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ポテチの水彩絵の世界にようこそ! 気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、 現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
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http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1313064697

時は第二次世界大戦の日本敗戦直後。
日本はアメリカ軍の支配下に置かれ、各都市では多くの米兵が行き交う時代でした。

ある夜、地元でも綺麗で有名な若い女性が独りで加古川駅付近を歩いていた時、 
不幸にも数人の屈強な米兵に目をつけられ、囲まれ、そして襲われました。
散々な強姦の果て、その後にも男たちはより苦しみながら死んでいく様を楽しむため、
彼女の両腕・両足の付け根の部分に銃弾を叩き込み、
絶叫が途絶えると、道路上に放置したまま立ち去りました。

瀕死の状態を彷徨っていた時、
運良くその場を通りがかった地元でも有名な医者に発見され、
腐敗していた両腕・両足を切り落とすことを代償に、彼女は一命を取りとめました。
しかし、変わり果てた己の姿。
あの美しかった私は何処に?
彼女は生きることに希望が持てず、
鉄道の鉄橋上へ車椅子で散歩に連れられているスキをみて、
自ら車椅子を倒し、両腕・両足のない体で体をよじらせ、
走ってきた列車へ鉄橋の上から身投げし、自殺しました。

その後、警察・国鉄から多くの作業員たちが線路中で肉片の収集をしましたが、
不思議なことに、首から上の部分の肉片は全くみつからなかったとのことです。
しかし、時代が時代だったもので数日経過すると、
その事件を覚えている者はほとんど居なくなりました。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1313064623

その加古川市内にて、数ヶ月後のある日。
朝は元気だった人がなぜか変死を遂げるようになってきました。
それも一軒の家庭で起こると、更にその近所で事件が起こるといった具合です。
警察も本格的に動き出し、事件が起こった家庭への聞き込みの結果、
不思議な共通点がありました。
亡くなった人は必ず、死亡日の朝に「昨日、夜におかしな光を見た」というのです。
実際にこの事件が当時の新聞にも記載されたことにより、
加古川市民がパニックになりました。
加古川署では事件対策本部が置かれ、事件解決により本腰が入りました。

ある警察官が事件が起こった家庭を地図上で結んでみると、
あることに気がつきました。
なんとその曲線は手足のない、しかも首もない胴体の形になりつつあったのです。
こうなると当然、次はどの辺りの者が事件に遭うか予測がつきます。
そこで前例にあった「光」を見た者は警察に届け出るように住民に知らせました。
やはり、曲線上の家庭では「光」を見たと言った後に死んでいきました。
しかし、実は「光」ではなかったのです。

ある亡くなった人の死亡日の朝の告白はこうでした。
「夜、なぜか突然目が覚めました。すると微かな光が見え、
見ているとそれはますます大きな禍々しい光となりました。
目を凝らしてみると何かが光の中で動いているのが見えます。
物体はだんだん大きくなり、こちらへ近づいてきます。
その物体とはなんと、首もない両腕・両足のない血塗れた女性の胴体、
肩を左右に動かしながら這ってくる肉片でありました。
ますます近づいてくるので、最後は怖くて目を閉じました」というのです。

次々と同じ肉片の夢を見た人は必ず死んでしまいました。

そこで次は自分だと予想したある青年が恐ろしさのあまり、
加古川市と高砂市(隣の市)の間にある鹿島神社でお払いをしてもらいました。
するとその神主曰く、
「暗闇の向こうに恐ろしい恨みがあなたを狙っているのが見えます。
お払いで拭いきれない強力な恨みの念です。私にはどうしようもありません。
唯一貴方を守る手段があるとするならば、
夜、夢の中で肉片が這ってきても絶対目を閉じずに、
"鹿島さん、鹿島さん、鹿島さん" と3回叫んでこの神社の神を呼びなさい」
といわれました。

その夜、やはり夢の中で肉片が這ってきました。
青年は恐怖に耐え、必死に目を開いて "鹿島さん" を3回唱えました。
すると肉片はその男の周りをぐるぐる這った後、消えて無くなり、
その時、彼は死ぬことにはならなかったといいます。
話はこれで終わりますが、やはり恨みの念は非常に強く、
その青年が旅へ出てもその先にて現れたそうですが、
それから彼がどうなったかは知りません。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1313064472

ここからはあくまで私個人の見解ですが、
発端はやはり強姦の後に自殺した女性の念でしょう。
通常は死んだ魂の力では生きる者には到底及ばないものです。
しかし、その念に引き寄せられた様々な邪念が思いのほか群がり、
とうとうその土地神までをも巻き込んでしまったのでしょう。
よってそれを上回る、生きる者の命を絶つ程までの影響を与えるまでなってしまった。
彼女の頭部が見つからなかったのも頷けます。
きっと隠されてしまったからでしょう。
こうなると彼女は身動きも取れず、ただ苦しくて暴走するだけ。
殺してはより苦しみ、膨れ上がってより強大になる、その繰り返し。
時折、"鹿島さん" なる人の願いでコーティングされた同じく強大な土地神が対峙するも、
"私の土地をあまり荒らしてくれるなよ" と忠告するくらいで、
決して救ってくれるでもなく、ただそれだけ。
でももしかしたらいずれかは....と仄かな期待で再び彼の地にちょっかいを出す。

何はともあれ、生きている者としては堪ったものではありませんが。
ちなみに最後の青年。
 "鹿島さん" の土地から出てしまったのであれば、もう死んでるでしょう。

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