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ポテチの水彩絵の世界にようこそ! 気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、 現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
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http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1305734957

ある青年が近所の女性を刺殺したのだが、
殺された女性はその青年の実の母親だった。
母親は実の息子に覚られないよう、頑なに冷たい態度をとり続けた。
結局、それが殺害の動機となってしまった。
青年は実の母親がいることは知っており、日頃から再会を熱望していた。
殺された女性が実の母だと知らされた青年はパニックに陥り、
取調べにいた警官を殺してしまった。
実は殺してしまった警官の娘はこの青年の交際相手だった。
父親に一切の交際を禁じられていた娘は当然、
青年を家族に紹介することはなかった。
さらに娘は青年の子を妊娠していて、
後に男の子を出産した。

父親を殺した憎い青年、かたや自分の最愛の男である青年。
その相反する感情を持ちながらの子育ての毎日。
父親にも青年にも似た子供は次第にこの娘を追い詰めていく。
このままだと私が狂ってしまう。
娘は息子が2歳の時に養子に出すことに。
そして、過去は未来へと繰り返される。

20年後、娘は息子に殺されてしまう。
あの青年の母のように。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1305734999

ある金持ちの夫婦に女の子が生まれたが、その子には手足がなかった。
不具の子に激怒した父親は、娘を蔵に閉じこめてしまった。
母親は父親の目を忍びながら蔵に足を運び、娘の世話をした。
暗闇の蔵の中しか知らないまま、娘は過ごした。

ある日、娘は母親に尋ねた。
「お母様。どうして私には手足がないの?」
母親は動揺しながら「大きくなれば生えてくるよ」と答えて泣いた。

それから数年後、娘は白い陶器のように美しく成長していた。
ある日、父親が蔵にやってきて、娘を罵倒しつつ、武者ぶりつき、
挙げ句の果てには犯してしまった。
娘は自分が何をされているのか理解できない。
次第に高まる不思議な気分に酔いしれ、受け入れ続けた。
それから毎日のように、夜になると蔵に足を運ぶ父親。
荒い男の息と甘美な女の呻き声。

更に時は経ち、腹が膨らんでいく娘。
母親は娘の身に何が起こったのか、自分の夫が何をしたのか、
ようやく気づいた。
驚き恐れる母親に娘は美しい眼差しで微笑みかけた。
「お母様。私のお腹に赤ちゃんがいるの。赤ちゃんはきっと手足が揃っているわ」
錯乱した母親は娘を鉈で殺してしまった。
そして腹を引き裂き、中の子供も殺して血の海に。
死の淵に沈みながら娘は喜ぶ。
「....ほら、お母様。手足があったわ」

母親はそのまま蔵に火を放ち、娘とともに焼き果てた。
父親は....


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1305735122

ある町外れに売春宿があった。
そこはどこにでもある娼館だが、
裏では得意客に限り、奇形の娼婦を使って営んでいた。

手足のない女や、皮膚の爛れた女、乳房の多い女などに混じって、
シャム双生児の女がそこで働いていた。
1つの体に頭だけが2つあるタイプで、
片方の頭は傷ひとつ無い美しい容貌をしていたのに、
もう片方は皮膚病に冒されたように醜く崩れていた。
そればかりではなく、どうやら醜い方は知恵遅れでもあるらしく、
美しい方が喋るのに合わせて口を動かしたり、
呻いたりすることくらいしかできなかった。

シャム双生児の美しい方は、次第に醜い方を疎んじるようになった。
常に神経質な態度をとるようになった彼女の売り上げも落ちてきて、
女衒に叱られたり、仲間の娼婦に嘲笑われたりされることに。

この醜い頭さえなくなれば、
他の女たちに見下されるような存在ではなくなるのに。
悪いのは美しい私ではなく、私に張り付いた愚かな醜いこいつの方なのだ。

ある日、思いつめたシャム双生児の女は、鉈で醜い方の頭を打ち落とした。
その瞬間、急に視点が変わることに。
この女は床から、鉈を握ったまま、
首筋から血を噴き出している己の姿を呆然と見上げていた。

この女の本体は美しい方の頭ではなく、醜い方の頭だったのだ。
床に転がった女は後悔するが時すでに遅く、
次第に意識を失っていった。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1305735172

ある病院へ入院していたはずの男が、柔らかいベッドの上で目覚めた。
ここは病院ではなく、ホテルの一室のようだ。
窓のない真っ白い壁に、真っ白い家具。
もしや、自分は死んだのだろうか。
ここは死後の世界なのか?

考えながら部屋を歩き回るうちに喉が渇いてきた。
ああ、水がほしい。
そう思ったとたんに扉が開き、ベルボーイが水を持ってきた。
腹が減ったと思えば、すぐさま食料が持ち込まれた。
水や食料に限らず、男が欲しいと思ったものは何でも、
ベルボーイが持ってきてくれた。

ある日、一息ついた男はベッドから立ち上がるベルボーイに言った。
「もっと別な場所へ行きたいんだ。
ここは天国なのかもしれないけど、俺には退屈すぎるよ。
もしかしたら、地獄の方がまだマシなんじゃないかな」
全裸のまま、ベルボーイは答える。

「それはあなたの心しだいです」


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1305735293


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ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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