、しかし "キス" とは何ですか?」
神が簡単に説明すると、アダムはイヴの手を取って近くの茂みに連れ込んだ。
数分して出てきたアダムが言う。
「神よ、感謝いたします。とても喜びにあふれるものでした〜」
「そうだろう、アダム。楽しんでくれると思っていたよ。次にアダムよ、
今度はイヴを "愛撫" してやって欲しい」
「はい、しかし "愛撫" とは何ですか?」
また簡単に説明すると、アダムはイヴと茂みに入っていった。
さっきよりはずっと時間が経った後でアダムが戻ってきた。
「神よ、感謝いたします。"キス" よりずっと好かったです」
「うまくやってくれてるようだな、アダム。今度はイヴと愛し合って欲しい」
「はい、しかし "愛し合う" とはどういうことですか?」
また説明をしてやると、アダムはイヴを連れて茂みに入っていった。
しかし今度は数秒すると戻ってきた。
「神よ、"頭痛" とはどういう意味なのですか?」
解説:欧米の女性は「今日は頭痛がするから....」という文句を
"SEX" を拒む際の常套句としているようです。
確かに、欧米の映画やドラマなんかではよく目にする言葉ですよね。
「アダム、イヴはどこにいる?」
「神よ、ここに居ります」
「なぜ隠れておるのだ」
「神よ、なぜ私たちは裸なのですか」
「おお、お前たち。さては私が禁じていた知恵の実を食べたのだな!」
「蛇にそそのかされたのです! 神よ、どうかお慈悲を!」
「ならん。残念だが、お前たちは、ここを出て行かなければならない」
「わかりました。
それではせめて、最後に主のお姿を見せて下さい。いつも声だけでしたので」
「だめだ」
「なぜです?」
「裸で人前に出るのは恥ずかしいからだ」
とあるジャングルに人食い人種の父子がいた。
パパは、毒矢の作り方や、乾いた石で火を起こす方法など、
まだ幼い息子にジャングルでの生き残り方を教えていた。
これらの事はジャングルで生きて行くためにとても必要なことだったからだ。
こうして教えている最中に、突然、岸の方から人影が近づいてくるのが見えた。
親子は慌てて物陰に隠れ、人影に目をこらした。
どうやら、難破した船の生存者らしい。
ブロンドの若くて美しい女性のようだ。
幼い息子は小躍りしながら言った。
「わーい、パパ。今夜のディナーはあの女に決まりだね!」
パパは首を横に振りながら言った。
「いや。今夜のディナーは、うちのママだな」
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結婚前
男 「あー、やっとだ。もう待てないよ」
女 「ねぇ、わたしにいなくなって欲しい?」
男 「ノー、何をいってるんだい。そんなこと考えないくれ!」
女 「わたしのこと愛してる?」
男 「もちろん。これまでいつもだったし、これからもいつもだよ」
女 「わたしのことだます?」
男 「ノー、どうしてそんなこと聞くんだよ」
女 「キスしてくれる?」
男 「チャンスがあれば、いつだって!」
女 「わたしのことぶつ?」
男 「まさか。ノーだ。気でもおかしくなったのかい?」
女 「わたしのこと信用してる?」
男 「うん」
女 「ダーリン」
結婚後
下から上に逆に読んでください。
ある海辺に子供と父親の2人連れがやってきた。
「パパー、見て! あそこに幸せそうなおじいちゃんがいるよ」
そういうと子供は駆け出していった。
「すみません。子供が騒ぎまして。
それにしても本当にお幸せそうですね。健康の秘訣はなんですか?」
子供の父親がそう訊ねると、
「1日タバコを10箱、酒は浴びるほど、あと好きなだけ食うことかな」
「マジで!! はっ、
そんな生活でこういう風になれるのですか? .....幸せですね。
ところでおいくつですか?」
「今年でちょうど30歳になる」
ジョニー坊やの隣人に赤ちゃんが生まれた。
不幸にもその赤ちゃんは生まれながらにして耳がなかった。
隣人は病院から家に戻った時、ジョニー坊やの家族を招いた。
“新しい家族” をお披露目してくれるようだ。
ジョニー坊やの両親は息子が失言するのではないかと心配した。
だから隣の家を訪ねる前に、父親は時間をかけてジョニー坊やに説明した。
