ポテチの水彩絵の世界にようこそ!
気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、
現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
とある海の見えるレストランにて、
ある男が「ウミガメのスープ」を注文した。
しかし彼は、その「ウミガメのスープ」を一口飲んだところで止め、
シェフを呼びました。
「すみません。これは本当にウミガメのスープですか?」
「はい、ウミガメのスープに間違いありません」
青ざめた男は勘定をすませ、帰宅した後、自殺した。
男は昔、水夫として船に乗っていた。
ある日、船が遭難し、数人の男と共に救難ボートで難を逃れたが、
漂流の憂き目に。
食料に瀕した一行は体力のない者から死んでいく。
やがて、生き残っている者は、死体の肉を活きるために食べ始めるも、
男はコレを固辞した。
当然、その男はみるみる衰弱していく。
見かねた他の者が「これはウミガメのスープだから」と偽り、
男にスープを飲ませた。
そのおかげで彼は救難まで生き延びた。
遭難中に食べたウミガメのスープのおいしさが忘れられず、
レストランで同じ料理を注文した男。
しかし、本物のウミガメのスープを口にした彼は全てを悟ることに。
そして、人肉をおいしいと感じてしまった自分がいたたまれなくなり、
自ら命を絶ってしまったというわけである。
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パニックして電話してきた女友だち・マキコ。
彼女は仕事帰りに寄った私の部屋から、駅から家までの帰路を
マックシェイク(イチゴ味)を飲みながら歩いていた。
近所の小さい公園そばに来た頃、それを飲み干したので、
空のカップを持って歩くのも嫌だからと
公園内のゴミ箱へ捨てに入った。
それは金網で出来てる蓋のないシンプルなもので、
彼女がいざ捨てようと見ると……
ゴミに埋もれる様にして男の生首があった。
固まるマキコ。
するとその顔が目を剥いて、
にぱぁ~っという感じに息吐きながら
大きく口を開いて笑い顔を作った。
悲鳴も出ずして心臓が止まりそうになるマキコ。
途端に、スボッと勢いよく生首が立ち上がった。
竦む彼女を尻目にその生首、もとい、その男はゴミ箱から這い出し、
一目散に走り去った。
何が起こったのかわからないマキコ。
ようやく硬直が解け、
「あやかしの類いではなくて、悪趣味な悪戯だった」
と頭で理解しつつも、やっぱり怖いので足早にそこを去ろうとしたその時。
ゴミ箱から気配が……
思わず振り返ると、再びゴミに埋もれる様にしてあの男の生首があった。
すると、それはこんなことを話し出した。
「あ、驚かせてすみません。
あなたは波長が合う様で、私を視ることができるのですね。
そこでお願いがあります。
全てを終らせるために、私に触れてもらえないでしょうか。
ここと、ここと、ここと……」
自宅の玄関に飛び込んで鍵を閉めて、
初めて足が震えまくってるのに気づいて座り込んだマキコ。
後は怖くて怖くて、泣きながら私の携帯に電話したということだが、
彼女はパニックに陥ってるせいか、
いまいち何を言っているのか解らない。
とにかく、彼女を落ち着かせなくてはと、私は諭す様に淡々と話を進めた。
確かに、私たちの関係は世間からみたら奇妙なことだと思う。
私が他の男と結婚するにいたっては、
以前から納得していたものだと思っていたのだけど、
どうやら実際は違ったみたい。
だからとはいえ、あなたはこんなことをして、しかも、
そうでもないことに置き換えてパニックに陥って、
切り離された私としてはどうかと思うのだけど。
マキコ。
とある日の昼下がり、俺は駅のホームで電車を待っていた。
ホームにほとんど人はいなく、俺のすぐ横にはカップルがいた。
俺もカップルもホームの黄色い線内側ギリギリに立っている感じ。
カップルは楽しそうに話をしていた。
彼らを見ると女の子が別れたばかりのやつに似ていた感じだったので、
俺は複雑な心境反面、うらやましいなと思った。
通過列車が来たので、俺は自然と電車の方を向いた。
電車が来る方向に彼らがいたので自然と視界に入っていた。
電車が彼らの前にさしかかろうとした時、
女の子が彼氏を見ながら満面の笑みで電車に飛び込んだ。
ガツンって感じな硬い物に何か当たる音がして、
その後、ものすごいブレーキ音を放ちつつ、電車が止まった。
止まったといっても、完全に駅は通過した後に止まったんだが。
ここを通過する列車だったからかなりスピード出てたし、
まあ、よくこの距離で止まれたもんだ。
線路には女の子の残骸らしきものがあったけど、
まじまじと見る気持ちにはならなかった。
彼氏はその場でへたりこんで放心。
彼ほどでないにしても、俺も完全にフリーズ状態で、
あら、なんで? さっきまで楽しそうにしてのに?
