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ポテチの水彩絵の世界にようこそ! 気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、 現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
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http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1316429266

10歳になる息子が、自分の母親である妻を嫌っている。
母親を本気で嫌う子がいるものかよく分からないが、とにかく嫌っているのだ。
ちょっとした病気で妻が通院した時は明からさまに喜びさえしていた。
これは異常である。

なぜそんなに妻が嫌いか尋ねてみたが、どうにも要領を得ない。
叩くとか、嘘をつくとか、ありがちなことばかりだ。
それ以上問い詰めると、何も言わなくなる。

私は仕事が忙しくてあまり息子を見ることができない。
私が知らない間に虐待でも受けているのかとふと思い、
時間がある時に一緒に風呂に入り、それとなく見てみたが、
痣などを作っている様子もない。
少々強めの反抗期か何かだろうか?
まったく、子育ては面倒だな。

深夜、仕事から帰ってくると妻も息子も寝ていた。
妻は息子を抱きしめるようにして寝ている。
なんだかんだで親子なのだな。
少し暖かい気持ちになった。

それにしても息子は我が子ながら寝相が悪いな。
パンツが脱げてるぞ、だらしない。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1316429328

真夜中、田舎の民宿に精悍な顔立ちの青年が現れた。
「泊めていただけませんか、こちらしか無いのです!」
確かに近くには民家もなく、断られると野宿だろう。
「いわく付きの部屋なら空いてますし、お代はいりませんが....」
この宿の主人だろうか。
ガタイに似合わず、すまなそうに小さい声でつぶやくと、青年は喜び、
「構いません、幽霊が出るくらいなら!」と言った。
すると主人は言った。
「呪う類じゃないんです、目を閉じて1時間程我慢してれば....」
「大丈夫です!」

それから、青年が寝床に入ってしばらくすると、
足元を撫でられるような感触がし始めた。
「うぉっ!来たな!...ああ、目を開けたらいけないんだったな!」
と思いながらも、好奇心、薄目を開けてみると....

全裸で興奮した主人がいた。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1316429413

ここは観光をしに来る場所ではない。
しかし、ここにはある目的をもって訪れる人も少なくは無い。
鬱蒼とした林を抜けるとぽっかりひらける場所。
そこは岬の突端。
波に侵食され、抉られ、大きく突き出した岩場は海面から有に30mはあり、
まだ侵食されきっていない岩が木立の様に海面からたくさん生えている。
また、そのような不規則な岩場が広い範囲に渡り沖合いまで続いているためか、
海流は複雑怪奇を成し、地元の漁師ですら近づくことは困難を極める。
当然、この海流に飲まれたものが打ち上げられることは皆無に等しい。
そう、ここは言わずと知れた “自殺の名所” である。

後を絶たない自殺者に頭を痛めた役場では、
1人でも自殺者を減らすために看板をつくり、岬へ設置することにした。

ところがこの看板を岬へ設置しにいったのが少々頭の弱い男で、
うっかり看板の向きを前後逆に立ててしまい、
そのまま気付かずに帰ってきてしまった。
その夜のことである。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1316429502

ある1人の男が立ち入り禁止の柵を乗り越えて林へ入っていく。
「俺はもう駄目だ。死んだほうがいい。死ぬのが一番いいんだ」

男は林を抜け、岬へ出ると岩場へとふらふら歩いて行く。
看板の背中が目に入るが気にもとめない。
岩場の突端についた。
眼下には暗黒が渦を巻き、見ているだけで吸い込まれそうだ。
死ぬつもりのない人間でも、ここに立つと闇に吸い込まれ、
思わず身を投げ出しそうになる。
"自殺の名所" とはそんな感じなのかもしれない。

(あと一歩、歩を進めればすべてが終わる)
男は目を閉じた。

と、その時、脳裏に両親の姿が思い浮かぶ。
家族の姿が思い浮かぶ。
旧友達の姿が思い浮かぶ。
俺は本当にやれることを全てやったのか?
俺は本当に死ぬ以外の全てのことをやったのか?
最善をつくしたのか?
その結果が自殺か?
死ねばそれでいいのいか?
死んでいいのか?

男が眼を開いた。
数歩あとずさる。
(やめよう)
振り向いて岬に背を向ける。
と、先ほどは気付かなかったが眼の前に看板がある。
月明かりが看板を照らす。
「早まるな! もう一度考え直せ!」

男は、大きく頷くと、虚空に身を躍らせた。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1316430466

家の中で、いちばん人間が死んでいる場所が風呂。
心臓や血管に負担をかけて、発作を起こす、というのが一般的な死因だ。
裸になっていきなり冷たいタイル床に触れたり、水圧のある熱い浴槽の中に入るので、
心臓に悪いといえば当然だ。
だけど、実際に風呂で死んだ人間を何人か運んだことがある救急隊員の話を聞くと、
風呂で死んだ人は、他の場所で心臓発作で死んだ人と
1つだけ違うところがあるらしい。
風呂で死んだ人は、死んだときに目が見開いているらしい。

「彼らは、死ぬ瞬間に何かを見ている」とのこと。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1316430803

教室で追いかけっこして遊んでた友だちが机の角に腹を強打した。
「大丈夫?」と聞くと友だちはこう言った。

「腹が痛くて声が出ない」

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50
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男性
誕生日:
1974/04/11
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会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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