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ポテチの水彩絵の世界にようこそ! 気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、 現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
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http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1292299055

節子ちゃんという女の子がいた。
彼女は物心つかない頃にお父さんを亡くし、お母さん独りに育てられた。
お母さんは体の弱い人だったが、
彼女に不自由をさせまいと必死で働いた。
体を壊しても、治るとすぐに仕事へ出かけ、
働いて働いて、また体を壊して....
貧乏ながらもお母さんの頑張りのおかげで、
彼女は大学まで進むことが出来た。
しかし、彼女が大学へ入る頃にはもうお母さんの体はボロボロだった。
死期を悟ったお母さんは、
ある日、彼女を病院の枕元に呼んだ。

「節子、もしこの先の人生で辛いことがあったら....
 本当に、耐え切れないほど辛いことがあったら....
 このお守りを開けて、中を見なさい」

そう言ってお母さんは節子ちゃんに1つのお守りを渡した。
程なくしてお母さんは亡くなった。

数年後のある日、節子ちゃんはお守りのことを思い出した。
彼女はお母さんが亡くなって以降幸せな人生を送っていたが、
お守りの中身が気になった。
「別に辛いことなんて無いけど、
 この先そんな辛いことも無いだろうし、少しだけ」
好奇心に駆られた彼女は、お守りを開けた。
中には折りたたまれた紙片が入っていた。
紙片をひろげてみると、
そこには震えた文字でこう書かれていた。

『節子死ね』



とあるマンションの一室に、仲が良いと評判の家族が住んでいた。
しかしある日、夫婦は些細なことで喧嘩を始めた。
恐くなった娘は、思わず外へ飛び出した。
娘がいなくなったことに気づいた夫婦は、深く後悔した。
しばらくの間、夫婦は呆然と窓の外を見つめていたが、
意を決して、娘の後を追った。

その家族は、仲が良いと評判であった。



俺が小学校5年の頃、学校の近くのスーパーで万引きで捕まった。
すぐさま、
担任の女教師の通称・ヌーバ(ぬぅっと教室に入ってくるから)が飛んできた。
まず私にビンタを一発。思わぬ痛さで涙目になる私。
よく見るとヌーバも泣いていた。
「人の物を盗るのは最低の行為、これを盗むことで、
どれだけの人が悲しむのがわかっているのか!
その菓子は食べれば無くなる。
でもね、盗んだという事実は一生消えないのよ!」
等々、1時間ほど延々と説教された。
スーパーの店長が「もういいですよ」と言っても説教は続き、
夜の7時過ぎにようやく、先生と店へ出た。
(親には店の人の温情査定で呼ばれなかった)

お腹空いてるだろう? と駅前のラーメン屋へ行き、
タンメンとギョーザをおごってくれた。
口を開ける度にビンタされたほっぺたが傷んだが、
ラーメンは美味しかった。
車で家まで送ってもらい、
「今日のことは親には言っても言わなくてもいいわ。
自分が何をしたかをちゃんと見返すようにね」
と言い、先生は去って行った。

俺の人生で "ベスト5" に入る思い出深い心に残るエピソードなのだが、
問題は私が冤罪だったということである。



筋男くんという男の子がいた。
彼は両親と3人で暮らしているのだが、母のことが大嫌い。
母は太っていてとても醜いし、
家でヒステリックに父に怒鳴り散らしたりしているからだ。
さらに、今日は彼が友だちと下校していると怒りながらやってきて
「学校が終わったらすぐに帰ってきなさいっていているでしょ!」と、
彼の腕をぐいぐいと引っ張り家へと連れて帰った。
母が嫌でたまらない彼は、空想の中でこの母は本当の母親ではなく、
本当の母親はもっと美人でやさしく、
いつか自分を迎えに来てくれるんだと考える様になった。

ある日のこと、筋男くんが下校していると、
女の人が自分を見ていることに気が付いた。
その女の人は美人でやさしそうで、
彼が空想で考えていた母親にそっくりだった。
その女の人は彼の下校中にたびたび現れる様になった。
女の人はいつもちょっとはなれた場所から彼を見つめている。
その視線は何か意味がありそうなものだった。
筋男くんは、
「もしかして、あの人が本当の母親ではないのだろうか?」
と考える様になっていった。

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1292299210

それから数日後、
いつも見つめているだけの女の人が筋男くんのもとへ近づいてきた。
彼は、自分が考えていた様に彼女が本当の母親で、
あの嫌な母のもとから自分を迎えにきたのではと思い喜んだのだが、
女性は手にナイフを握っており、
その腕を高く持ち上げると彼に向かって振り下げた。
訳もわからず刺される! と思った瞬間、
何かが彼を包み込んだ。

それは、あの嫌いな母だった。
母が筋男くんを庇う様に抱きしめる中、
あの美しくやさしそうな女の人が
母の背に何度も何度もナイフをを突き立てていた。

母の葬式の中。
筋男くんはあの事件の後、あの女の人は父の愛人で、
母に父と別れないと息子を殺すと脅迫されていたこと。
そのことのせいで母は父と意見が衝突していたこと。
母は彼のことが心配で学校まで迎えに行っていたこと。
を聞かされた。
「僕は知らなかった。母がこんなに僕のことを愛していてくれたことを」
彼は母の遺影の前で涙を流した。


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プロフィール
HN:
ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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