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ポテチの水彩絵の世界にようこそ! 気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、 現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
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ある医者の夫婦が朝食時に些細なことから喧嘩となった。
夫はついカッとなり、妻に向かって言ってはならない言葉を吐いてしまった。
「だいたい君はベッドテクニックも下手クソなんだよ!」
夫はそのまま病院へ出勤したが、自分の暴言を反省し、
昼休みに自宅の妻に電話を掛けた。
妻は、呼び出し音が30回ほど続いた後でやっと電話に出たが、
明らかに呼吸が荒かった。
夫は謝るつもりだったが、妻の行動を不審に思って尋ねた。
「なんで電話にすぐ出ないんだい? それと、なんでそんなに息が荒いんだ?」
すると妻は呼吸を整えてから言った。

「セカンドオピニオンを貰っていたところよ」


 

「ねえ、パパ。天国に行く時は足から登っていくの?」
「いいやディック、そんなことないよ。どうしてだい?」
「だって、パパが居ない時、ママが『おお、神様行きます!』って、
 ベッドの上で足を上にあげて言ってたもん。
 その時は電器屋のジョセフが押さえつけてたから助かったけど」




3人の男があるデカさを自慢していた。
「俺のはすごいぜ。パンツなんかじゃ収納できないから、
いつもは胴体に巻き付けてるんだ」
「そんなの大したことないよ。
俺なんて一度仰向けになって川に流されたけど、
俺の息子が橋に引っかかってくれたおかげで一命をとりとめたぜ」
「フム、お前ら中々だけど大したことないな。
俺なんて海外に赴任している時に妻が妊娠したんだからね」




帰宅した男がドアを開けようとすると、中から妻の喘ぎ声が聞こえてきた。
以前から怪しいと思っていた妻の浮気現場に踏み込もうと、
ドアを開けようとする男。
しかしドアには鍵が掛かっていた。
「おいっ! 男がいるのは分ってるんだっ! 早くここを開けろっ!」

3分後。
開いたドアの向こうには、妻と、男もよく知っている電器屋が立っていた。
「お前が妻の浮気相手か! 間男め! どう責任問ってくれる!」
「間男なんてとんでもない。私はラジオの修理に来ていただけです」
「ふざけるな! 妻の喘ぎ声もちゃんと聞いたんだ!」
「ああ、あれは、さっき修理したラジオの音ですよ」
「ほほぉ、それはおかしいな。うちにはラジオはないはずだが」
勝ち誇ったようにそう言う男に、電器屋は言った。

「ラジオならありますよ。それもとびきり感度の好いものが。
 ただ今まであなたがプラグを差し込まなかっただけで.....」


 

「あ、ママ。お帰りなさい」
「ただいまディック。はい、旅行のお土産よ。
 留守の間、何か変わったことはなかった?」
「えっとね。パパのベッドに、裸のおねえさんが入っていたよ」
「まあ! なんですって!!」
「ぼく、クローゼットの中に入って遊んでたんだ」
「その先を全部話して!! ディック」
「うん。パパも裸になって、それで....」
「それで?」
「ママがいつも、ジョセフとやってることをやってた」




12人のテノール歌手と1人のバリトン歌手がエベレストの登山中、
クレバスに落ちてしまった。
彼らはロープを結び合わせることにしたが、
さて誰がこの裂け目を登ってロープを引っ掛けてくればいいのだろう。
するとバリトンが言った。
「僕が行こう。見たところ、僕はただ1人のバリトンだ。
音楽の世界ではテノール歌手は大切だ。君たちを失うわけにはいかない」
12人のテノール歌手は、バリトン歌手の勇気に感動し、口々に褒め称えた。

そして全員生き埋めになった。



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今年9月の下旬、出張で都内のビジネスホテルに泊まった。
翌朝、同僚と一緒にホテル1階のレストランで朝食を食べていると、
ホテルの前にパトカーが止まり、警察官が駆け込んでくるのが見えた。
何だろ? と思っている間にパトカーがどんどん増え、レスキューまで来たので、
俺は「ちょっと見てくる」といって、同僚を残してホテルの前の道路に出た。

外ではレストランの窓からは見えなかったが、
救急車や覆面パトカーなどが列を作っていて、
多くの通行人が立ち止まってホテルを見上げていた。
俺もつられて見てみると、ホテルの屋上に手をかけて、
人間がぶらさがっているのが見えた。

外壁を足で蹴り、這上がろうとしているのか、バタバタと動いている。
ちなみにホテルは十数階建てだった。
俺はびっくりしてしばらく見ていたが、
このままだと嫌なものを見るハメになると気付き、
レストランに戻ることにした。
席に着いた俺に同僚が「何だったんだ?」と聞いてきたので、
「屋上から人がぶらさがってる」とだけ答えた。

