ポテチの水彩絵の世界にようこそ!
気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、
現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
私は15年前にとあるビルのガードマンのバイトをしていました。
ある日の夜、そのビルが窃盗に遭いました。
非常ベルが鳴ったので、私ともう1人でかけつけてみると、
犯人がちょうど窓から逃げるところでした。
しかし、遠目で黒い影しか見えず、
判ることといえば、極度に太ってはいないガッチリした男性と、
このくらいです。
身長はどの位かわかりませんでした。
一応、犯人目撃者ということで、私は警察で取り調べを受けました。
本当に何も判らなかったのですが、
担当の警察官からの半誘導尋問と呼んでもいいくらいの一方的な取調べには、
正直、参りました。
「犯人は青い服を着ていただろう?」
「犯人の髪型は天然パーマで青いメッシュを入れてだろう?」
「犯人はうなじから右腕にかけて龍の入れ墨があっただろう?」
……ちょっと、待ってください。そんなこと、知らないです。
黒い影でしか見えてないんだから、そんな具体的なことなんて判りませんよ。
しかし、あまりのしつこい尋問に
いつしか私は彼の言うとおりに思い込む様になっていました。
犯人は青い感じの服装で、年が20代後半くらいの中肉中背の男、
天然パーマに青いメッシュ入り、龍の入れ墨、そして靴は青いスニーカーだった。
やがて犯人が見つかり、
私は裁判で警察に思い込まされた犯人像を証言してしまいました。
はっきり言って面倒だったからそうしたのです。
でも何を証言したのか、今でははっきり覚えていません。
だって、影以外は何もわからなかったのですから……
それにしてもその犯人という男、私的に好い男だったな。
そんなことがあったことも半ば忘れていたちょうど2ヶ月前の夜、
セフレが出て行った後、男の声で電話がかかってきました。
「もしもし、野々村です」
「お前、野々村か?」
「はい、そうですが……」
「本当に野々村か?」
「はい、そうですけど、どちら様ですか?」
「お前、15年前、裁判で嘘の証言をしただろう」
「 "嘘の証言" とおっしゃいましたか。よくわからないのですが……」
「しらばっくれるな。お前は嘘の証言をしたせいで、
俺は無実の罪を着せられたんだ」
「そう、おしゃられても何のことやら。さっぱりなんですけど。
もしかして、ビルの窃盗に関してでしょうか?」
「そうだ、それだ!」
「あなたは罪を犯した」
「え、ち、違う、俺じゃねえ!」
「あなたは罪を犯した」
「俺じゃねえ!」
「あなたは罪を犯した」
「俺は警察に嵌められたんだ!」
「あなたは罪を犯した」
「違う……」
「あなたは罪を犯したんですよ!
本当に無実なら潔白できる何かがあったはずでしょ?
でも、あなたにはなかった。
死に物狂いで足掻きもせずにあなたは認めてしまった。
あなたのミス。誤算です。
あなたは罪を犯したんです」
「違う……」
「あなたは罪を犯したんです。
あなた、過去に証言をした私を脅し、ここにやってきて、殺すつもりですか?
また罪を重ねようとするつもりですか?
別にいいですけど、私は何も悪いことをしたわけではないので、
罪悪感なく犯罪者のあなたに受けて立ちますよ。
あなたが私を殺せばより重い刑を科せられた犯罪者。私が殺せば正当防衛。
牢屋で栄養価の低い食事でのうのうと生きてきたあなたと違って、
私は強いですよ。
とにかく、あなたは私に脅しの電話をかけてきた。
これはれっきとした脅迫という犯罪です。
……さあ、どうするよ!」
「……」
「答えろよ。さあ、どうする、ああ?!」
「ちくしょう! そっちに行ってやる!!」
あ、電話が切れました。
早速、私は遊び仲間にメールしました。
あれから、
私の家に訪れたその男をいつもの仲間と共に縛り上げ、
全ての毛を剃り上げ、
餌食にしました。
味を占めたのか、諦めたのか。
弱い彼は全裸のままここに留まり、こうして可愛い奴隷となりました。
実際あの日にみた影の印象とは全然違う彼。
本当のところ無実だと思うが、今となっては関係ない。
今では好い声で哭く飼い犬の様です。
Steven Chevrin by Jeff Hahn | So Têtu