「なあ、ジョニー、あの赤ん坊は生まれながらにして耳のないかわいそうな子なんだ。
パパとママは、お前にお利口なふるまいをのぞんでいるんだよ。
だから、赤ん坊の耳のことについては一言もふれるんじゃないぞ。
もしパパの言うことが聞けなければ、家に帰ってからおしおきだからな」
「うん、約束するよ、赤ちゃんの耳のことはぜったい言わないよ」
隣の家に行くと、ジョニー坊やは早速赤ちゃんの寝ているベッドに近づいた。
そして赤ちゃんの手を触りながら、その母親に話しかけた。
「すっごくかわいい赤ちゃんだなぁ!」
「ありがとう、ジョニーくん」
「この赤ちゃんは、ちゃんとした小さな手と足を持っているよ。
ねえ、かわいい目を見てよ。お医者さんはこの子の視力は大丈夫だって言ってた?」
「うん、両目とも2.0だって言ってたわ」
それを聞いたジョニー坊やは、心の底から嬉しそうに言った。
「わーい、よかったね。この子は絶対ににメガネをかけられないもんね!」
ある父親は、13歳の息子が女性の乳房に夢中になっていることで悩んでいた。
息子は若い女性を見るたびに指差し、こう囁くのだ。
「ヘイ、ダディ、あのねーちゃんのおっぱいを見てよ!」
父親は、ついに息子を精神科医の元へ連れて行った。
医者は息子を眺めてから、1日集中治療で治せる、と父親に保証した。
その治療が終わり、父親と息子は数ブロック先にある車に向かって歩いていた。
途中、何人もの若い女性が通り過ぎたが、息子は黙ったままだった。
車が近くなり、父親は息子を精神科医に連れて行って本当に良かった。
と満足していたその時、
トラックからビールのケースを下ろしている男を見るや否や、
息子は父親の袖をひっぱり、こう囁いた。
「ヘイ、ダディ、あのトラックのにーちゃんのケツを見てよ!」
6年前、俺が中学だった頃、1人のとても大事な友を亡くしました。
表向きの原因は精神病でしたが、実際はある奴等に憑依されたからです。
それから....
俺にとっては忘れてしまいたい記憶の1つですが、
先日、古い友と話す機会があり、あの時のことをまざまざと思い出してしまいました。
ここで、文章にすることで少し客観的になり、恐怖を忘れられると思いますので、
最後、綴りたいと思います。
(とても長文なので、続きは「つづきはこちら」にて)
ある探検家の若い男が、ラクダと共に砂漠を旅していた。
しかし思った以上に長く続く砂漠。
若い男の性欲は耐えることが出来なかった。
そこで男は思い付いた。
「そうだ! ラクダとヤろう!」
男はラクダの後ろへまわると早速、己の巨砲を入れようとした。
しかし、ラクダはトトッと数歩前へ。
それに男が近づき再びチャレンジ。
しかし、ラクダはまたもやトトッと数歩前へ。
その後、何度も試したが、同じことの繰り返し。
男は行為を諦め、悶々とラクダと旅を続けました。
しばらく歩いていると、なんと前方に美しい娘が倒れているではないか!
男は娘を抱き寄せ、言いました。
男「大丈夫ですか?」
娘「あ....の...わたくし、喉が乾いて死にそうなんです.....」
男はここぞとばかりに言いました。
男「それじゃあ、水をあげたらなんでも言うことを聞いてくれますか?」
娘「......はい、お好きに.....」
青年は水をあげた。
娘「ああ、ありがとうございました。おかげで助かりました」
男「よーし! 俺の言うことを聞いてもらうぞ」
娘「.....はい。なんなりと」
娘「よっしゃー! それじゃあ、そのラクダの背中を押さえていてくれ」
外人部隊のイケイケな大尉が砂漠の地へ転任になった。
建物の中を案内してもらっていると、下士官兵舎の裏に年老いた、
どこか怪しげなラクダが繋がれているのに気がついた。
そこで案内役の軍曹に質問する。
「君。どうして、こんな所にラクダがいるのかね?」
「はい、大尉殿。いつもいつもというわけではありませんが、
男の生理上、兵隊たちもムラムラっとすることがあります。
そんな時に、その....ラクダを使っているのであります」と軍曹が答えた。
「....ほう、それで士気が保たれるのなら、私は問題にするつもりはないよ」
その基地での勤務が半年を過ぎた頃、
男の生理上、大尉はどうしようも我慢できなくなってきて、部下の軍曹に命じた。
