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ポテチの水彩絵の世界にようこそ! 気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、 現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
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http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1322107616

2年程前から、隣町に住んでる女に言い寄られてた。
高校の時のクラスメートで、性格は悪くないんだけど、
何というか、その気になれなくて、やんわりと付き合えないと断り続けてた。
その頃仕事も上手くいかず、
悪いことは重なるもので、母が歩道橋から落ちて死んでしまった。
同情だけは絶対にされたくないから、母が死んだことを誰にも言わず、
長距離トラックの運転の仕事を暫く休みにして、部屋で独りで落ち込んでた。

母が死んだその日の夜、その女から電話が。
「お母さん亡くなったらしいね」
「......」
「私もね、お母さん死んだんだ.....昨日だよ。家の階段から落ちたんだ.....」
「......え?」
「......一緒だね」

.....この一言で救われた様な気がした。
彼女なら分かってくれると思った。
同情なんていらないと思ってた。
ただ甘えたかったんだ。
抑えてた感情が一気に溢れ出し、大の大人の俺は号泣してしまった。
そんな俺の醜態にも、彼女は一緒になって泣いてくれて、
いつしか彼女のことが好きになってた。
これが俺と嫁の馴れ初め。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1322107711

よく人の死ぬのがわかる人間っているよね?
自分の母がそうなんだ。

例えば小学校の時、自分をイジメてた奴らが居て
母に相談したら「気にすることはないわ。あの子たち、長くないから」って。
そしたら2日後、川に落ちてみんな死んだ。
川で遊んでて足滑らしたらしい。

あと中学の時もエコひいきばかりで自分の話を聞いてくれない担任のことを相談したら、
また母が「気にすることはないわ。あの先生も長くないから」って。
そしたら学校の帰りに過労でかな?
地下鉄に飛び込んで死んだ。

高校の時も父と喧嘩して母に相談したら
「お父さんも長くないんだから仲良くしてあげて」って言われた。
その後、1ヶ月くらいして長距離トラックの運転手だった父は、
仕事中に事故で死んだ。
整備不良でブレーキがきかなかったらしい。
でも多額と思えるほどの保険に入ってくれていたから、
生活には困らずに済んだよ。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1322107822

最近、近所で連続殺人事件が起きている。
被害者は全て同じ小学校の子供。
その犯行はとても残虐で、死体は見るに耐えないカタチになっているという。

事件現場に供えられた沢山の花。
しかし、その中にクローバーが大量に供えてある。
他の現場でも、必ずクローバーが大量に供えられている。
どうやら、あるお婆さんが供えているらしい。
歳は80といったところだろうか。とても温厚そうなお婆さん。
涙は見せず、優しい笑顔で花を供え、手を合せて帰っていく。
お孫さんなのだろうか。知り合いの子供さんなのだろうか。

私も花を供えにと思い現場へ向かうと、ちょうどそのお婆さんと会った。
お婆さんはいつものようにクローバーを供えている。
「何故クローバーを供えているんですか?」
「クローバーって、四葉とかあったりして幸せな花じゃない?
向こうでも幸せにしてほしいって意味を込めてるのよ」
そう答えるお婆さんは、とても優しい目をしていたが、時折切ない表情も垣間見えた。
「実はね、私の孫も亡くなってしまったのよ。別の事件なんだけど、学校の事故で。
詳しい事はまだわかっていないらしいんだけどね。
この殺人事件で亡くなった子たち、孫ととても仲良くしてくれてたらしいのよ。
だからこうして、全員にクローバーを供えているの」

涙しながらそう話すと、お婆さんはその場を去っていった。
こんな優しいお婆さんもいるんだな、という思いにふけりながら帰宅した。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1322107905

気が付くと目の前で自分が寝ていた。
これが幽体離脱なのか?
知らない女が寄りそうように横になってる。
俺の肩に顔をくっ付けてるけど、事故にでも遭って死んだ霊なのだろうか?
顔半分酷い怪我をしている。

うわぁ怖い、と思って見てたら、
こっちに気がついてニヤっと笑って、俺の手を掴むように手を伸ばしてきた。
と、突然後ろで「危ない!」と声がして誰かが俺の手を引っ張った。
振り向くと時代劇の商人の様な格好をした老人だった。
助けを求めるべく、その老人の方に逃げようとしたら
後ろから女が背中に飛びかかってきた。
あまりの恐怖に絶叫した瞬間、目が醒めた。

見えはしないが、隣にあの女がいるのかと思うと怖くて眠れなかった。

次の日、有名な霊媒師に悪霊払いを頼みに行った。
やっぱり事故か何かで死んだ女の霊が取りついてるらしい。
かなり強力な霊だったみたいだが、なんとか除霊できたと言われた。

ほっとして家に帰って、しばらくしたら急に思い出した。
慌ててタンスの奥のアルバムを開くと、
俺が小さい頃にとても可愛がってくれた祖母の写真があって、
まさにあの女だった。


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プロフィール
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ポテチ/ラダ
年齢:
50
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男性
誕生日:
1974/04/11
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会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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