http://homotography.blogspot.jp/2012/11/steven-chevrin-by-jeff-hahn-so-tetu.html
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私は生まれた時から父親がいなくて、ずっと母親と2人暮しでした。
そんな私も同じ道を辿るかもと悩んだ時期もあったけど、
今は結婚して家を出ています。
これは私がまだ、母と暮らしていた17歳のころの出来事です。
年末の冷たい雨の降る夜中の午前3時ぐらいに玄関のチャイムが鳴りました。
丁度、その日は冬休みで、仲の良い母と夜中までおしゃべりをしていたので、
2人とも起きていました。
「まあ? こんな遅くに誰かしらね?」なんて話しつつ、
私が「はい」とインターフォンをとりました。
そうすると女性らしき声で、
「あの…… あの…… 突然、すみません。
今晩、あの……そちらに泊めて頂けませんでしょうか?」と。
声の感じでは40代ぐらい。
こんな非常識なコンタクトはいつもならスルーですけど、
その妙に気になった私は、
「え? 泊めてくださいって、あなた。母の知り合いの方ですか?」
と聞き返しました。
すると相手は、
「い、いえ…… 全然、全然違うんです……
あの…… 私、近所のマンションに住んで居た者なんですけど、
あの…… 私、仕事をクビになってしまって… あの……
もう、住むところがなくて困ってしまって……
だから、こちらに泊めていただきたいと……」
話がよく理解できなかった私は、
「あなた。母の知り合いではない方なのですね? でも、泊めるのは……」
とおろおろしてしまいました。
そこで見かねた母が、「私が代わるから」といって、
インターフォンで話を始めました。
私は一体なんなんなんだろ? と思って、
玄関の窓越しに相手を見に行きました。
私が玄関の窓越しに見たその女性は、明らかに奇妙な人でした。
まず、顔は老いた50代くらいなのにラメ入りのアイシャドウにピンクの口紅、
金髪の長髪ストレートに白い夏の帽子を冠っていて、
明るいアイスグリーンのブラウスに赤地に白の水玉模様のふわっとしたスカート。
首に薄手の生地の薄紫のストールを巻いて、
右手にはたくさんの物が入った紙袋をいくつか重そうに持っていました。
その様子をみて、「これは絶対絶対、変な人だ!!」と察知した私は、
まだインターフォン越しで話している母に、
「ちょっと、お母さん! 玄関に来てる女の人、絶対変!
なんだか、怖いからもうやめよう!
もう、相手にしないで "駄目です" と言って断ろう!」
とまくし立てました。
すると母は少し笑って、
「ちょっとマツコ、落ち着きなさいな。
この方、この雨の中に傘もなく歩いてきたんですって。
怖いなら、傘だけでも貸して帰っていただきましょう」
と言うではありませんか。
その日は確かに雨がたくさん降っていました。
私はもうその人の外見をみているので泣きたくなって、
こういう事にだけは度胸がある母を恨みました。
私は怖くなったので、
玄関から離れた奥のリビングで玄関の様子を伺っていました。
母が玄関を開けて話している声が聞こえてきて、
しばらくすると「家には入れられません! 帰ってください!」と
母の怒鳴り声が聞こえました。
私は普段、母の怒鳴り声など聞いたこともなかったので、
それだけでかなりビックリてしまい、その時点で涙目になっていました。
玄関ではガチャガチャガチャガチャ!!とチェーンの付いた扉を
無理やり開けようとする女性と、
閉めようとする母が出す音が大きく響き渡り、
17歳の私を泣かせるだけの迫力がありました。
でも、その押し問答の最中も聞こえてくるのは母の声だけ。
相手は無言のまま。
しばらくしてからやっと、バタン!と玄関が閉まる大きな音がして、
母が息を上げながらリビングに帰ってきました。
「……あの人、やっぱりマツコの言うとおりだね。
頭がおかしいみたい。怖かったでしょう、ごめんなさいね」と母が言うので、
「なにかされたの? お母さん、大丈夫??」と聞き返しました。
すると母はまた笑って、
「いいえ、全然大丈夫。さてと、なんだか白けてしまったわね。
今日はもう寝なさい」と。
しかし、この話をしている最中にまた玄関のチャイムが怒濤の様に鳴り始め、
今度は玄関のドアをドンドンドンドン!!と叩かれました。
私のビックリ具合のリミットはMAXに達して、