「君。ラクダを連れてこい!!!」
軍曹はちょっと切なげに肩をすくめ、大尉の部屋までラクダを引っ張ってきた。
大尉は踏み台に乗り、ラクダ相手に精力的な直接攻撃をし始めた。
....そして満足して踏み台から降り、ズボンのボタンを掛けながら軍曹に尋ねた。
「....はう、下士官たちも、こうやってやるのかね?」
「はい、大尉殿。普通は、町へ乗って出るのに使っております。
....大尉殿。ラクダでも好いのなら、こちらにでも....」
「なんだよ、お前! それ早く言えよ」
砂漠の地へ転任になっってから1年を過ぎた頃、大尉の部屋にて。
ガッチリした大尉とポッチャリした部下の軍曹が、
お互いの気持ちを確かめ合うかの様にディープキスを交わしていた。
「ん〜、ぷはっ! うお〜! やっぱ、お前の口唇、ポテッとしてて最高だぜ!」
「ああ、大尉殿。大尉殿のもスゲー! マジ、トロけそうっす!」
そんな言葉を交わしていたら、扉の小窓に人影が。
すると突然、扉が開き、2人の上司である少佐に見られてしまった。
少佐は2人をしばらく見つめた後、何事もなかったように扉を閉め立ち去っていった。
「うっわー、しまったな。まあ、少佐は口が堅いことで有名だから、大丈夫だろ」
「え、そうすか? かなり柔らかかったっすよ」
米国政府は軍事費の切り詰め策として、軍人の早期退役制度を実施した。
生涯年金に加え、身体の任意の2点間の距離を測り、
1インチにつき1万ドルの特別恩給を出すというユニークな制度だった。
最初に応じた空軍将校は、頭のてっぺんからつま先までを申請した。
測定すると75インチあったので、75万ドルを受け取った。
2番目の陸軍将校は、両手を広げた中指と中指の間を申請した。
測定すると90インチあったので、90万ドルを受け取った。
3番目の海軍将校は、ペニスの先から睾丸までを申請した。
審議官はもう少し長い距離の方が良いのではとアドバイスしたが、
将校は主張を曲げなかった。
軍医がメジャーを片手に、将校にパンツを下ろすようにと言うと、
将校は言われるままにパンツを下ろした。
軍医はペニスの先にメジャーを当ててから、睾丸を探したが、
将校の股間に睾丸は付いていなかった。
すると将校はニヤリと笑って言った。
「俺の金玉はベトナムで無くしたよ」
町の外れの洞窟に妖怪が住み着いたというウワサを聞きつけ勇気ある若者。
ある日、彼は妖怪退治に向かった。
ところが洞窟にいたのはごくごく普通の老人で、
ニコニコしながら若者に向かって手を差し出してくる。
「握手したいんだな」
若者はそう思い老人に近づくと、
老人は突然差し出したその手を若者の股間にのばし、2つの玉をグッと握りしめた。
「な、なにするんだ! その手をはなせっ!!」
若者は怒鳴ったが、老人は玉を握ったまま。
そして若者にこう囁いた。
「プラス2? マイナス2?」
若者にはさっぱら意味が分からないが、老人は何度も繰り返す。
「プラス2? マイナス2?」
どうやら若者に『プラス2』か『マイナス2』のどちらかを選べと言っているようだった。
そこで若者はとりあえず「プラス2」と答えると
老人はあっさりと握っていた手を放してくれたのだった。
洞窟から一目散に若者は逃げだしたが、股間に妙な違和感が。
そこでズボンとパンツを下ろして見ると玉が4つになっていた。
慌てた若者はそのまま町医者の所に駆け込み、何とかしてくれと泣きついた。
しかし、医者曰く、
「増えた2つを切ることはできるが、手術で切るのは非常に危険です。
それよりももう1度老人のところへ行って、
今度は『マイナス2』と答えたらいいじゃないですか」
それは名案だと思った若者は洞窟に戻り、ニコニコしている老人に近づいた。
すると老人は先ほどと同じように若者の玉をグッと握りしめてきた。
「しめた!」と思い待っていると、老人がこう囁いた。
「プラス4? マイナス4?」
国境の前哨部隊にいる兵士が、ある日、
指揮官に週末に外出許可証をいただきたいと申し出た。
もちろん、指揮官はいくつも理由を挙げて拒否した。
とりわけ、その兵士に規律も意欲もないという点が問題があったからだ。
兵士は尋ねた。
「もしも本当に優れて勇敢な好意をした場合は、
