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ポテチの水彩絵の世界にようこそ! 気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、 現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
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http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1348377529

T氏は布団を被って寝る習慣のため、目覚めても暗い中にいる。
そのせいか、朝の実感が湧かず、二度寝入りするのは日常茶飯事だった。
そんな習慣で身についたのが、夢の続きをみることだった。

ある朝、彼は目を覚ましたが、
「どうせ退屈な休日だし、夢の続きを見ることにしよう」
と、二度寝入りをしてしまった。

今日の夢は憧れだったオーケストラの指揮者になったリアルな夢だった。
豪華なリムジンで移動し、
まずあちらこちらでインタビューを受けてから会場に向かった。
略歴が紹介され、舞台へ登場していくT氏。
マリンバの前奏から始まる彼作曲の交響曲は始まった。
交響曲が悲しみを表現した部分に差し掛かると、
感極まった観客席から、大勢すすり泣きが聞こえてきた。
バリトンのコーラスも入り、どんどん盛り上がっていく。
自然、指揮にも熱が入るというものだ。
終盤では、夢とは思えないぐらい無中になり、汗だくで指揮を終えた。
舞台袖に戻ると車に乗せられ、次の演奏会場に連れて行かれた。

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1348377583

次の会場はいまいち観客のノリが悪く、彼の略歴紹介も無かった。
だが曲が進むに連れて、
パチパチと観客席から割れんばかりの拍手が起こり、
曲が終わる時には、気分良く舞台袖に戻れた。
本当に汗をたくさんかいたので目覚めようかと思ったが、
観客席からの拍手はさらに大きくなり止みそうにもない。
どうせ目覚めても退屈な病室なのだ。
彼はアンコールに応えるべく、再び舞台上に戻った。
興奮は最高潮に達し、体は更に熱くなり、汗は滝の様に流れ出た。
「たまにはこんな夢も悪くはない」
夢に満足した彼は目覚めることにした。

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プロフィール
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ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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