ポテチの水彩絵の世界にようこそ!
気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、
現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
とある小学校の教室の中、子供たちの前で1人の中年女性教師が泣いていた。
そこへ、時報と同時に別の若い女性教師が入って来た。
「子供たちはどうなる」と訴えていた中年教師を教室から送り出し、
その教師は子供たちに語り掛けた。
最初は、不審気な表情を見せる子供たち。
するとこの教師が子供たち全ての名前や特技などを言い当て、
それを3日間で覚えて来たと話すと、次第に心を開き始めた。
次に教師は、教室に掛かった額の中の言葉の意味を問い掛ける。
「平等・自由・平和」
そこで、1人の少女が教師の着ていた服について尋ねた。
「あら、こんな服は嫌いかしら?」と教師が尋ねると、少女は服を褒めた。
「それでは、これからは、みんなにも同じ服を着て貰いましょうね。
そうすれば、明日着て行く服を考えなくてもいいでしょう?
みんな同じ服。これが平等だと思わない?」
この意見に、1人の少年が食って掛かった。
すると、教師は続けた。
「そうね、何を着るのも勝手。それが自由というのよ」
これにも反抗する少年。
この少年の父親は、どこかに連れて行かれていたのだった。
教師は、「大人でも学校に行く」「すぐに帰って来る」と言う。
少年は机の中から新聞の切り抜きを取り出した。
「クーデターが起きて、日本の憲法が変わっちゃったんだ!」
「憲法って何?」
「国の決まりのことよ」
教師は、これにも優しい口調で答える。
「国の決まりでも、間違っていたら変えなくてはいけないの。そう思わない?」
そして、女性は明日から『お泊り』に行く事を発表した。
キレイな部屋で美味しいものを食べると聞き、喜ぶ子供たち。
何が食べたいかを子供たちに尋ねた教師は、おもむろに言い出した。
「さぁ、みんな目を閉じてお祈りしましょう。『神様、お菓子を下さい』と」
くすくす笑いをこらえながら、教師の言葉に従う子供たち。
当然、言うだけではお菓子は現れない。
「それじゃあ、『お菓子』を『指導者様』に変えてみたらどうかしら?」
目を瞑る子供たちの机の上にお菓子を置いていく教師。
「さぁ、瞑っていた目を開けてみて」
目を開けると目の前にお菓子を見つけ、喜ぶ子供たち。
だが、1人反抗していた少年は、薄目を開けて全てを見ていた。
「お菓子を置いたのは、『指導者様』じゃなくて先生じゃないか!」
優しく微笑む教師。
「そう、実際にお菓子を机の上に置いたのは先生です」
あっさりと認められ、きょとんとする少年。
女性は、少年を賢いと褒めながら言葉を続けた。
「いくら誰かに祈っても、本当は何も出て来ません。
もし、何かしてくれる人がいるとすれば、それは神様なんかじゃなくて、
先生や他の人の力なの」
言葉に詰まる少年を、他の子供たちも先生の様に褒め始めた。
続けて教師は、新学期のクラス委員長を誰にしようかと話し始めると、
子供たちはこの少年がいいと口々に言い出した。
まんざらでもない様子の少年。
教師は、クラス委員長の最初の仕事として、
掛けられた額を外してしまおうと提案する。
すると、1人の少女が「大切なものでは?」と言い出した。
優しく微笑む教師。
「本当に大切なのは、中に書かれた言葉でしょう?
だったら、それはみんなの心の中に掛けておけばいいわよね」
子供たちは納得し、額を外した少年はそれを窓から投げ捨てた。
地面で砕ける額を見て、歓喜する子供たち。
子供たちを見て微笑む教師の腕時計は、ちょうど23分を経過していた。
すると教師は、自分の服と同じ制服と新しい教科書を取り出す。
「古い教科書を破った人から、取りに来てください」
もう、疑問を唱える子供はいなかった。
お父さんは自由な鳥になった
お母さんは鳥かごの中で浮いていた
ぼくは知らない鳥かごに入った
新しい妹みたいに芸ができないよ
ぼくもあした自由になるんだ
長年連れ添ってきた彼女とついに結婚することになった。
彼女は嫉妬心がとても強く、
俺が他の女の子と話をするだけですぐに不機嫌になるんだ。
でも、本人は浮気を全くしないし、俺だけを愛してると何度も言ってくれた。
だから俺は、彼女と結婚することに決めたんだ。
挙式を終えて、一戸建てを買って、2人の新婚生活が始まった。
妻は毎朝俺を玄関から見送って、 夜は美味い料理を作って待っていてくれる。
俺は本当に幸せだった。
それから数年後、妻が初めての子供を身籠った。
医者によると女の子だそうだ。
俺は初めてのことで、それこそ大喜びした。
妻も笑顔で自分のお腹をなでて喜んでいた。
やがてお腹もぽっこり出てくるようになり、俺は妻の腹に耳を当てて、
もうすぐ生まれてくる我が子の様子が気になって仕方がなくなるようになった。
朝起きた時、夜帰った時と、
俺は毎日のように妻のお腹から我が子を可愛がった。
ある日、病院から仕事先に一通の電話が鳴った。
妻が流産したという。
俺は上司に無理を言って、急いで妻が担ぎこまれた病院に向かった。
そこで俺は、産婦人科の担当医から、流産の事実を聞かされた。
嘘ではなかった。
俺は病室で寝ている妻のところへ向かった。
妻は疲れたような、悲しいような目で窓の外を眺めていた。
俺は「残念だったな....」と呟いた。
妻も「....そうだね」と呟いた。
その後、振り絞るような声で、こう続けた。
「でも私、また子供つくるから。
死んだあの子の分も生きられるような、元気な男の子をね....」
ある夜、彼女は男を連れて帰ってきた。
飲んできたのか、彼女の頬は上気していた。
どんなに俺が君の帰りを待ちわびていたか、分かってない。
もしかしたら、わざとかもしれないけれど。
彼女は、おもむろに服を脱ぎ、俺の目の前で男を誘った。
ベッドに倒れ込んで、獣の様に愛し合い始めた。
濃厚な口付け。なまめかしい彼女の裸体。這い回る男の舌先。
彼女のいやらしい声が部屋中に響き渡った。
見るに耐えない光景だ。
ギシギシとベッドが軋んでいる。
目を凝らすほか、俺にはなす術などない。
いつの日からか、俺はここでただ君を見ている。
飢えて滅びるまで、こうしているのだろうか。
目の前では2人が情事を済ませたようだった。
射精した男は、疲れと酒のためか、眠ってしまっていた。
恍惚の表情で、彼女は眠った男の手足を頑丈に縛った。
濃紺のシーツのベッド下から、ハンマーを取り出して一振り、壁に穴を空け始めた。
また仲間が増えるのか。
俺は溜め息を吐いた。
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プロフィール
HN:
ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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