許可証について考え直していただけるでしょうか?」
もちろんだ、上官は答えた。
「もしそれが本当に立派な行為であれば、だがな」
翌朝、この兵士は敵の戦車にロシアの旗をひらめかせてキャンプに戻って来た。
敵の戦車を1人で捕獲してきたのは実に素晴らしいことである。
そこで、週末の外出許可証が与えられた。
翌週、その兵士は夜出かけて行って、次の朝敵の戦車にロシアの旗をひらめかせ、
捕獲した敵の野戦砲を引いて戻って来た。
これは更に優れた軍功である。
もちろん、週末の外出許可証が与えられた。
これが何ヵ月も続き、兵士は敵の兵器を捕獲する能力のおかげで何度も表彰され、
2回昇進した。
しかし、それでも指揮官は疑いを捨て切れなかった。
ある日、この兵士に、一体どうやっているのかを話してくれさえしたら、
ウオッカを一箱買い与える上に、沈黙を守ると約束した。
そこで兵士は話した。
「ええと、こっちの戦車に乗って、一晩中走って敵の戦車を探します。
それから、中にいる奴に『おい、週末の外出許可証がほしくないか?』と聞きます」
ある探検家の男が財宝を目指して山中のケモノ道を進んでいた。
しばらく歩いていると、道端に大きな看板が立っていた。
「クマ出没注意!! 勇気あるXXXXした者だけXXXX」
なるほど、その看板は熊の爪あとらしき傷で、文字がところどころ欠けていた。
男はよほど大きな熊がいるに違いないと思い、慎重に歩みを進めた。
くねくねと曲がりくねった道をさらに200メートルほど進んだところ、また看板があった。
さっき見たものよりも一回りくらい小さいだろうか。
同じように傷があったが、なんとか文字を読むことはできた。
「クマ出没注意!!」
男は身を固くした。
慎重にいかねばなるまい。
不思議なことにその看板はほぼ200メートルごとに必ずあった。
さらに不思議なことに看板は先へ行くほど一回りずつ小さくなっており、
書いてある文字の損傷も次第に激しさを増していた。
しかし、書いてある文字はすべて一緒だった。
「クマ出没注意!!」
今しがた見た看板はほとんど判読するのに苦労するくらい傷があり、
男は他に隠されたメッセージがあるのではないかと思い始めていた。
財宝へのヒントになる何かが。
さらに男は進んでいった。
ひとつたりとも看板見逃さないように、また、内容に変化はないか目を凝らした。
だが、内容に変化はなかった。
「クマ出没注意!!」
ただ、看板の大きさだけがどんどんと小さくなっていった。
その看板は見つけるのに苦労した。
地面からわずかに顔を出している程度で、タバコの箱ほどの大きさだった。
男は体を屈め、ケツを突き出した状態で慎重に文面を読んだ。
「ようこそ!!」
しかし、その時には手遅れだった。
親父の実家は自宅から車で2時間弱くらいのところにある農家なんだけど、
俺は何かそういった雰囲気が好きで、高校になってバイクに乗るようになると、
夏休みとか冬休みなんかにはよく1人で遊びに行ってた。
行けば、祖父と祖母も「よく来てくれた」と喜んで迎えてくれたしね。
でも、最後に行ったのが高校3年に進級する直前だから、
もう10年以上も行っていないことになる。
決して「行かなかった」んじゃなくて「行けなかった」んだけど、
その訳はこんなことだ。
春休みに入ったばかりのこと、いい天気に誘われて親父の実家にバイクで行った。
まだ寒かったけど、広縁はぽかぽかと気持ちよく、そこでしばらく寛いでいた。
そうしたら、「ぽぽ、ぽぽっぽ、ぽ、ぽっ…」と変な音が聞こえてきた。
機械的な音じゃなくて、人が発してるような感じ。
それも濁音とも半濁音とも、どちらにも取れるような感じだった。
何だろうと思っていると、庭の生垣の上に帽子があるのを見つけた。
生垣の上に置いてあったわけじゃない。
帽子はそのままスーッと横に移動し、垣根の切れ目まで来ると、1人の女性が見えた。
まあ、帽子はその彼女が被っていたわけだ。
彼女は白っぽいワンピースを着ていた。
しかし、生垣の高さは2mくらいある。
その生垣から頭を出せるってどれだけ背の高い女なんだ.....と驚いていると、
彼女はまた移動して視界から消えた。
帽子も消えていた。
いつの間にか「ぽぽぽ」という音も無くなっていた。
