ポテチの水彩絵の世界にようこそ!
気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、
現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
深い森にて、山菜採りを生業としている夫婦が、
山肌にある大岩が燃えているのを見つけた。
慌てて近寄ったが、不思議と熱を感じない。
やがて火は消えたが、周囲の草や木には焦げた跡はなかった。
ただ、岩肌の苔は奇麗に無くなっていた。
翌日、その不思議な岩に触れた夫婦の全身の毛が抜け落ちていたとのこと。
深い森にて、ある山に住む陶芸家の青年が梯子に上り木の枝を切っていると、
耳元で声がした。
声のした方向を見ると、幹の向こう側から誰かが覗いている。
目が合った途端、そのモノは上の方に滑る様に消えてしまった。
その目は真ん丸で、目蓋がなかったという。
彼はそれをきっかけに山を降り、
女装して名前を "ゆきえ" に変えたとのこと。
深い森にて、若い屈強な猟師の男が河原に畑を荒らす大きな猿を追い詰め、
銃で撃った。
倒れて動かなくなった猿のところへ、男が近付いてみると、
そこには乾涸びた猿の毛皮があるばかりで、周囲には血の跡もなかった。
すると猟犬は怯えるばかりでその場に近寄ろうともしない。
それでも何故か、男はそこから離れることなく佇んでいると、
空から美しい青年が3人降りてきた。
その夜、彼らは結ばれ、兄弟の契りを交わしたとのこと。
深い森にて、男が炭を焼いていると、窯の中から妙な音がした。
耳を澄ませると、母がいつも歌っている歌が聞こえてきた。
気味が悪くなったものの、そのまま焼き続けた。
やがて出来上がった赤子の炭は、生焼けで使いものにならず、
取引先の中国の漢方薬局に断られてしまったとのこと。
深い森にて、芸人の男が切り倒した木を寸断していると、
木の中に空洞があり、
その中に獣の骨が2体分、寄り添う様に入っているのを見つけた。
抜け穴もなく、外界から完全に隔絶した洞の壁には
朱色に塗られていたとのこと。
月夜の深い森にて、一仕事終えた男が山小屋で酒を飲んでいると、
突然耳もとで声がした。
「馬鹿だな、馬の小便なんか飲んで」それを聞いた途端、
口の中に何とも言えない味が広がり、男は思わず酒の瓶を放り投げた。
一瞬後、我に返った男がいくら探しても瓶は見つからなかった。
深い森にて、男が山菜を摘んでいると、
背後から何モノかが近づいて来る様な音がした。
てっきり猪か熊だと思い込み、
慌てて手近な木の上に登って下を見ていると、
姿の見えない何モノかによって草や灌木がなぎ倒され、
けもの道が出来上がっていった。
それが遠ざかってから下に降りてみると、
辺りには百合の匂いが漂っていたとのこと。
深い森にて、ある杣取りの男は、毎朝桜の木の根元にある
お地蔵さまに手を合わせるのを日課としていた。
ある日、手を合わせている最中にお地蔵さまの顔が何処となく悲しげに見えた。
そこで、五分咲きの桜の枝を手折りお地蔵さまの足元に添えた。
夕刻山から下りてくると、
満開となった桜の枝がお地蔵さまの頭を貫いていたとのこと。
信じようと、信じまいと―
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プロフィール
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ポテチ/ラダ
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男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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