ポテチの水彩絵の世界にようこそ!
気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、
現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
とある戦争にて、制圧された部隊が捕虜となり、
即刻、全員に斬首刑が言い渡された。
捕虜なる上官は敵兵に部下の命乞いをこう申し出た。
「私は殺されてもいい。
だが、首を切られた後、私は自分の首を持って部下たちの前を走りぬける。
そこで走りぬけられただけの人数は助けて欲しい」
願いは受け入れられ、彼の部下たちは横一列に並ばされた。
斬首された上官は自らの首を持ち、部下全員の前を駆け抜け、
部下たちは開放された。
ある侍の男が打ち首に決まった。
縄を打たれ、首切り役が横に控えているというのに、
男は、ここまで追い込んだ相手に呪詛の言葉をはき続けていた。
首切り役の彼は男の目の前で涼しい顔。そしてこう言った。
「それほど御前の恨みがマコトなら、
首を飛ばされた時に、あの石に噛り付いてみせよ。それを証としよう」
指指す先(10メートル程)の石を睨みつけた男はそれを承知した。
果たして、切られた瞬間に飛んで石に齧り付くであろうこの恐ろしき形相の
男の首に恐れを抱いた者たちは、
「何故あのようなことを仰った?
恨みが本当になり、災いが降りかかったら何とします?」と、不安げに問いただす。
首切り役の彼は涼しい顔。そしてこう言った。
「あの男の恨みの気持ちは本物だった。
そのまま打ち首にしていたら確かに災いが降りかかったであろう。
だが、切られる時にあの男 ”石に齧りつく” ことだけに気持ちを込めていた。
よって、災いを成すことに振り向ける力はもはや残っておらぬだろう」
結果、その通りになったとのこと。
時は19世紀のヨーロッパ、数々の犯罪を犯した男が捕まった。
その男は確かに数々の犯罪を犯していたし、
その中には、あまりの惨さに聞いてしまったら吐き気をもよおすのもある。
だが、その男には病気の妻と子供がおり、
しかも、自分自身も仕事が出来ないような病弱な体だった。
だから犯罪に走るのも仕方なかったかもしれない。
かといえ、そんな理由で罪は軽くなるはずがない。
少なくとも当時はそうだった。
彼は、見せ物さながらのギロチンによる斬首刑の判決を下された。
そんな時、ある科学者が罪人なる男に取り引きを持ち掛けた。
「私は今、とある研究をしている。
その一環として、人間が首だけでどれだけ生きられるのかが知りたい。
君がギロチンに架けられ、首だけになったら、私の質問に答えて欲しい。
もし喋られなかったら、"YES" が瞬き1回、"NO" が瞬き2回で反応してくれ。
その代わりの条件として、その後の君の家族を保証しよう」
と言う内容だった。
彼はどうせ自分は死ぬ身、その後の家族が安泰なら、そんなことはお安い御用だ。
と、その取り引きに応じた。
その後、刑は執行され、ストンと軽快な音と共に、彼の首は飛んだ。
辺り一面に彼の鮮血が模様を描く。
科学者は、すぐさま彼に、正確には彼の首に近寄って質問した。
「君、意識はありますか?」
瞬き1回。
観衆が悲鳴を上げた。
科学者は構わず質問を続けた。
「痛覚はあるか?」
瞬き2回。
そして最後の質問。
「目は見えるのか?」
だが、もう彼は反応しなかった。
「嗚呼、これが1番知りたかったのに残念。次の者に聞くとしよう」
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プロフィール
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ポテチ/ラダ
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男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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