ポテチの水彩絵の世界にようこそ!
気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、
現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
いつもの様にキッチンにて、女が朝食の目玉焼きを作っていた。
すると突然、女の夫がキッチンに飛び込んで来て、叫び始めた。
「気をつけて....ほら、気をつけてよ!
もっとバターが必要だよ! ああ、だめだ!
君は1度にたくさん作り過ぎだよ。
作り過ぎだよ!あ、ほら、ひっくり返して!
今ひっくり返して! もう少しバターを入れて! あーあー!
バターがもうないじゃないか!
フライパンにくっついちゃうよ! 気をつけて.....
ほら、そーっと。気をつけて!
もう、気をつけてって言っているのが分からないのか?!
君は料理をしている時は、絶対、僕の言うことを聞いてないね!
いつもだよ! ほら、ひっくり返して! はやく!
おい、どうかしているのか?
おかしくなったんじゃないのか? あ、塩を振るのを忘れないで。
君はいつも目玉焼きに塩をするのを忘れるから。塩を使って。
塩を使って! おい、塩だよっ!!!」
女は彼をにらみつけた。
「あなた。一体何があったの?
私が目玉焼きの1つや2つも焼けないと思っているわけ?」
すると夫は穏やかに答えた。
「僕が運転している時、どんな気持ちか君に教えたかったんだよ」
道路を80キロの制限速度で、男が運転していた。
すると、助手席に座っていた男の妻が意を決したように話し始めた。
「あなた。私たちは今年で結婚10周年ね。
それなのにとっても申し訳ないのだけど、あなたと離婚したいの」
男はそれを聞くと、何も言わずに黙ってアクセルを踏んだ。
車の速度は時速90キロに上がった。
「怒らないで、あなた。
実は、あなたの親友と私、しばらく前から付き合っているの。
あなたと違って彼のアレ....とっても情熱的なの。
私たちの結婚生活にはなかったものよ」
男は押し黙ったまま、さらにアクセルを強く踏み込んだ。
「それで自宅と土地の名義、
それに持っている株は全て私のものにしたいの。
あなたには現金があるでしょ。だから公平に」
妻がそう言うと、車の速度はさらに100キロに上がった。
妻はそれには構わずに続けた。
「あ、子供の養育権も、もちろん私のものよ。
仕事で家庭を顧みないあなたと比べたら、
あの子は私になついてるはずですし....」
車の速度は120キロにもなり、路肩を外れたかと思うと、
道路脇にあるコンクリートの大きなビルに向かって走り始めた。
「ねぇ、あなたの方で欲しいものは、他に何かあるかしら?」
男がようやく口を開いた。
「いらない。本当に必要なものは、ここにあるから」
「本当に必要なものって?」
妻が不審げに尋ねた。
車の速度が140キロになり、
ビルに衝突しようとする目前、男が答えた。
「エアバッグさ」
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プロフィール
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ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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