同僚は驚いた様子だったが、外に見に行こうとはせず、
なんとなく会話もなくなって、2人で食事を続けた。
そのまま5分くらい経って、
何の動きも無かったので助かったのかな、と思った瞬間、
「バーン!」という大きな音が聞こえた。
思わず同僚と顔を見合わせる。
「落ちたね……」と同僚が呟く様に言い、
俺も頷きながらそのまま無言で食事を続けた。

しばらくして、
警察官がレストランの窓の外に青いビニールシートを貼り付けだした。
しかし一面全てがガラスであったため、シートでは全て隠すことはできず、
隙間から外を見ることができた。
俺は窓の横の席だったが、なるべく気にしない様にしてコーヒーを飲んでいたが、
間もなくして消防隊員がタンカを持って窓の横を通るのが見えた。
俺は見たくなかった筈なのに、自然と目が吸い付けられる。
タンカに乗せられ、白いシーツを被せられた人型の盛り上がりが目に入った。
顔まで被せられてるのは死んでいるからだろうか?
時間にすれば一瞬だったが、
シーツの白さがやけに瞼に残って気持ち悪かった。



2日後、出張を終えて会社に戻り、
週末と重なったので月曜日に久しぶりに出社したところ、
同僚が休んでいた。
体調が悪いとのことで、同期の女の子に
「東京で悪い病気貰ってきたんじゃない? 君は大丈夫?」
とからかわれたが、出張中は特に調子の悪そうな様子は無かったので、
不思議に思った。

仕事が終わり、見舞いがてら様子を見に行こうと、
俺は同僚が住むマンションに立ち寄った。
エレベーターで7階に上がり、同僚の部屋を訪ねると、
目の下にクマをつくった、異様に疲れた表情の同僚が迎えてくれた。
「大丈夫か? 飯は食べてるか」
と俺が聞くと、同僚は軽く笑った。
「ああ。外に出れないから、買い置きのインスタントばかり食べる」
「そんな悪いのか? じゃあ何か買ってくるよ。何がいい?」
と尋ねる俺に、同僚は泣き笑いみたいな何ともいえない表情を見せた。
……そうとう精神的に参ってるようだ。
「……出れないんだよ。エレベーターでも、階段でも、アイツがいるんだ」
「何? アイツって誰だよ? もしかして、借金取りか何かか?」
「そんなんじゃないっ!!うう、何で俺なんだよ、何で……」
同僚はそのまま泣き出してしまった。

ラチがあかないと思った俺は、取りあえず飯でも食おうと外に誘ったが、
同僚は外に出ることを激しく嫌がった。
冷蔵庫の中身はほとんど空で、買い置きも無い様子。
仕方なく俺は買い出しにいってくると告げて、玄関の外に出た。
同僚の様子を会社に連絡するか、それとも両親に知らせるか。
俺は考えながらエレベーターを待っていると、
下から上がってきたエレベーターが目の前を通り過ぎていった。
 


エレベーターは扉がガラスになっていて、外からでも中をみることが出来た。
通り過ぎていくエレベーターの中に、子供の様な低い姿が一瞬みえた。
それからエレベーターは最上階に止まったまま、なかなか降りてこなかった。
5分くらいしても降りてくる気配のないエレベーターに嫌気がさした俺は、
階段で降りることにした。

7階だが、下りならそれほど苦でもない。
階段のドアを開けると、
普段あまり使う人がいないためか、空気が淀み、埃がたまっていた。
しばらく降りていくと、下から誰かが上がってくる音が聞こえた。

階段使う人もいるんだな、と少し驚きながら降りていくと、
下から上がってきたモノとすれ違った。
それは、子供ほどの身長だった。
顔は中年の女。どこにでもいそうな顔だが、位置が違う。
顔は本来あるべき場所より遥か下の、ミゾオチのあたりにあった。
強い力で頭を押し込んだような感じといえばいいのか?
腕はやや上向きに開いており、歩くたびにユラユラ揺れていた。
俺はあまりのことに息を呑んだ。叫ぶこともできなかった。
足が固まり、悪夢でも見ているかの様な思いだった。
女は硬直した俺の横を、ヒョコヒョコと階段を登っていき、
やがて音も聞こえなくなった。
俺は金縛りが解けた様に大声で叫ぶと、
無我夢中で階段を降り、マンションから逃げ出した。



コンビニまで走り、明るい場所で同僚に電話した。
俺は慌てまくっていたが、同僚は以外に冷静だった。
「……お前もみたんだ。
あれ、飛び降りた女だよ。あの時タンカなんか見るんじゃなかった。
運ばれていくアイツと目が合ったんだ。
潰れて、めり込んだ顔で目だけがやたら大きく見えて……
あんなに警察や消防がいたのに、何で俺なんだよ」
そう言って同僚は大きくため息をついた。

