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ポテチの水彩絵の世界にようこそ! 気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、 現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
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http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1334057793

月曜日、2人の生徒が道徳の授業で学んだ。
「この世には、1人として同じ人間はいない。だから個性を尊重しよう」

火曜日、2人の生徒は社会科の授業で教えられた。
「どんな人も同じ人間なんだから、権利も平等であるべきだ」

水曜日に生徒Aは、
「人間みんなが同じ権利を持つのはおかしい」と言った。
木曜日に生徒Bは、
「皆が平等になるように財産を没収して人間を改造しよう」と言った。

金曜日、2人とも先生に殴られた。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1334057834

始業式の翌日、小学校の下校途中にて、
友だち2人と騒ぎながら信号待ちをしていると、
1人が側溝のコンクリートの蓋の間に覗く500円玉を見つけた。
蓋はとても重くて持ち上がらなかったのだが、意地でも取りたくなって、
俺たちは四車線隔てた向こう側の下水溝から侵入を試みた。

泥だらけになりながら彷徨ってみたものの、結局、500円玉は見つからず、
代わりに発見した汚らしい包みを拾って外に出た。
相当古そうなそれは、破いてみるとカビの生えたチョコレートだった。

ははん、これはバレンタインのチョコレートだ。
きっと欲しくないヤツからもらったのを捨てたんだなと一同察知。
そんな曰く付きなものは.....と、もう一度下水に流そうとすると、
そのチョコレートの裏から手紙が出てきた。
うっわー、超かわいそ〜と思いながらも興味本意で読んでみると、
心臓を掴まれた様な寒気が襲ってきた。

「赤い目をした人へ 赤い手をした人へ」


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1334057885

とある病室にニコールという可愛い少女がいました。
彼女は、生まれつき治ることのない病気を患っていて、
ずっとその病室で過ごしてきました。

そんなある日、ニコールのもとにお星さまが現れてこう言いました。
「あなたの願いを叶えてさしあげましょう」
「はん、突然そんなことを言われて信じるほど、あたしは馬鹿じゃないよ。
 そんな頭尖らしたところで、お星さまだぁ〜?
 ふん、笑わせるんじゃないよ。
 おととい来やがれってんだ!」
「あなたの願いを叶えてさしあげましょう」
「あんたはテープレコーダーかい?
 繰り返し吹き込めば気が変わると思ってんなら、
 おかと違いもいいところだよ。
 さっさと、星の国でも精神科病棟にでも帰っておくれ!」
「あなたの願いを叶えてさしあげましょう」
「あんたは何かい? あたしを馬鹿にしてるのかい?って、ちょっと、何よ。
 な、何すんのよ。いや、やめなさいよって....やだ....やめてよ....いやー!!」
「あなたの願いを叶えてさしあげましょう」
「.....早く病気を治して、早く楽になって、
 新しいお友だちをたくさんつくって、
 たくさんたくさん、遊びたいな」
「かしこまりました。その願い叶えてさしあげましょう」
それから10日が過ぎました。

あの不思議なお星さまと出会った翌日、
ニコールは病による苦しみがなくなりました。
そして、病室から出れた彼女は
たくさんの古い友だちをつくることが出来ました。
かわるがわる彼女と過ごす友だちたち。
いつの間にか、彼女はお星さまになっていました。
そしてある病室に向かい、そこで過ごす男の子にこう言いました。

「あなたの願いを叶えてさしあげましょう」



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http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1333866682

僕の母が再婚して弟ができた。
無口で大人しい自分と違って、弟は我が侭なダダッ子だった。
母に対してはベタベタと甘えていたが、
兄である僕に対しては嫉妬をむきだしにして反抗する弟だった。
それでも初めてできた弟が嬉しく、
まだ幼いからうまくいかないけど、そのうち仲良くなれるかも.....
と、僕なりに弟を可愛がっていた。

ある日、僕は弟の帰りが遅いのを心配して公園にやってきた。
広場の中では何かが燃えて動いていた。
燃えている前で女の子が、
「ごめんなさい....ごめんなさい.....でもいつも私を苛めるんだもの」
と、泣きながら謝っていた。
その時理解した。
目の前で燃えているのは弟だった。
僕は絶叫してこう思った。

「時間よ、巻き戻って」と。


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1333866729

僕の母が再婚して弟ができた。
幼い弟はいつも僕に質問をしてくる。
「なんで空は青いの?」
「なんで鳥は空を飛ぶの?」
なんとも鬱陶しいことこの上ない。
母は「そういう時期なのよ。お兄ちゃんなんだから答えてあげてね」
と笑顔でいう。
「面倒見てあげてね。弟なんだから」
そういって、今日も仕事に出てしまった。

毎日毎日、質問尽くし。
「なんで火は赤くて熱いの?」
「なんで道は続いていくの?」
せっかくの春休み、僕は友たちと遊びたいのに。
弟ばかりにかまっていられないよ。

ある日から弟の質問は不思議なものになった。
「なんでボクはびしょぬれなの?」
「なんで大人はお兄ちゃんを怒っているの?」
「なんでママは泣いているの?」

ある日、その日も留守番を頼まれていた。
短時間だから大丈夫だと思った。
「お兄ちゃんどこへ行くの?」
「おとなしくしてろよ」
そして僕は友だちと遊びに出かけた。

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1333866765

僕が聞きたい。
「なんで僕は弟から目を離したのか?」
水場に浮かぶ弟の姿。
「なんでこの世には取り返しのつかないことがあるのか?」
答えのない質問を、僕はこれからも聞き続ける.....