その時は、背が高い女が超厚底のブーツを履いていたか、
踵の高い靴を履いた背の高い男が女装したかくらいにしか思わなかった。
親父の実家に到着した後、居間でお茶を飲みながら、
さっきのことを祖父と祖母に何気なく話した。
「さっき、大きな女の人を見たよ。男が女装してたのかなぁ」
そしたら別に「へぇ〜」とか「あらあら」くらいしか言わなかったけど、
「垣根より背が高かった。帽子を被っていて『ぽぽぽ』とか変な声出してたし」
と言ったとたん、2人の動きが止ったんだよね。
いや、本当にピタリっと止った。
その後、「いつ見た」「どこで見た」「垣根よりどのくらい高かった」と、
祖父が怒ったような顔付きで質問を浴びせてきた。
彼の気迫に押されながらもそれに答えると、
急に黙り込んで廊下にある電話まで行き、何処かに電話をかけだした。
引き戸が閉じられていたため、何を話しているのかは良く分からない。
祖母は心なしか震えているように見えた。
祖父は電話を終えたのか、戻ってくると、
「今日は泊まっていけ。いや、今日は帰すわけには行かなくなった」と言う。
.....俺は何か、とんでもなく悪いことをしてしまったんだろうか。
と必死に考えたが、何も思い当たらない。
あの女だって、自分から見に行ったわけじゃなく、あちらから現れたわけだし....
すると、祖父は「ばあさん、後頼む。俺はKさんを迎えに行って来る」と言い残し、
軽トラックで何処かに出かけて行ってしまった。
祖母に恐る恐る尋ねてみると、彼女曰く、
「 "八尺様"に魅入られてしまったようだよ。ジイちゃんが何とかしてくれる。
お前は何にも心配しなくていいから」と震えた声で言った。
それから祖母は、彼が戻って来るまでぽつりぽつりと話してくれた。
この辺りには "八尺様" という厄介なモノがいるという。
"八尺様" は大きな女の姿をしていて、名前の通り八尺(約2.4m)ほどの背丈があり、
「ぼぼぼぼ....」と男の様な声で変な笑い方をする。
人によって、喪服を着た若い女だったり、留袖の老婆だったり、野良着姿の年増だったりと
見え方が違うが、女性で異常に背が高いことと頭に何か載せていること、
それに気味悪い笑い声は共通しているそうだ。
昔、旅人に憑いて来たという噂もあるが、定かではない。
この地区(今は○市の一部であるが、昔は×村、今で言う「大字」にあたる区分)に、
祀られた地蔵様によって封印されていて、よその土地へは行くことが無い。
そのモノ に魅入られると、数日のうちに取り殺されてしまう。
そして、最後に "八尺様" の被害が出たのは15年ほど前とのこと。
これは後から聞いたことですが、地蔵によって封印されているというのは、
"八尺様" がよそへ移動できる道というのは理由は分からないが限られていて、
その道の村境に地蔵を祀ったそうだ。
そのモノの移動を防ぐ為に、それは東西南北の境界に全部で4ヶ所あるらしい。
もっとも、何でそんなものを留めておくことになったかというと、
周辺の村と何らかの協定があったらしい。
例えば水利権を優先するとか。
そのモノの被害は数年から十数年に1度くらいなので、
昔の人はそこそこ有利な協定を結べれば良しと思ったのだろうか。
そんなことを聞いても、全然リアルに思えなかった。まぁ、当然だよね。
そのうち、祖父がある1人の老婆を連れて戻ってきた。
「えらいことになったのう。今はこれを持ってなさい」
Kさんという老婆はそう言って、お札をくれた。
それから、Kさんは祖父と一緒に2階へ上がり、何やらやっていた。
祖母はそのまま俺と一緒にいて、トイレに行く時でも付いてきて、
トイレのドアを完全に閉めさせてくれないくらい、俺の存在を監視していた。
ここにきて初めて俺は「なんだかヤバイんじゃ....」と思うようになってきた。
しばらくして俺は2階に上がらされ、ある部屋に通された。
そこは窓が全部新聞紙で目張りされ、その上にお札が貼られており、
四隅には盛塩が置かれていた。
また、木でできた箱状のものがあり(祭壇などと呼べるものではない)、
その上に小さな仏像が乗っていた。
あと、どこから持ってきたのか「おまる」が2つも用意されていた。
ってゆうか、これで用を済ませろってことか.....