「こんなの、絶対おかしいよ! 警察に電話しようよ!」と泣き始めました。
すると母は少し笑って、
「だからマツコ、落ち着きなさいな。
あともうしばらく続く様なら警察を呼びましょう。
あなたはもう寝なさい。大丈夫だから」
と言い、寝る準備を始めました。
私は怖くてなかなか寝付けず、
しばらく玄関の音に耳をすませていました。
玄関の音は30分ぐらいで止みましたが、それ以来、
私は夜中のお客さんは怖くて怖くて仕方ありませんでした。
その夜の出来事から5年後、私は独り暮らしを始めることになりました。
明日から新しい部屋で暮らすことになった晩に母とその話をしていて、
「そういえば、あんなことがあったわね~
私、とても怖くて怖くて、すごく泣いた記憶があるわ」と話したら、
すると母はまた笑って、
「あらあら、マツコったら。
あれだけで怖がってる様じゃあ、これから大丈夫かしら」
というので、「あれだけ?」と聞くと、
「私ね。あの時、マツコがものすごく怖がってたから言わなかったけど、
まずあの人ね、たくさん雨が降ってる中を歩いてきたって言ったのに、
全然雨に濡れてなかったの。それで、左手にバットを隠し持っててね。
しかも、あの人、男の人だったの」
私が腰を抜かすほど驚いたのは言うまでもありません。
「ちょっ、ちょっと、お母さん! なんで警察呼ばなかったのっ!!!」
と言うと、母は少し悲しく笑って、こう言った。
「だって、あの人。あなたのお父さんだったから」
最後に見たのは、あいつの笑顔。
すすめられたワインを飲んだ私はそのまま視界が薄れていった。
崩れ落ちてく肉体を支えるそいつに身を預けた後、苦痛があった。
私は肉体に残る鈍い痛みで目が覚めた。
かなり狭いところに押し込められている模様。
全身を縛られている。猿轡を咬まされている様で、声すら出ない。
……頭が重いし ……体中が痛い ……なぜ、なぜこんなことに……
「これが俺の家だ。じゃあ、先にあがっててくれ」
私は朧げな記憶を辿っていると、男の声が聞こえ、玄関の扉が開く音がした。
そうだ…… 私は昨晩、バーで意気投合したやつの家に…… 呼ばれて……
その後のことが、思いだせない。
しかし、この痛み。
とても酷いことを…… されてしまった様な気がする。
ダンダンダン……
階段を上がる様な音が聞こえる。
部屋の電気がつくと、狭い視界に見えたのは……… 足だ。
その足はフラフラと動き回っている。
そして、落ち着くところを見つけたのか、俺の目の前で止まり、
その足の主は腰を降ろした。
……あいつか? ……いや、違う。
学生服の黒いズボンと薄汚れた白い靴下。
よく見ると、目線の先にある全身を映す鏡が、足の彼と
ベットの下にいる私をとらえていた。
ああ ……私に気付いてくれ!
声にならない声。
すると腰や足に鈍痛が走り、顔が歪むものの、気になどはしていられない。
しかし、足の彼は気づく気配がない模様。
そんな中、静かに階段を登る音が響いた。
ああ、頼む! 気づいてくれ! 私を助けてくれ……
しかし、無情にも扉は開き、隙間からやけに太くて浅黒い素足が見えた。
昨晩のあいつだ…… 私に早く気づいてくれ!
すると若い青年が少し震えた声で言った。
「ア、アニキ。俺、酒を買い忘れたからコンビニに行きたいんだけど?」
は? こいつ、何を言ってんだ! 私に気づいてくれ!
やつと2人にしないでくれ……
「酒?」あいつが言った。
「そう、酒だよ、酒。この辺コンビニどこにあるの?
アニキ、一緒に行ってくれない?」
青年はそう言いながら部屋の外へやつを誘った。
まぁ、最悪、あいつがいなければ、まだなんとかなるかも……
「酒ったって、君、未成年だろ? 酒なんてダメなんじゃね?」
「いや、いいからさー!」
私には、あいつに目線で合図を送る青年が見えた。
それは、確実に私に怯え、一刻も早く部屋を出たいと言う視線だった。
……あぁ、こいつは私に気づいてたんだな。私が彼を見るより先に……
あれ? 待てよ?? この状況じゃ…… もしかして、私の方が不審者……か?!
青年の挙動を見て悟ったあいつは歪んだ笑みを見せ……
「お前。見ちゃったねえ♪」
ドスッと、彼の鳩尾に一撃を叩き込んだ。
「うあっ……」
私は、気を失って男の腕の中におさまる彼を見た。
……ああ、そうだ……私もこんな風に……
それからの様子が自分のものと重なったためか。
私は汚辱の時間を思い出し始めていた。
どれだけ時間がたったろうか?
