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ポテチの水彩絵の世界にようこそ! 気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、 現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
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http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1320408450

とあるカフェにて、開き直る男と静かに涙を流す女の会話。
男「もう無理なんだよ」
女「.....」
男「同棲までしといたのに、ごめん。本当にごめんしか言えない。
ごめん、謝ることしか出来なくて」
女「.....」
男「ねえ、何か言ってくれよ。俺ら、なんだかんだ言っても長い付き合いだろ?
最後は笑顔で別れたいんだ」
女「そう、.....いいの? 言っても」
男「え?」
女「それじゃあ、言わせてもらうわ。
一緒に居てくれるのだから見過ごそうと思っていたけど、もう終わり。
私はもう関係ないわね」
これまでの態度が嘘の様にテーブルを叩いて立ち上がる彼女。
男「えっ、えっ!?」
女「浮気相手を私たちの部屋に連れ込んで楽しかった?
結婚資金をこっそり使いこんでまで飲み歩いたお酒は美味しかった?
私が中絶手術を受けた時、仕事だって嘘ついて立ち会わずに合コン行って面白かった?
あなた、私の妹や親友にまで手を出そうとしてたこともとっくに知ってるのよ。
大体ね、今回別れるって言ったのだって新しい女が出来たからでしょう?
....香織さんでしたっけ。彼女、見たわよ。美人ね。
香織さんは私の存在を知らずにあなたと付き合ったみたいだから、
私の知ってるあなたのこと、私を含めて全部教えてあげましょうか?」
男「.....」
女「さあ、何とか言ったらどうなの?  あなたが何か言えって言ったんでしょう?
私をそこまで馬鹿にしておきながら、良く最後は笑顔で別れたいとか言えるわね。
ああ、馬鹿らしい。そう思わない? 香織さん。
こんな男の子供なんて身籠ってしまって、正直あなたも不憫でならないわ。
そろそろ痺れを切らせてかなり辛いんじゃなくて? 香織さん。
さあ。椅子を倒せば、全て、楽になるわよ」
男「どっ、どういうことだ!!」
女「.....さようなら」

そして女は携帯電話の通話を切り、店を出ていった。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1320408570

とある病院で子供が生まれた。
その夜、看護士が巡回すると、なんと子供は息を引き取っていた。
病院は事実を隠蔽するため、すぐに身寄りのない子供を身代わりに用意した。
出産時、母親は意識がなく、自分が産んだ子供をまだ見てはいない。
見た目が瓜二つな子供を選んだため、見破られることはないはずだった。

次の日、母親は子供と対面するなり、鬼の様な形相で叫んだ。

「こいつは私の子のはずがない!!」


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1320408608

俺は腐れ縁で付き合っていた女を殺すことにした。
永年同棲してきた女なんだが、気に入った他の女を抱く度に別れを切り出したものの、
上手く切り抜けられて、結局、別れずじまい。
挙げ句の果てには妊娠、ちゃんと付けたはずなのだがな。
それからというもの、結婚しろ結婚しろ結婚しろ結婚しろ結婚しろ結婚しろ結婚しろ....
とにかくウザいったらありゃしねぇ。
でも、最近の警察は優秀だから、下手に証拠とか残すと捕まりそうだ。
やっぱり殺人は俺には荷が重い。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1320408639

そんな時、昔の友人に呼ばれ、家を訪ねてみた。
"K" という奴で、今は人気推理作家として名の売れた存在だ。
高校生時代はあいつは根暗なウザったい奴で、
しょっちゅう苛めの対象にされていたな。
ま、主に苛めてたのは俺なんだけどさ。

彼は、笑顔で俺を迎えてくれた。
昔の恨みは忘れている様だし、
最近喧嘩でやられた俺の頬の大きな切り傷についても何も聞いてこなかった。
ま、俺もその方が嬉しいけど。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1320408690

一緒に茶を飲みながら、彼と語り合った。
主に彼の仕事の内容。
俺が「推理作家って、どういう風にストーリーを考えるんだ?」と尋ねたら、
彼は笑顔で答えてくれた。
「今考えているのは、男が女を殺すストーリーさ。
男は女を自分の家で刺し殺すんだ。
その後、『外出先から帰ったら家に死体が転がっている』と警察に通報するのさ」
「でも自分の家で殺したら足が付くだろ。それにその後警察に通報って....」
「そこがその犯人の頭の良いところでさ。
警察もまさか犯人がそんなバレバレの行動をするとは思わないだろ?
だから男は容疑の圏内から真っ先に外れるって寸法さ」
「なるほどな。男は他に何か気をつけることはあるかい? .....完全犯罪を狙うなら」
「ふむ。例えば、凶器の包丁は近所のスーパーで堂々と買うこと。
下手に顔を隠した方が怪しまれるんだよ。
そのナイフにはしっかり指紋を残すこと。
警察はその指紋がお前のものだなんて考えもしないし、かえって操作を混乱させられる」
さすが、人気推理作家様は言うことが違う。
俺は、その計画で女を殺すことに決めた。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1320408734

俺は帰り際、意味深にこう言ってやった。
「今日はありがとな。お前と話していて気が晴れたよ」
何もわかってない彼は笑顔でこう答えた。

「それほどでもないよ。あくまでも俺は推理小説のネタを話しただけさ」


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1320408767

David LaChapelle Studio
http://www.lachapellestudio.com/


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ポテチ/ラダ
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50
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男性
誕生日:
1974/04/11
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会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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