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ポテチの水彩絵の世界にようこそ! 気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、 現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
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http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1329045287

俺はほぼ毎日、夜になると彼女のマンションに通っていた。
俺はチャイムを鳴らさずドアをコンコココン♪って感じで、
バイクのヘルメットでノックして開けてもらってた。
俺たちだけの合図だって言って。

ある日の晩、彼女が泣きながら電話してきた。
なんかパトカーのサイレンの音も聞こえる。
その日、たまたま俺は他の彼女のところに行ってたので、
この彼女の家に行かなかったんだけど、
いつもの様にコンコココン♪ってノックされたから
俺だと思って開けたら知らない男が全裸で立ってたんだって。
無言で部屋に入って、いきなり彼女は腹を殴られ、
今日からここに住むからとか、わけの分からないことを言いながら、
手首に付けた手錠のもう片方を彼女に嵌めようとカチャカチャさせてる隙に、
彼女は這いずって逃げたらしい。
それで、隣の部屋の住人に助けを求めた時に思い出したんだ。
侵入してきた男は隣の奴だ!って。
その時、たまたまエレベーターで帰ってきた同じ階の夫婦に助けを求めたので、
一応最悪の事態は避けれたとのこと。

隣に住んでた男は、俺たちのドアの合図に気付いてそれを真似したんだろう。
前金払っていればこうはならなかったのに、
なんともバカな男だ。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1329046694

気分転換に外へ煙草を買いにマンションの玄関を出た時、
「キャー!」という女性の悲鳴が聞こえた。
僕は驚いてそこに行ってみると、道路で女性が
縦2m・横2m・厚さ50cm程の鉄板らしき物の前に座りこんでいた。
その女性に話を聞こうとしたが、ビックリしたのか話せない。
すぐに作業服を着た人が来て訳を話してくれた。
どうやら、ビルの上で工事をしている時に落としてしまったという。
幸い怪我人は出なく、女性は驚いて腰が抜けてしまっただけらしい。
それにしても、赤いタイルの上に真っ黒の鉄板とは不気味である。

コンビニで煙草とウォッカを買った後に、
もう1度その場所に寄ってみた。
その鉄板らしき物はまだ残っていた。
とても重いので、すぐには処理ができないのだろう。
危ないからか、近づけないように警備員が配備されていた。
先ほどの女性もまだいたので声をかけてみた。
「先ほどは驚かれたことでしょうね」

「ええ、驚きました。悲鳴を聞いた時はビックリしました」


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1329047469

昔、公園で友だち4人とかくれんぼをした。
かなり広い公園で隠れるには困らないけど、問題は鬼になった時。
只でさえ広くて大変なのに、友だち4人とも隠れ上手。
鬼には絶対なりたくなかった。

ジャンケンに勝ち、なんとか鬼を免れた僕は、
ケンちゃんと一緒に公衆トイレの屋根の上に隠れた。
「みんなどこに隠れたのかな」
「さあ、みんな隠れるの上手いからな」
「でもマオちゃんは身体が大きいから、
 ショウ君たちより先に見つかっちゃうかもね」
僕たちは息を殺して、そこに隠れていた。

どのくらい時間が経った頃だろうか。
ケンちゃんが「トイレ行ってくる」と、僕に小さな声で言ってきた。
見つかるからと止めたけど、我慢出来なかったのか、
ケンちゃんは下に降りて行ってしまった。
その時、「みつけた」と声が聞こえた。
どうやらケンちゃんが、鬼に見つかってしまったらしい。

その日から鬼はケンちゃんの両親になった。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1329048071

僕の趣味は真夜中の散歩。
澄みきった冷たい空気の中、今日もゆっくり歩き続ける。
街灯もない夜道は真っ暗でほとんど見えないけれど、
毎日歩いている道だし、真っ暗にも慣れたので平気だ。

ふと見上げると、開けた窓から幼い感じの女の子が顔を覗かせている。
明るい部屋の逆光で、顔はよく見えない。
僕が軽く手を振ると、彼女はコクリっと頷いて、手を振り返してくれた。
何となく嬉しくなって、僕は歩く足を速めた。

窓の光の漏れる位置に差し掛かったところで、
僕はもう一度振り返って窓を見上げた。
彼女の姿はもう見えなくなっていて、ガッカリしたのだけれど、
次の日は、もっとガッカリすることに。

 
http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1329048397

高校は離れたんだけど、彼は近所の友だち。
とはいえ、母親同士が同じ工場でパートをしているくらいで、
実はあまり付き合いはない。
その彼が入院したというので、母に促され、見舞いに行った。
何で入院したのか知らないんだけど、行ったら寝てた。(そりゃ、そうか)
枕元には千羽もない百羽位の折り鶴が吊ってあった。
ちょっと触れてみると『クラス一同より』って書いてあった。
(律儀なクラスメイトじゃん)
すると何故か鶴が2つ落ちた。
(うわっ縁起悪いかも、ごめん!)
慌てて拾ったら、彼が目を開けた。
俺に気付いたみたいで、そのまま他愛ない話して帰宅した。
彼が入れたのか、ポケットにはさっきの落ちた折り鶴2つが入ってた。
何となく広げてみると、折り紙の裏に
2つとも『死ね』と大きく書いてあった。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1329049227

ある有名な心霊スポットへ愚かにも深夜に車で行ってみたんです。
トンネルを抜けると、そこが有名な心霊スポット。
するとそこに目の前にふっと女の人の白い影が。
「あっ、幽霊!」と思って、慌ててブレーキを踏んで降りてみたところ、
そこに人影はなく、目の前は崖。
ガードレールが壊れていて、
ブレーキを踏んでなかったら落ちてしまっていたかもしれない。
「きっとあの幽霊は助けてくれたんだ」
そう思って、そこで手を合わせ、お祈りして、
正気に戻った僕は家に帰ることにした。

トンネルを引き返す途中、ふとミラーを見ると、
後部座席に先ほど目の前を横切った女の人の姿が。
その女の人は、こう呟いた。

「......死ねばよかったのに」

「いや、でもホント助かったよ。ありがと」
「バ....バカっ! あんたなんか死んじゃえばよかったのよ!」
「お礼しないとな。また来週きてもいいかな」
「ダ、ダメっ! また落ちそうになったら危ないわゎ!!!」

翌週、彼女はお弁当を用意して待っててくれました。
彼女曰く、作りすぎただけで、
決して僕のために用意したんじゃないそうです。



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プロフィール
HN:
ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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