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ポテチの水彩絵の世界にようこそ! 気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、 現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
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http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1317547900

「面白いビデオがあるから見に来いよ」
友人Aに誘われたのだが、その日は都合がつかなかったので断った。

数日後、「面白いビデオがあるから見に来いよ」
友人Bに誘われた。
その日は何も予定が無かったので見に行った。
友人B宅につくと「よかった〜、淋しくてさ。ま、あがれよ」
「この前、Aにも『面白いビデオがあるから見に来いよ』って誘われたんだよ。
その時は行けなかったんだよな」
「知ってる」
「そうなの? あ、それがこのビデオ? 借りてきたの?」
「ま、見ようぜ」
ビデオが始まった。
どこかの誰もいない部屋が映ってる。
見覚えがあるな。
ああ、これはAの部屋だ。
....しばらくは何も起こらない。
怪訝に思ってBに話しかけようとするといつの間にかいない。トイレか?
俺はまた画面を見つめる。
「おーいA。ビデオ終わったぞ」
Bの声だ。返事はない。
画面の正面にある押し入れの襖が少しずつ開いていくのがわかった。
はは〜ん、押し入れの中からいきなり出てきて脅かそうってパターンかな。
相変わらずゆっくりと襖が開いていく。
中から人が出てきた。
あれ? Aじゃん。
Aが近づき、そのままカメラの前を通り過ぎた。
「ちょっ、何だよお前、なっ...く....来るな...やめろ...やめ...て...くれ....」Bの声だ。
Aが戻ってきた。
何か引きずってる。
Bだ。
Bは生気のない表情のまま足を持ったAに引きずられていく。
そのままAとBは押し入れの中に入っていき、ゆっくりと襖が閉じられた。

しばらくしてビデオが終わった。
.....なんだこれ。
「おーいB。ビデオ終わったぞ」
.....返事はない。

ゆっくりと押し入れの襖が開いていくのが見えた。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1317548080

事故にあった。
私と5歳になる娘は奇跡的に怪我もなく無事だったが、妻が帰らぬ人になった。

妻は不思議な女性だった。
何か物を紛失した時など、妻はいつの間にか、どこからともなく見つけてしまう。
先に起こることを知っているかのような言動をすることもあった。

一度、娘が行方不明になった時、私はあわてて警察に届けようといったのだが、
妻はいついつまでに帰ってくるから心配するなと言った。
そして、その通りに娘は帰ってきた。
娘に何をしていたのか尋ねても、「おじいちゃんに会って来た」と言うばかり。
しかし、妻には身寄りがないし、わたしの父は既に亡くなっている。
その時も妻は笑っているだけだった。

この旅行は、妻の提案によるものだった。
列車の旅。妻は外の景色を眺め、娘は私にもたれていた。
不意に、妻が私の方に振り返って言った。
「あなたは強い人。大丈夫ね」

意味がわからず、何のことかと問い返そうとした時、事故は起こった。

妻の死に顔は眠っているようだった。
私は、付き合い始めた頃のことを思い出す。
結婚してからは私を「あなた」と呼んでいたが、
はじめは「お父さん」と呼んでいたのだ。
「お父さんはやめてくれ、呼ぶならお兄ちゃんにしろよ」
とよく言い合ったのを思い出し、涙がこぼれた。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1317548180

私が仕事から帰ってくると、妻が玄関の前で待っていた。
またか。
ひどく憂鬱になる。
「あなた、お帰りなさい。家に入ってはダメよ」
「なぜ?」
「火星人が家に攻めてきたの。今ジョンが戦っているわ。
でもさっき鳴き声がしたきり」

私は玄関先で穏やかに妻をなだめると、家に入った。
当然火星人などいない。
妻は泣き喚く。
「ああ、ジョン。ジョンが死んでしまったわ。私たちを守ってくれたのね」
「そうだね。ジョンは庭に埋めてあげよう」

私は「ジョン」を庭に埋める。
愛する妻を守るためとはいえ、何人こうして埋めなければならないのだろうか。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1317548270

友人Aの彼女が殺された。
報道こそされなかったものの、かなり無惨な殺され方だったと
彼女を最後に確認したAが私にだけに教えてくれた。

数ヶ月が経ったある日、気晴らしにと、Aと別の友人Bと3人で食事する機会があった。
その帰り道、人通り少ない道を歩いていた時に、前方から女が歩いて来るのが見えた。
その時突然Aが「あああぁ....」と、頓狂な声を発して震えだした。

その女は殺されたAの彼女だった。

恐怖で固まる私達3人を無言で見つめる彼女。
何を訴えたいのだろうと私が考えているとBが震えながら小さい声で言った。
「舌だ、舌が無いからしゃべれないんだ!」
そうだ、と私は思った。
無惨にも彼女は舌を切り取られて殺されたのだった。
だから喋れないのだと気づいた。
その瞬間、凄まじい形相になった彼女が何かを訴えるかの様に激しく口を動かし始めた。
確かにその彼女には舌がなかった。
何も無い空洞のような口からニチャニチャという血糊の音が聞こえた。
私は気を失った。

十数分後、野次馬の人だかりの中で気がついた私は凄まじい惨状を目撃した。
Bはナイフで自分の舌を切り取って絶命していた。
目撃者の話によると、発狂したように自分の口に突き刺していたらしい。
Aは恐怖のためか、急に車道に飛び出して車に引かれたという。
幸い、Aは骨折程度ですんだ。

事故を起こした車の運転手の話によると、
車道に飛び出すAの後ろにシャツを引っ張っている女の姿を見かけたが、
いつの間にかその女は消えてしまったという。


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ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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