ていうか、飛び込む瞬間も楽しそうだったし?
?の連続。
俺はわけがわからないで佇んでいたら、駅員が数名走ってきて、
そのうちの1人が俺に話しかけてきた。
「すいません、事故、目撃されましたか?」
俺は混乱していたのもあって、しどろもどろにも「うす」と答えた。
すると駅員が、
「そうですか。あの、お急ぎのところ大変申し訳ありませんが、
これから警察の方が来ますので、
事故の状況を説明していただけませんでしょうか?」
と言われた。
後で聞いた話によると、電車での人身事故の場合、
自殺・事故の他に殺人の可能性もあるため、
警察の現場検証を行い、目撃者に状況を聞くことがあるそうだ。
ふと横を見ると彼氏にも駅員が話しかけている。
彼氏はまだへたりこんで放心したままだった。
俺は駅の事務所に案内された。
警察が来るまで待って下さいと言われ、椅子に座らされた。
少しして、駅員2人に両脇を抱えられた
顔面蒼白の彼氏が事務所に入ってきた。
彼はそのまま事務所の奥の方に連れて行かれ、
俺からは見えない位置に座らされてた。
しばらくすると、担当の警察官が来て
「お手間掛けますが、状況を説明して下さい」と言われた。
俺は正直に見たままのことを話した。
女の子は自分から飛び込んだから、事故ではなく自殺なんだろう。
彼氏も誰も突き落したりしてないし、殺人でもない。
しかし、飛び込んだ時の女の子の満面の笑みは理解不能のまま。
そんなだったが、俺は女の子が笑顔のまま飛び込んだと説明した。
警察官は特にひっかかった様子もない感じで素直に聞いてくれた。
そして奥から彼氏の呻き声。
俺は警察官があまりに冷静だったので、
「自殺って皆だいたいこんな感じなんですか?」
と聞いてみた。
警察官いはく、
「皆ではないですけど、たまにありますよ。こういうことは」
と言った。
彼が言うには、自殺する気配がないのに
いきなり飛び降りたりする人がいるとのこと。
そういう人たちは明朗活発な感じで、まるで散歩でも行くかの様に
自殺してしまうから防ぎ様がないらしい。
死ぬと決めたから気持ち的に楽になってハイになるのだろうか。
それとも、何かに引っ張られてしまうのだろうか。
俺が見た感じだと、あの電車に飛び込む神がかり的なタイミングは、
何かに引っ張られたと言われた方が
説得力がある様な気がした。
タラちゃんが交通事故で亡くなり、1年が経っていた。
今だに姉さんはショックから立ち直れないでいる。
だけど傍からみれば、以前となんら変わりのない元気な姉に見えるだろう。
それは、姉さんの中では全てが以前のままだからだ。
「なに言ってるのよカツオ、タラちゃんならここにいるじゃない」
ボロボロになった縫いぐるみを抱いた姉は、
それを我が子だと信じているのだった。
「何言ってるんだよ姉さん、しっかりしてよ……」
「私はしっかりしてるじゃない。あんたこそ顔色悪いわよ。ねえ、タラちゃん」
姉さんは同意を求めるように腕の中の縫いぐるみに微笑みかける。
もちろん、縫いぐるみは何も答えない。
「今日の夕飯はハンバーグにしようかしら。カツオが元気になるように」
「わ、わーい…… やったー」
「タラちゃんも好きよね、ハンバーグ」
もちろん、縫いぐるみは何も答えない。
「カツオ、私は夕飯の支度をするから、あんたはタラちゃんと遊んでてくれる?」
「え? わかった……じゃあ、あっちで遊ぼうか、タラちゃん」
僕は姉さんから縫いぐるみを受け取った。
抱き抱えるとだらりと四肢が垂れた。
僕はそれを持って素直に自分の部屋へと向かった。
とても姉さんの視線が届くところにはいられなかったからだ。
(とても長文です。続きは "つづきはこちら" をクリックしてください)
愚かな私が友人4人とキャンプに出かけた時のことです。
ちょうど台風が日本に近づいている時でしたが、
日本上陸はしないと天気予報は報じていたので、
キャンプを強行したのでした。
雨こそは降らなかったものの、
予想外の風の強さにテントを張ることもままならず、
飛び込みで近くの民宿に入ったのでした。
そこは旅館と言ってもいいくらいの立派な建物で
急な客の私たちを快く迎えてくれました。
案内された部屋は小さな宴会場の隣で、
「普段は使わない部屋でして、……多少隣が五月蝿いかもしれませんが」
と申し訳なさそうに女将さんに言われました。
「いえいえ、こちらこそ、無理をお願いしまして」
と私たちは部屋に腰を落ち着けました。
部屋で食事を済ませてビールやカクテルを飲みはじめた頃、