蘇ってきた記憶に苛まれながら、
私は頭上で響く擬音と彼の泣き声を聞いて思った。
……終わりだ ……私はもう逃げられない。
そして、お前もな。
学生の頃、実家を離れて大学の寮に住んでいた。
田舎の学校で、その敷地から歩いて20分程度の場所にある寮だ。
周りは住宅地で、古くからのお宅とベッドタウン化による
新興宅地が混ざった感じ。
寮は4階建てで屋上に物干があり、夜間は屋上への出入り禁止だったけど、
みんな時々屋上へ出て煙草を吸ったり小声でだべったりとそんな感じ。
たしか僕が大学2年生のクリスマス、なんとなく眠れない日が続いてた頃。
独り身の友だちが集まって、
ちょっとしたパーティーをした後でみんなが飲み潰れ、
ひとり持て余した僕は、
良く夜中に屋上へ出て1時間くらいボーっとしたりはしていたので、
その日もダウンジャケットにマフラーをぐるぐる巻きにして行ってみた。
フェンスのそばのベンチで夜空を見上げたり、
夜の住宅街を上から眺めたりしていたら、
寮の門の前に左右に伸びる比較的広めの道路に何か動くものを見つけた。
自分から見て左手側、門から100m以上離れた辺りに人影があった。
周りとの比較から成人と思えるくらいの背格好。
脇道からその道路へひょいっと出たり入ったり、
ちょこちょこっと走り出したと思ったらまた向きを変えて脇道へ入ったり。
何だろう? こんな夜中に(確か午前1時は過ぎていた)と思いながら、
なぜか目が離せなくなってじっと観察してしまった。
なかなか近づいてこないのでイライラした気持ちでいたんだけど、
田舎道のまばらな街灯の光で、徐々にそいつの姿が判別できる様になってきた。
びっくりした。
道端の自販機と較べた感じでは背丈はたしかに成人くらいの男性。
全裸で体はマッチョで筋肉質、動くたびに下半身のモノが大きく揺れ、
筋肉が盛り上がっているのが遠めにも見える。
表情はニヤニヤ笑いだった。
妙に自信ありげで挑発的なニヤニヤ笑い。
夜中に4階の屋上から見ていた自分が、
それをはっきり目にしたという自信は今となっては持てないけど、
フラフラ歩いて近づいてくる無気味さは消え様がない。
門から50m程になった時、マッチョがいきなりこっちへ視線を向けた。
僕は黒いダウンジャケットを着て、
声も出さずにしゃがみ込んで4階の屋上にいたのに、
そいつは迷わず僕の方に視線を向けてきた。
お互いに相手を見ていることが僕にもはっきり判って、
鳥肌が立つのと手の平に汗が出るのを同時に感じた。
マッチョは立ち止まってこっちをじっと見ながら、
ニヤニヤ笑いを続けていた。
僕が固まった様になっていると、突然こっちに向かって走り出した。
あのニヤニヤ笑いを浮かべたままで。
訳のわからない恐怖感に僕は多分パニックになりかけで、
声を必死で押さえたままで屋上から中へ飛び込んだ。
寮の建物自体はオートロックで施錠されている。
自室のドアも鍵がかかる。
3階にある自分の部屋に駆け込んで鍵をかけ、
異常なくらいの心臓のバクバク音を感じていた。
何をどうしたらいいかわからない。
なんでこっち来るの?
なんでこの寒い中裸なの?
部屋の電気をつけたら僕の居場所が判ってしまうという恐怖で、
暗闇の中で震えた。
友だちの部屋に行こうか? でも廊下でマッチョに会ってしまったら?
寮の中に入れるわけがない! きっとただの酔っ払いか何かだ!
