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ポテチの水彩絵の世界にようこそ! 気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、 現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
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http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1321359364

私はいわゆるパワーストーンや占いが大好きな "スイーツ脳" の女で、
ソレ関係の本も出版している会社専属のライターをしている。
自称、霊感有りということにしているが、実際にあるのかどうかはわからない。

パワーストーンだの、ヒーリングだの、フラワーエッセンスや霊感アロマなどなど、
取材を趣味と実益を兼ねて首を突っ込みまくっている今日この頃。
最近、女性向けの雑誌で「パワーストーン」「ワークショップ」なんて
よく単語を目にすることがあると思うが、あれです。
ああいった関係の記事を書くのが私のお仕事。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1321359410

その日も、ある山間のヒッピーのたまり場の様な場所で、
ソレ関係のワークショップが開かれるというので首を突っ込んでみることに。
ヘンプ(麻)とか自然食とか売っている店で、見るからに怪しい感じ。
だけど、そこが癒しのスポットとして密かに人気が増してるらしい。
そこの売りは、石を使って相談者のハイヤーセルフ
(高次元の存在・守護霊みたいなもの)とコンタクトをとるというもので、
ワークショップの主催である細身の中年女性が登場。
この方、妖しい雰囲気とか美貌を振りまくなどの胡散臭さは一切なく、
何処にでもいる感じで、話し方とか、第一印象はさほど悪くなかった。

私は、そういう広義の意味での占いみたいなことをする人には、
引っかけとしてわざと「OLです」なんて嘘を吐いてみるんだけど、
この方はそれすらも見破れない程度な霊感の持ち主の様で、
「ああ、これは空振りだったかも」と諦めモードに入ってしまった。
仕事の内容も、過去に私がやり尽くしたことを霊視するだけで、未来視は無し。
肝心のハイヤーセルフからのメッセージも、意味不明で稚拙な内容。
他にも彼女は石とコンタクトを取ったり、
天使が見えたり、妖精を呼んだりできるらしいけど、
どうも眉唾っぽい。

あまりにもなので自ら明かすべく、
「私、スピリチュアル系のライターやってて、実は仕事で悩んでてその相談に来ました」
というと、彼女は打って変わってものすごく食いついてきた。
「是非、私とお友だちになりましょう!是非!是非!」
しつこいぐらい食い下がられて、結局、メールアドレスを教えてしまうことに。
その時、背筋がゾクッと嫌な予感がしたので、
自分の仕事をしている時のペンネームは教えず、
私の本名と生年月日だけ教えて、するべきことをしてから、ここを後にした。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1321359495

あの日からワークショップ主催の彼女から何回かメールがあったんだけど、
なんとも言えない気持ちの悪さを感じて、メールアドレスを変えてしまった。
彼女のパワーが封じられているという水晶のブレスなんかをお礼にいただいたんだけど、
これまた嫌な感じがして、付ける気にならなかった。

メールアドレスを変更して、2、3日経った頃。
ちなみに、私の部屋はフローリングで、荷物は少なく、
ベッドの代わりに簀の子を床に置き、そこに布団を敷いて寝ているんですが、
いつもの様に眠っていると、夜中にいきなり目が覚めた。
案の定、金縛り。
自分の体が疲れている金縛りなのか、霊由来なのかの区別ぐらいはつくので、
「おお、久しぶりに霊が来た! ネタにしてやろう」
とドキドキしていたら、思いの外、強烈なモノだった。

ズズ...ズズ...と、布団の周りを何か重たい何かを引きずる音。
真上を向いて金縛られているのでそのモノの姿は見えない。
どうやら、腕だけを使って這い回っているらしい。
そんな最中、私は自衛隊の匍匐前進を思いだし、怖いどころか、少し笑ってしまった。
笑いを堪えながら金縛りに耐えていると、
「ヨシノさーん(私の本名)、ヨシノさーん!」と、私の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
何とも馴れ馴れしい霊だな(余裕)、と思ってると、
「.....どうして返事くれないのー!」
なんて言っている。あら、この声。あのワークショップの彼女じゃない。
ワークシップなんて開いて占い師の真似事なんかするくらいだもの。
他人の居る場所に想念を飛ばすぐらいはできるみたい。
取りあえず私は眼球だけ動くので、彼女かどうかを確かめようと、
ちらりと顔を覗き込んだ。

でも彼女かどうかはわからなかった。
包帯で顔中ぐるぐる巻かれていたから。
それでもって、ちょうど目の位置に当たる部分だけ、赤い血の染みが浮き出てて、
それが真っ赤な目に見える。
「うーん。さすがに血の染みってのは嫌だなぁ、サイレント・ヒルみたい(まだ余裕)」
とか思っているうちに、私はすーっと気を失ってしまった。

翌朝、目が覚めると、なんだか部屋中に異臭が漂ってる。
血生臭いとは違う、生命由来のとても嫌な臭いで、あまりの臭さに目が覚めたみたい。
起き上がると、布団の周りの床に大きなムカデが何匹も死んでた。
ただ死んでるだけじゃなくて、何か重い物ですり潰されていて、
私の布団の周りを囲む様にぐるぐると引きずった様な跡があった。
仕事の資料として読んでいた開きっぱなしの本のページの上にも、
私が脱ぎ捨てたままの服や下着の上にも、全部にムカデの体液にまみれ、
それがすでに乾きかけてる状態。
悔しいやら気持ち悪いやらで吐きそうになるわ、泣きながら雑巾で刮ぎ取った。
服は洗っても洗っても臭いが取れないから捨てた。

これにはかなり参ったわ。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1321359654

後日。
ライター仲間に、そのワークショップの主催者について聞いてみると、
知っている人がいた。
「天使」「妖精」「水晶のパワー」とか精神性を問う様なことを言っている割に、
とにかく上昇志向の強い人で、なにがなんでも名前を世に出したい、
売れたいという気持ちが凄い人として、あまりおススメできないと言う意味で
有名だったらしい。

その方に、体験した話をすると、
「そう言えばその人、足と目が不自由なんだよ」ということでした。
だから匍匐前進で、顔を包帯でぐるぐる巻きにして目から血を流しているんだなと、
納得しました。
私自身を表す本名を伝えたことで、遠隔で飛ばした欲望の塊(念)に対して、
生身である私には金縛りとたくさんのムカデの死骸で済んだけど、
仮の名前であるペンネームを教えてたら、
仕事にどんな影響を及ぼされていたかと思うと、気が気じゃなかったわ。


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50
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男性
誕生日:
1974/04/11
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会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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