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ポテチの水彩絵の世界にようこそ! 気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、 現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
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http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1306083074

ある金貸しの男が、金を貸し付けていたある中年男の家に取り立てにいった。
「出すもん出しやがれ」と家中の家具を引っくり返し、畳まで引っくり返した。
するとそこから壱万円札が30枚ほど隠してあるのが見つかった。
「なんだい、あるじゃねえか。面倒掛けやがって」と全部持っていこうとすると、
中年男は目に涙を溜めながら、自分の子供は重い病気にかかって死にかけていて、
治療に必要な高額な薬を買うためにそのお金が必要だということを、
必死になって訴えた。
それを聞いても顔色ひとつ変えない金貸しの男。
「お前のガキの生死は俺の知ったことじゃねえ。道理を弁えてもらおう」
彼はその現金を懐にねじ込むと、その家をあとにした。

翌週、金貸しの男が一流レストランで食事をしていると、
テーブルに自分の手下がやって来て言った。
「先週、ボスが取り立てにいった死に掛けの赤ん坊のいる男のことなんですが」
彼はうなずいて聞いた。「おう、どうした?」
「実は」と手下は続けた。
「なんか嘘臭いのでこの男をとっちめたら、あの話はでっちあげでした。
病気の赤ん坊なんていませんでした。結婚すらしていません。
ボスを騙そうとしていたんです」
「すると、死に掛けている赤ん坊なんていないのか?」
「そのとおりです」
すると、彼は笑いながらこう言った。
「そうか。そいつは今週で一番の良い知らせだ」


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1306083120

ある日突然、夫が「耳が聞こえなくなった」と言い出し、
病院に行くのだが原因不明、ストレスだろうと言われた。
仕事もできなくなり休職、後に退職。
妻はそんな夫を支えるため、働きに出ることに。
朝から夜まで働き詰めて、帰宅後は愛する夫の世話をする毎日。
そんな夫は半年ほど過ぎて、ようやくリハビリに散歩に出れるようになった。

ある日、夫に「こんな自分と一緒では不幸になるから別れてくれ」と言われ、
妻は夫のことを想い、調停なしの離婚。

しばらく過ぎた後、元妻がある飲み屋に客の男と行くと、
そこでバリバリ働いている元夫を発見。
元夫に話を聞くと、以前からこの飲み屋の女将と不倫していて、
離婚直後に再婚したらしい。
耳が聞こえないのも何もかも、女将と結婚するための全て演技だったのだ。
「協議離婚に同意したんだから今更訴訟は無理」と、せせら笑う元夫。
絶望に支配されて呆然とする元妻。

ちなみに、調停に持ち込まなかったので、離婚後でも訴訟可能とのこと。
元妻曰く、「だからといって、何になります?」って、
まったく、勘弁してくれよ。
そんなこと俺に、突然聞かれても困るし、忙しいんだよ。

俺は何も答えずに通り過ぎていった。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1306083162

さて、ここは仕事の帰りにいつも通る踏み切りなんだけど、
鬱蒼として人通りの無い昼間でも薄暗い踏み切りなんだ。
そのくせ、人身事故が多発して、幽霊話が後を絶たないとのこと。
「血だらけの女が立ってた」とか「子供の泣き声が聞こえる」等いろいろ。

俺は足早に踏み切りに差し掛かったその時、後ろからまた声が。
「あのう....すみません....」消え入るような女の声。
振り返ると暗闇に髪の長い女がぼんやりと立っているじゃないか。
「途中まで一緒に歩いてくれませんか....独りじゃ寂しくて....ねぇ」
女は俯きながら、覗き込むような目で俺を見つめてきた。
なんか気味の悪い女。
でも断る理由も無いし、まあ、俺は別にイギリス人じゃないが、
一応、紳士らしくということで、「いいですよ」なんて了承したよ。
すると女は俺の腕に手を回してきた。
これがぞっとするほど冷たい腕。
まるで濡れてるみたいだ。
ああ、断ればよかった。って今更、後悔したけど、もう遅いか。
「この踏み切り....人が沢山死んでるんですよね....」
いきなり何を言い出すんだ、この女。
「幽霊が出るって....あなた、信じます?」
うわ〜、なんだよこいつ!
「私は....信じるんですよ....霊の存在って....」
やれやれ、気味の悪い女に関わってしまった。
なんか影が薄いし生気もないし。なんで了承してしまったんだろ。
ああ、一刻も早くこの女から離れたい。なんたって、俺も忙しいし....

「あの、もうこの辺でいいですか?
あ、ほら。コンビニの看板が見えてきたし、もう怖くないでしょ」
「待って....もう少し、もう少しだけ一緒にいて....」
なんだ、この女。俺の腕を掴む力が強くなってくる。
「ちょっ、俺、忙しいんですよ。もう勘弁してくださいよ〜」
「何がそんなに忙しいのっ?!」
突然、女は俯いていた顔を上げて、カッと両目を見開いて俺を睨みつけた。
青白い顔、血走った目、真っ赤な口.....やるじゃないか!
それじゃあ、俺も。
次の瞬間、声も上げずに女は失神して倒れた。

ったく、勘弁してくれよ、俺、忙しいんだよ。
ここで無くした自分の首を捜さなきゃいけないんだから....


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プロフィール
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ポテチ/ラダ
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50
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男性
誕生日:
1974/04/11
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会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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