「もうすぐ日が暮れる。いいか、明日の朝までここから出てはいかん。
俺もバアさんもな、お前を呼ぶこともなければ、お前に話しかけることもない。
そうだな、明日朝の7時になるまでは絶対ここから出るな。
7時になったらお前から出ろ。家には連絡しておくから....」
と、祖父が真顔で言うものだから、俺は黙って頷く以外なかった。
続いてKさんからも、「今言われたことは良く守りなさい。お札も肌身離さずな。
何かが起きたら、仏様の前でお願いしなさい」と言われた。
テレビは見てもいいと言われていたので点けたが、何だか上の空で気も紛れない。
部屋に閉じ込められる時に、祖母がくれたおにぎりやお菓子も食べる気も起きず、
俺は布団に包まってひたすら震えていた。
そんな状態でもいつの間にか眠っていた様で、たまたま目が覚めた時には、
付けっぱなしにしていたテレビにはある深夜番組が映っていて、
自分の時計を見たら、午前1時過ぎだった。
なんか嫌な時間に起きたなぁなんて思っていると、
窓ガラスをコツコツと叩く音が聞こえてきた。
それは、小石なんかをぶつけているんじゃなくて、手で軽く叩く様な音だったと思う。
風のせいでそんな音がでているのか、もしかして誰かが本当に叩いているのか、
その時の俺には判断がつかなかったが、必死に「これは風のせい」と思い込もうとした。
妙な戦慄に満ちた緊張感。
とりあえず、落ち着こうと俺はお茶を一口飲んでみるも、やっぱり怖くて、
テレビの音を大きくしてみた。
突然、祖父の声が聞こえてきた。
「おーい、大丈夫か。怖けりゃ無理せんでいいぞ」
俺は思わずドアに近づいたが、彼の言葉をすぐに思い出した。
すると、また声がする。
「どうした、こっちに来てもええぞ」
....祖父の声に限りなく似ているけど、あれは祖父の声じゃない。
どうしてか分からんけど、そんな気がして、
そしてそう思ったと同時に全身に鳥肌が立った。
ふと、隅の盛り塩を見ると、それは上の方が黒く変色していた。
一目散に俺は仏像の前に座ると、Kさんのお札を握り締め、
「助けてください」と必死にお祈りをはじめた。
その時だ。
「ぽぽっぽ、ぽ、ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ................」
あの声が聞こえ、窓ガラスがトントン、トントンと鳴り出した。
そこまであのモノの背が高くないことは分かっていたも、
それが下から手を伸ばして窓ガラスを叩いている光景が頭の中に、
しきりに浮かんで仕方が無かった。
もう俺のできることは、仏像に祈ることだけだった。
とてつもなく長い一夜に感じたが、それでも朝は来るもので、
付けっぱなしのテレビがいつの間にか朝のニュースをやっていた。
画面隅に表示される時間は確か午前7時13分となっていた。
ガラスを叩く音も、あの声も気づかないうちに止んでいる。
どうやら俺は眠ってしまったか、気を失ってしまったかしていたらしい。
しかし、不吉にも盛り塩はさらに黒く変色していた。
念のため、自分の時計を見たところ、テレビ画面の表示と同じ時刻だったので、
恐る恐るドアを開けると、そこには心配そうな顔をした祖母とKさんがいた。
祖母が、よかった、よかったと涙を流してくれた。
下に降りると、俺の親父も来ていた。
すると祖父が外から顔を出し、「早く車に乗れ」と俺を促しす。
庭に出てみると、何処から持ってきたのか、ワンボックスのバンが1台あった。
そして、庭に何人かの男たちがいた。
ワンボックスは9人乗りで、俺は中列の真ん中に座らされ、助手席にKさんが座り、
庭にいた男たちもすべて乗り込んだ。
全部で九人が乗り込んでおり、俺は八方を囲まれた形になっていた。
「お前、大変なことになったな。
チラチラと気になるかもしれないが、これからは目を閉じて下を向いていろ。
俺たちには何も見えんが、お前には見えてしまうだろうからな。
俺たちがいいと言うまでは我慢して、絶対に目を開けるなよっ!」
と、俺の右隣に座った50歳くらいの厳ついおじさんがそう言った。
祖父の運転する別の軽トラが先頭、次が自分が乗っているバン、
後に親父が運転する乗用車という車列で走り出した。
