ポテチの水彩絵の世界にようこそ!
気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、
現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
祐ちゃんへ
祐ちゃんがこの手紙を読んだ時、私のことをどう思うかな?
やっぱりひどい女だと思うよね? うん、仕方ないか……
短い間だったけど、
祐ちゃんと過ごした日々は私とっても幸せだったよ。
あなたをぎゅうっと抱き締めていっぱいキスしたこと。
飲みすぎた祐ちゃんが私の顔にもどしたりしたこと。
私が友だちと遊んで夜遅く帰ってきた時、
祐ちゃん、ずっと泣いてたこともあったよね。
そんなことも今になってみるといい思い出だよ。
でも、このまま祐ちゃんと一緒にいたらふたりともダメになるの。
私もっと祐ちゃんを傷つけてしまいそうで……
だから私、祐ちゃんの元を離れるね。
私まだ18歳だし、何とか頑張るよ。
祐ちゃん、あなたのことは私ずっと忘れないよ。
それじゃね。
手紙を読み返した私は、ため息交じりにそれを封筒に入れた。
「おい、ポストあそこにあるぜ。さっさと行って来いよ」
運転席の貴司が顎で指し示す。
「…うん」
私は車から降りると、重い足どりでポストへ向かった。
ポストの前に立っても、まだ私は躊躇っていた。
軽くクラクションが鳴らされ、ハッとして振り返ると、
咥えタバコの貴司が焦れた顔でこっちを見ていた。
私は頷くと、もう一度、封筒に目を落とした。
封筒を産着の中に忍ばせると、私は扉を開け、
ポストの中に祐樹を置いた。
「ごめんね祐ちゃん、ママを許してね 」
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プロフィール
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ポテチ/ラダ
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1974/04/11
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趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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