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ポテチの水彩絵の世界にようこそ! 気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、 現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
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http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1337433728

ある家の2歳になる少女が誘拐された。
身代金の要求が1度あったものの、その後犯人からの連絡は絶え、
少女は殺されたものとして警察は捜査を終えた。

それから15年ほど経った頃、ある夫婦が詐欺行為で逮捕された。
その家の娘を調べてみたところ、15年前に誘拐された少女だったと判明。
誘拐したものの、情が湧いてしまい、そのまま夫婦で育てていたらしい。
夫婦は刑務所に入れられ、少女は産みの両親の元へ返された。

ところが少女は突然現れた「実の親」というものを受け入れることができず、
「私の両親は今刑務所に入っている、
毎日私のために美味しいご飯とお菓子を作ってくれた優しい母と、
頭の悪い私のために一緒に学校の宿題を解いてくれた優しい父だけだ」と訴えた。

本来の両親がこの15年間、
どれだけ安否を気遣っていたかを伝えても彼女は一切受け付けず、
彼らにこう言った。
「私の両親は、あの2人だけだから」
そして出て行ってしまった。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1337434228

子供が誘拐された。
数日後、誘拐犯から電話があった。
「50万円払わなければ、息子を殺す」
「50万払ったら、息子を返してくれるんだな」
「返してやる。俺は約束は絶対に破らない」
両親は50万円を用意し、誘拐犯に渡した。

翌日、ダンボールが両親の元に届いた。
ダンボールの中には、人骨とおぼしきものが入っていた。
赤茶色の塊だったが、頭蓋骨が露出していたので人骨だと分かった。
警察が調べた結果、誘拐されていた子供だと判明した。
「なんで、こんなことに! 約束を守るっていったのに....」
それを聞いた優秀な警察官が口を開いた。

「何言ってるんですか。誘拐犯はきちんと約束を守りましたよ。
『誘拐犯は50万円払わなければ息子さんを殺す』と言ったのであって、
『50万円払えば、殺さない』とは言ってないじゃないですか。
それに、息子さんだって返したじゃないですか。ま、死んでるけど」

得意満面の警察官のその顔に、父親の正拳が叩き込まれた。   


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1337434456

茶髪のチャラチャラした女が聞いてきた。
「ねぇ、もしも無人島に行くとしたら何を持っていく?」
「ナイフと毛布と水筒かな....」
「ブー! あなた頭悪〜い。無人島には何も持っていけませ〜ん。
あんたが無人島に着いたら、その瞬間にその島は有人島じゃ〜ん!」

3日後、三河湾沖の無人島に茶髪の女のバラバラ死体が放置されていた。
人間の形をとどめておらず、
かろうじて、茶髪と爪で人間の女と分かる程度だ。

そばにはナイフと毛布と水筒が置いてあった。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1337434548

去年の初夏の頃、山の端にある団地に引っ越した。
駅に向かうにはある山の横を通っていかないといけないのだが、
その山は自殺の名所で有名な場所ということで、
とても宇須々木身悪い感じがするから皆嫌がってる。
しかも暑い時分は異臭も漂ってくる。

団地は2DKで3人家族ではちょっと狭いが、俺は大体満足。
ただ、下の階の子供が3人いる家族がゴミ貯めの様に部屋を使ってるから
窓を開けるなと隣人に言われたんだ。
ある日、確かにエレベーターでそこの子供と一緒になった時、
何とも言えない異様な臭いがした。

夏の終わり頃、警察が山を捜索したら2体の小さな遺体がみつかった。
やっぱりあの異臭は.....なんて家族と話してたら、
ふと思い出したんだよね。
同じ臭いだったなって。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1337434641

下校の途中、道の向こうでクラスメイトの堀川さんに会った。
彼女、優しそうな中年とまではいかない
親父と肩を組んで歩いていたものだから、
もしかして....なんて思ってしまったのだけど、
そういえば、長い間単身赴任のお父さんが
じきに帰ってくるとか言ってたのを思い出したわ。
多分、あの人がそうなんだ。

彼女は私に気付いて、小さく手を振ってきた。
お父さんも私に気付き、挨拶してくれた。
私は久々の親子水入らずを邪魔しちゃいけないと、
頭を下げ、その場を去ろうとした。
すると堀川さんが「待って!!」と私を呼んだので、
「いいっていいって! 彼氏とは誤解してないし。
 あなたのお父さんでしょ?
 明日また学校で、ね」と、私は言った。
振り返ると、彼は堀川さんを強く引き寄せ、笑っていた。
彼女の方は彼の顔を見上げ、涙ぐんでいた。
よっぽど嬉しいのね、と今度こそ私はその場を去った。

気づかなくてごめんなさい。



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プロフィール
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ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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