おそらく、時速20キロも出ていなかったんじゃあるまいか。
車列はかなりゆっくりとしたスピードで進んでいる様だった。
間もなくKさんが、「ここがふんばりどころだ」と俺に呟くと、
何やら念仏を唱え始めた。
まただ。
「ぽぽっぽ、ぽ、ぽぽぽぽぽぽぽぽぽぽ................」
あの声が聞こえてきた。
俺はKさんからもらったお札を握り締め、言われたとおりに目を閉じ、
大人しく下を向いていたが、
何故かふいに薄目をあけて外を少しだけ見てしまった。
目に入ったのは白っぽいワンピース。それが車に合わせ移動していた。
あの大股で付いてきているのか。
頭は窓の外にあって見えない。
しかし、車内を覗き込もうとしたのか、そのモノは頭を下げる仕草を始めた。
俺は恐怖のあまり、無意識に「ヒッ!」と声を出す。
すると「見るな」と隣が声を荒げる。
慌てて目をぎゅっと瞑り、さらに強くお札を握り締めた。
コツ、コツ、コツ。
ガラスを叩く音が始まる。
周りに乗っている者たちも短く「エッ」とか「ンン」とか声を出す。
そのモノは見えなくても、声は聞こえなくても、叩く音は聞こえてしまう様だ。
Kさんの念仏に力が入る。
やがて、そのモノの声と音が途切れたと思った時、
Kさんが「うまく抜けた!」と声をあげた。
それまで黙っていた周りを囲む男たちも「よかったなあ」と安堵の声を出した。
やがて車は道の広い所で止り、俺は親父の車に移された。
祖父と親父が他の男たちに頭を下げている時、
Kさんが「お札を見せてみろ」と、俺に近寄ってきた。
無意識にまだ握り締めていたお札を見ると、全体が黒っぽくなっていた。
するとKさん曰く、
「....もう大丈夫だと思うがな、念のためしばらくの間はこれを持っていなさい」
と新しいお札をくれた。
その後、俺は親父と2人で自宅へ戻った。
バイクは後日、祖父と近所の人が届けてくれた。
親父も "八尺様" のことは知っていた様で、
子供の頃、友達のある1人が魅入られて命を落としたということを話してくれた。
あと、魅入られたために他の土地に移った人も知っているという。
バンに乗った男たちは、全て祖父の一族に関係がある人で、
つまりは極々薄いながらも、自分と血縁関係にある人たちなのだそうだ。
前を走った祖父、後ろを走った親父も当然血の繋がりはあるわけで、
少しでも俺から "八尺様" の目を誤魔化そうと、あの様なことをしたという。
親父の兄弟(伯父)は一晩でこちらに来られなかったため、
血縁は薄くてもすぐに集まる人に来てもらったそうだ。
それでも流石に7人もの男たちが今の今、というわけにはいかなく、
また、夜より昼の方が安全と思われたため、俺は一晩部屋に閉じ込められたとのこと。
道中、最悪なら祖父か親父が身代わりになる覚悟だったとか.....(感謝します)
そして、もうあそこには行かないようにと、強く、念を押された。
家に戻ってから、祖父と電話で話した時、
あの夜、俺に声をかけたかと聞いてみたところ、そんなことはしていないと断言された。
"八尺様" の被害には成人前の若い人間、それも子供が遭うことが多いという。
まだ子供や若年の人間が極度の不安な状態にある時、
身内の声であの様なことを言われれば、つい心を許してしまうのだろう。
やっぱりあれは....と思ったら、改めて背筋が寒くなった。
それから10年経って、あのことも忘れがちになった時、
洒落にならない後日談ができてしまった。
「あのモノをを封じているお地蔵様が誰かに壊されてしまった。
それもお前の家に通じる道のものがな....」と、祖母から電話があった。
ちなみに、祖父は2年前に亡くなっていて、
当然ながら俺は葬式にも行かせてもらえなかった。
祖父も起き上がれなくなってからは絶対来させるなと言っていたという。
今となっては迷信だろうと自分自身に言い聞かせつつも、かなり心配な俺がいる。
あの奇妙な声が聞こえてきたらと思うと.....
プロフィール
HN:
ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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