ポテチの水彩絵の世界にようこそ!
気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、
現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
パニックして電話してきた女友だち・マキコ。
彼女は仕事帰りに寄った私の部屋から、駅から家までの帰路を
マックシェイク(イチゴ味)を飲みながら歩いていた。
近所の小さい公園そばに来た頃、それを飲み干したので、
空のカップを持って歩くのも嫌だからと
公園内のゴミ箱へ捨てに入った。
それは金網で出来てる蓋のないシンプルなもので、
彼女がいざ捨てようと見ると……
ゴミに埋もれる様にして男の生首があった。
固まるマキコ。
するとその顔が目を剥いて、
にぱぁ~っという感じに息吐きながら
大きく口を開いて笑い顔を作った。
悲鳴も出ずして心臓が止まりそうになるマキコ。
途端に、スボッと勢いよく生首が立ち上がった。
竦む彼女を尻目にその生首、もとい、その男はゴミ箱から這い出し、
一目散に走り去った。
何が起こったのかわからないマキコ。
ようやく硬直が解け、
「あやかしの類いではなくて、悪趣味な悪戯だった」
と頭で理解しつつも、やっぱり怖いので足早にそこを去ろうとしたその時。
ゴミ箱から気配が……
思わず振り返ると、再びゴミに埋もれる様にしてあの男の生首があった。
すると、それはこんなことを話し出した。
「あ、驚かせてすみません。
あなたは波長が合う様で、私を視ることができるのですね。
そこでお願いがあります。
全てを終らせるために、私に触れてもらえないでしょうか。
ここと、ここと、ここと……」
自宅の玄関に飛び込んで鍵を閉めて、
初めて足が震えまくってるのに気づいて座り込んだマキコ。
後は怖くて怖くて、泣きながら私の携帯に電話したということだが、
彼女はパニックに陥ってるせいか、
いまいち何を言っているのか解らない。
とにかく、彼女を落ち着かせなくてはと、私は諭す様に淡々と話を進めた。
確かに、私たちの関係は世間からみたら奇妙なことだと思う。
私が他の男と結婚するにいたっては、
以前から納得していたものだと思っていたのだけど、
どうやら実際は違ったみたい。
だからとはいえ、あなたはこんなことをして、しかも、
そうでもないことに置き換えてパニックに陥って、
切り離された私としてはどうかと思うのだけど。
マキコ。
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プロフィール
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ポテチ/ラダ
年齢:
50
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男性
誕生日:
1974/04/11
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会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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