しばらくして同僚は会社を辞め、田舎に帰った。
実家は平屋なので安心すると言っていた。
不思議なのは、同僚はタンカに乗せられた女をみたと言っていたが、
俺の記憶ではタンカには確かにシーツが被せられ、
人はみえなかった筈なのだが。

俺はあの日以来、なるべく階段は使わない様にしている。
またアイツとすれ違ったらと思うと、怖くて使えないからだ。



店員 「当店のポイントカードはお餅でしょうか」
おれ 「えっ」
店員 「当店のポイントカードはお餅ですか」
おれ 「いえしりません」
店員 「えっ」
おれ 「えっ」
店員 「まだお餅になってないということでしょうか」
おれ 「えっ」
店員 「えっ」
おれ 「変化するってことですか」
店員 「なにがですか」
おれ 「カードが」
店員 「ああ使い続けていただければランクがあがって
    カードが変わりますよ」
おれ 「そうなんだすごい」
店員 「ではお作りいたしましょうか無料ですよ」
おれ 「くさったりしませんか」
店員 「えっ」
おれ 「えっ」
店員 「ああ期限のことなら最後に使ってから1年間使わないときれます」
おれ 「なにそれこわい」
店員 「ちょくちょく来ていただければ無期限と同じですよ」
おれ 「なにそれもこわい」
店員 「えっ」
おれ 「えっ」




「 "手術は成功した" は移植患者の容態だけではなく
ドナーの心身の状態も含めて言って欲しい」
右腰を庇いながら椅子に座る女性Rさん(42才)は言う。
彼女は胸の間から両腰にかけ、縦20cm、横50cmの大きな手術跡がある。
夫に肝臓の6割を提供した後、腹部に膿がたまり、
2週間で退院の予定が3ヶ月に及んだ。
手術後約3年経った今でも傷が痛む。

手術同意書にサインはしたものの、本心から望んで提供した訳ではない。
「夫の命がかかっていた。だから、本心は口に出せなかった」
夫とは、遺伝的な肝臓病で余命が短いことを知った上で結婚。
夫は「俺は(生体肝移植は)いらない」と言っていたので
食事制限に気を配り、仕事が休みの度に
子供と3人で旅行して想い出作りに励んだ。

夫の体調が急に悪化したのは結婚8年目の夏。
万一、脳死移植の手術が受けれるかもと、
待機登録のために大学病院に夫婦で行った。
ところが医師の
「余命は3ヶ月。脳死は間に合わない。生体肝移植しましょう」
の一言で状況は一変する。
死を受け入れてかに見えた夫は、その日からドナー探しに躍起となった。
一度臓器提供を承諾したおじは、家族の反対で断念した。
家族と医師の会議で、夫の両親と姉は「提供はできない」と席を立った。
一人残ったRさんに医師は「誰もいなければ、奥さん、あなたですよ」
手術前々日、彼女は「怖い、手術したくない」と看護士に訴えるも、
予定通り手術は行われた。


手術の2ヶ月後、
ひと月先に退院した夫から病床のRさんの携帯に電話があった。
「離婚してくれ」
結局、手術の時以来顔を見ていない。
彼女は言う。
「夫も医師も、私のことは見てなかった。
見ていたのは肝臓だけなんでしょう」





祐ちゃんへ
祐ちゃんがこの手紙を読んだ時、私のことをどう思うかな?
やっぱりひどい女だと思うよね? うん、仕方ないか……
短い間だったけど、
祐ちゃんと過ごした日々は私とっても幸せだったよ。
あなたをぎゅうっと抱き締めていっぱいキスしたこと。
飲みすぎた祐ちゃんが私の顔にもどしたりしたこと。
私が友だちと遊んで夜遅く帰ってきた時、
祐ちゃん、ずっと泣いてたこともあったよね。
そんなことも今になってみるといい思い出だよ。  
でも、このまま祐ちゃんと一緒にいたらふたりともダメになるの。
私もっと祐ちゃんを傷つけてしまいそうで……
だから私、祐ちゃんの元を離れるね。
私まだ18歳だし、何とか頑張るよ。
祐ちゃん、あなたのことは私ずっと忘れないよ。
それじゃね。

手紙を読み返した私は、ため息交じりにそれを封筒に入れた。
「おい、ポストあそこにあるぜ。さっさと行って来いよ」
運転席の貴司が顎で指し示す。
「…うん」
私は車から降りると、重い足どりでポストへ向かった。

ポストの前に立っても、まだ私は躊躇っていた。
軽くクラクションが鳴らされ、ハッとして振り返ると、
咥えタバコの貴司が焦れた顔でこっちを見ていた。
私は頷くと、もう一度、封筒に目を落とした。
封筒を産着の中に忍ばせると、私は扉を開け、
ポストの中に祐樹を置いた。

「ごめんね祐ちゃん、ママを許してね 」




プロフィール
HN:
ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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