いや、何かってなんだ? ああ、もうよくわからない……
頭がグルグル回る様な感じがして、気がついたら涙まで出ていた。
窓の外から砂利を踏む音が聞こえた。
寮の周りをマッチョが歩いてる様だ。
僕はもうたまらずに寮長さんの携帯に電話した。
眠そうな寮長さんの声が聞こえたとたん、
妙なプライドや気取りが蘇った僕(笑)はできるだけダルそうな声を作り、
「寮長さん、夜分にすみません。
誰かが寮の周り歩いてるみたいで迷惑なんスよね~」
と言ってみた。
すると寮長さん曰く、
「わかりました。念のために見回ってきますから」ということで一安心。
しばらくして明らかにさっきとは違う普通の足音がして、去って行った。
今度は寮長さんから電話をくれて、
「不審なものはなかったですよ。施錠も大丈夫でした」
という言葉で自分を安心させ、
何とか眠ることができた。
次の日、1限目からの授業だったので、早めに起きて寮の玄関を出た。
玄関の左側へ10mくらい行った辺りが、僕の部屋の窓の真下になる。
昨日は怖かったなぁ、と思いながらその辺りに目を向けると、
何かいつもと違う印象を受けた。
恐る恐るそっちへ近づくと、昨日感じた鳥肌と汗が一気に蘇ってきた。
僕の部屋の窓の真下、
その地面に、子供がやる様に片足で砂利の地面をこすって線が引かれていた。
図形はきれいな丸に矢印だった。
直径1mもないくらいの丸に矢印が、僕の部屋の真下を示す様に、
まるで手で整えられた様にきれいに書かれていた。
侵入者の証拠を残すとかいう考えもなく、
頭が真っ白になった僕は夢中で自分の足で砂利を蹴って二重丸を消した。
あれから砂利を踏む足音が聞こえると、
あの不審な......マッチョを思い出してしまう。
小学生の頃、家に居るより外で動きまくっていた方が好きな自分は、
休日になると学校の校庭が解放になるので、常に遊びに行っていた。
その年の冬休みも毎日行っていたら、守衛のおじさんと話す様になった。
元々、彼は自衛隊にいて戦闘機などを操縦するパイロットだったと、
腕の筋肉をグッとやってマッチョなアピールをしながらする話が面白くて、
友だちがまだ来てない時とかに彼のいる部屋に行ったりしてたのだ。
そんなある日、そのおじさんに呼び止められた。
「サトシくん、さっき屋上にサッカーボール乗せちゃった子がいてね。
ちゃんと屋上の鍵閉めてきたか見てきてくれないか」と頼まれた。
まだ友だちが来ていなかったので「いいよ!」と、
自分は何の疑問も感じずに屋上に向かった。
屋上の鍵が閉まっているのを確認して、さあ、戻ろうかと扉に背を向けたら、
鍵が閉まって誰もいないはずの屋上のドアが
ドンドンドンドン!と外側から叩かれた。
飛び上がるほどビックリした自分は走って階段下りてたら、
守衛のおじさんが階段を上がってきたので「鍵閉まってたー」と言いながら、
呼び止められたけど、すれ違って校庭に出た。
その時は「誰もいないはずの屋上ドアが外から叩かれた怖いよー」
としか思っていなかったが、
数年経って恋人にこの話をしたら、
「守衛のオッサンがサト兄に何かしようとしているのを
お化けが邪魔してくれたんじゃないすか?」と言われた。
確かに思い出してみると、当時は子供だったから何にも思わなかったが、
話しをする時、やけにボディタッチが多かった気がする。
駅で男が電車を待っていた。
そこに別の男がやってきて彼にこう話かけた。
男 「電車はいつ来ますか?」
男 「もうすぐ来ると思います」
男 「もうすぐって、あとどれくらいですか?」
男 「そうですね、あと……15分くらいでしょうか」
男 「15分ですか、大丈夫でしょうかね?」
男 「大丈夫ですよ」
男 「そうですか、ありがとう」
そう言うと男は彼の隣に座り電車を待った。
15分後、電車が到着した。
駅はパニックに陥った、誰かが叫ぶ。
「何で誰も気がつかなかったんだ!!」
問題児ばかりの公立中学校があった。
それを見かねた神様は三学期の始業式に現れてこう言った。
「諸君、これから卒業式までの間、
ルールを守らなかった者には神罰を与えるので、
くれぐれも気をつけて行動するように」
翌日、喫煙を行ったある生徒は不始末で手に火傷を負った。
同日、売春を行ったある生徒は帰り道に全財産を落とした。
更に授業を妨害したある生徒は階段から落ちて足の骨を折った。
更に次の日…… そして、また次の日も……
神様を恐れた生徒たちは段々大人しくなっていった。
それから、卒業式が終了するまでの間、
生徒たちは誰1人としてルールを破らなかった。
なお卒業式の後、校長と教頭以外の全教師が行方不明になった。
「結婚しましょう!」
そう言うと彼女は僕の隣に座り電車を待った。
「……」
とっさに言葉が出なかった。
そんな僕にかまわず彼女は話を続けた。
「式後はあなたの家に住めばいいし、共働きだから財政的にも余裕はあるわ」
「……いや、そんな……でも……」
やっと搾り出した僕の声を押しつぶし、彼女は畳み掛ける様に
「実はね、もう式場も考えてあるの」
「いや……だから……」
「式はどうする? 和式か洋式か? 私、こだわりはないわよ。
あなたがいれば恐くなんてないから」
「いや……だから……君、いったい誰? 僕とは初対面だよね?」
プロフィール
HN:
ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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