ポテチの水彩絵の世界にようこそ!
気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、
現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
とある学校での授業参観日にて。
タカシの奴、また猫背になりやがって!
男ならビシッと姿勢正しく構えとけよ!
今日は授業参観だってのに、手を1回も挙げてねえじゃねえか。
俺が男手一つで育てたのが悪かったってえのもあるが、
喧嘩はするわ、学校から呼び出しはくらうわ、
本当にやんちゃに育っちまいやがった。
母ちゃんがいないのに泣きべそかかなくなったのは立派だが、
勉強だけは俺と似てダメなんだよな〜
「うぉし、今だ、タカシ! 手挙げろ!」
何だよ、あいつ。顔真っ赤にしやがって!
後ろに貼ってある書道の字もきったねえなぁ。
他の子は『希望』とか『未来』とか漢字2文字できれいな文字書いてる中、
タカシの奴、『交通』って何だよ!
しかも『交通』の『交』の字でか過ぎじゃねえか!
『通』が全然スペース足りてないし....馬鹿だなぁ!
...タカシ、ごめんな。
母ちゃんが生きてたら、もっと字も上手く書けてたかもしれねえな。
今日は帰ったらタカシの好きな肉いっぱいのカレーを作ってやろう。
ほら、タカシ。授業頑張れよ!
とある日の朝にて。
電車が新宿駅のホームに着いて扉が開くと同時にかっ飛ばす俺。
階段を駆け下りている時のこと。
俺 「ああ、クソっ、電車遅れやがって! 急がないと面接始まっちまう〜!」
爺 「ゼェ...ゼェ.....」
俺 「なんだ、あのジイさん。
何だか苦しそうに階段下りているじゃないか。
大丈夫か? って、おいおい、他人の心配してる暇はねぇって!
急がないと!!」
爺 「ゼェ...ゼェ.....ゼェ...ゼェ.....」
俺 「うう、畜生っ! おい、ジイさん、大丈夫か? ほら、俺の背中に乗りな!」
爺 「ああ....親切に有難う若者よ....」
俺 「いいってことよ」
無事に下の改札までおぶって来た俺。
俺 「ここでいいのか? それじゃあな、ジイさん」
爺 「ありがとう、若者よ....しかし御主のその格好。
もしかして就職活動だったのではないかな?」
俺 「ああ、そうだが.....まぁ、気にするな。それじゃ、達者でな」
西口の通路を抜けて会社に到着した俺。
面接会場に通されると、
この会社の人事部らしき社員2名が待ち構えていた。
俺 「大変申し訳ございません、遅れました!」
社 「何をやってたのかね、君! 遅れてくるとはやる気がないのか!?」
社 「これから社会人になろうという者が遅刻とは....実に飽きれたものだ」
俺 「言葉もありません」
社 「社会人に最も大事なのは何かわかるかね? "信頼" だ。
それを "遅刻" という形で我が社を裏切った君に面接を受ける資格はない。
もうわかったなら帰りたまえ」
爺 「 "信頼" か....ならばこの青年は私が保証しよう。彼は信頼できる」
社 「あ、あなたは!」
俺 「あれ? さっきのジイさんじゃねぇか。なんでここに....??」
社 「き、君! 失礼にも程があるぞ! この方は我が社の名誉会長だぞ!」
俺 「!」
爺 「.....わしは最近の若者というものを見誤っていた様じゃのう。
それを気付かせてくれた君に、まずは礼を言いたい」
こうして俺は面接を受けさせてもらえた。
そして落ちた。
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プロフィール
HN:
ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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