隣からボソボソと声が洩れてきました。
しかしいつまでも隣の宴会は盛り上がる様子はありません。
私は気晴らしに廊下をぶらりと散歩しに部屋を出ると、
隣の宴会場に電気が点いていないので驚きました。
ふすまをそっと開けると誰もいません。
部屋に戻り「おかしいなぁ」と思っていると、
隣の宴会場からボソボソと人の声が聞こえてきます。
友人たちも隣の宴会場を覗きましたが、やはり誰もいませんでした。
「わかった! ボソボソ話す幽霊のいる部屋の隣だから空いていたのか〜」
お酒に酔った私たちは気が大きくなっていたせいか、
特に怖いとは感じませんでした。
その勢いで、霊感が強いという友人がマティーニ片手に部屋の壁を叩いて、
「そちらは亡くなった方ですか?」と言ってみることに。
すると、「トン」と壁を叩く音がしたのです。
「線香でも上げましょうか?」
すると、「トン」と音がしました。
「何本くらい必要でしょうか? そちらは人数は…?」
すると、
「ドン!ドン!ドン!バン!ドン!ドン!バン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!ドン!バン!バン!ドン!ドン!ドン!……」
と壁中から無数に連打する音がして、
私たちは腰を抜かし、そのまま気を失ってしまいました。
翌朝目が覚めて、部屋を飛び出すと、
女将さんが大量に線香を携えて宴会場に向かうところでした。
女将さんの話によると、まだ先代の女将が現役だった頃、
台風で多くの犠牲者が出て、
宴会場を死体置き場にしたことがあったとのことでした。
それ以来、
時々この時期に霊に敏感な人が泊まると、彼らに遭遇するのだそうです。
これは勢力の強い大型台風が直撃した時のこと。
ここ一帯は避難勧告が発令し、住民は公民館などへ避難を余儀なくされた。
警官である俺は、
逃げ遅れた人が取り残されていないかを見廻りしていたのだが、
雨と風は激しくなる一方。
このままだと自分も危ないなと思い、切り上げようとした時だった。
若い女性が泣きながらかけて来た。
「おまわりさん、お願いです。母を助けて下さい!
走って逃げてる途中で、足を滑らせて川に転落してしまいました」
そこですぐそばの川をみたものの、流れがはやく氾濫しかかっている。
俺だけではとても助けられる様な状況じゃない。
俺は「応援を呼んで捜索します」と言って、
女性を安全な避難所へと誘導することに。
去り際にもう一度川を見ると、か細い白い手が突き出ているのをみた様な……
目に雨が入った。
もう一度、目をこすって見直すも何も無い、濁った濁流だけ。
……ただの見間違いか。
翌日、雨は小降りになった。
川は濁流のままだったが、
5キロ先の下流で年老いた女性の溺死体が発見された。
夕方、昨日の女性に身元確認をすると、
目から大粒の涙をこぼして母だと言った。
「どうしてこんなことに……」
彼女は母親の遺体にしがみつき、泣わめいた。
すると、野次馬の中にこの親子を知る隣人のオバちゃんだろうか。
「お母さんは寝たきりだったのにねぇ……
娘さんも一生懸命介護していたのに」
と、涙を流してそう言った。
さて、どうしたものか。
俺は彼女に「今日はどうするのか」尋ねると、
「私の地区の避難勧告は解除されましたので、
母の遺体とともに家に戻ります」とのこと。
台風さえなければ、こんな痛ましい事故は……
結局、俺は何もできなかったと、
これほど悔やんだことはなかったよ。
俺は悪友だち数名と、かのリゾート地に泳ぎに来た。
しかし! 運悪く大型の台風が直撃して、遊べなくなってしまった。
予報では、明日まで台風が居座るそうだ。
「クソッー! 折角休み取ったのに、台風とぶつかるなんてよー」
「テンション下がるぜー、全く。泊まりで遊びに来たのに何すりゃいいんだよ」
「おい、この中に雨男、いや、台風男居るだろ〜! 名乗り出ろ! 殺してやる」
「しかし、台風っていっても、なんか静かだな」
「あれー、ちょっと外見てみろよ! 晴れてんぞ」
「お、マジだ。雨やんでるよ〜! 台風過ぎ去ったか?」
「まーた天気はずしやがったか、使えねー予報士が!」
「大型とか言って全然たいしたことなかったし〜」
「波も丁度いい高さだな。おい、サーフィンしにいこうぜー!」
プロフィール
HN:
ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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