http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1333800367

俺の友人に、地元で消防士をしてるAと地元県警の警察官Bがいて、
高校で同じ剣道部だった時から、お互いにとても仲が良い。
これはそんな友人たちの話なんだが、
この前、俺が実家に帰った時、そいつらと久し振りに会って、
居酒屋で3人で飲んだんだ。

A 「この前現場があってさ、親子が3人仲良く川の字になって、
  黒コゲで死んでんだよ。
  よく『火事になったら落ち着いて逃げましょう』なんて言うだろ?
  それは不可能なんだよね。ガス吸うと、まず体が動かなくなるわけ。
  意識のある中で、ジワジワと焼かれていくんだ。
  だからきっついんだろうな〜」
B 「おお、署で聞いたな。その事件放火じゃなかった? ヒデーことしやがる。
  最近俺も仕事で行ったよ、その現場。
  駐車場で練炭自殺があってさ。マジおっかねえ。
  なぁ、練炭なら苦しくないなんてのは大嘘らしいぞ。顔が変だったもの」
俺 「そういや、少し前に "硫化水素" なんてのも流行ったな」
A 「あれも駄目。あっさり死ねるなんて大嘘。ガスマスクしてないと不味い。
  実際緑色に顔変色して、苦しみもがいて死ぬから」
B 「おお、それも聞いたな。でもあまりに他人を巻き込むからか下火になったな。
  まあ確実なのは、やっぱり縄で首吊りだな。
  それも、誰にも発見されない様に樹海で〜とかさ」
俺 「こえー話すんなよ。まるで完全自殺マニュアルみたいじゃねーか」
A 「馬鹿言うなよ〜」

そして別れた後、警察官Bから電話がかかってきた。
「おい、今日の話は誰にも言うな」
と結構真剣な口調だった。
いきなりのことで全く意味が分からない。
それが何だか怖かった。

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1333685270

ヤバい仕事をヤリ終えて、
相方と飲みまくって寝ていた週末の夜。
ガサガサ〜と動く気配と、カラカラ〜と窓を開ける音で目が覚めた。
俺は窓の方に目を向けると相方がベランダに出て、
そのまま欄干を越え、飛び降りようとしていた。
「おい、なにやってんだよ、馬鹿野郎!」
そう叫ぶと彼はゆっくり振り返り、不思議そうな顔をすると、
「ここからしか出られない」と言った。
こいつ、相当酔ってやがる。
俺は布団を撥ね除け、彼の肩をつかんで室内に引き戻した。

相方はまだぼんやりしていたので、頬を平手でを張った。
「ほら、目を覚ませよ!」
ようやく正気になった彼は言った。
「なんかさ、今朝いた現場みたいな気味悪い真っ黒な部屋の中にいたんだわ。
 出なきゃと思ったんだけど、その部屋に扉とかなくてさ、出られないの。
 ヤバいなぁ、と思って見渡すと壁に1つ、小さな小窓があってな。
 ああ、あそこから出られるなって出ようとしてた」
酔っていたとはいえ、危ない夢の話だ。
一歩間違えれば死んでたところだぞ。

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1333685312

「顔洗ってくるわ」
そう言って洗面所に向かう相方の背中がゆらりと揺れた気がした瞬間、
俺は気がつくと見覚えのある風の真っ黒な部屋にいた。
部屋は狭く、もの凄い閉塞感があって気分が悪くなってきた。
はやく外に出なければ。
そう思うのだが、見渡すとこの部屋には窓もない。
ふと見るとさっきはなかった大きな扉があじゃないか。
とにかく出なければと扉に手をかけてみるも開かない。
鍵がかかっているのだ。
すると俺の足元に鍵が落ちている。
恐らく扉の鍵なのだろう。
良かった! これで出られるぞ。

鍵を拾った俺は扉を開けようと鍵穴に鍵を差し込もうとした瞬間、
「おい、なにやってんだよ、馬鹿野郎!」
誰かが叫ぶ声が聞こえた。
「でも鍵を開けなきゃ」
つぶやいて鍵をさそうとする俺。
次の瞬間もの凄い力で後ろに引っ張られ、頬に痛みが走った。

気がつくと元の自分の部屋だった。
「どういうことだ?」と問う俺に相方が言った。
「顔洗って部屋に戻ってみたら、
 お前がコンセント見つめてブツブツ言ってたんだよ。
 何かネタでも思いついたのかと黙ってみてたら、
 いきなりピンセットを差し込もうとしたから引き離して殴ったんだ」



http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1333644418

昔から私の家の廊下に大きな鏡があった。
ある日、私は悪戯心で別の大きな鏡を置いて向かい合わせると、
鏡の枠が鳥居の様に連なった不思議な道ができた。
同じ様に連なって映る自分へ手を振れば誰もが同じ動きをした。
当たり前なんだけど、これがとても面白くて、
私は毎日の様に合わせ鏡で遊ぶ子供になった。

ただ9番目の私だけは、ゆっくりと手を振っている、そんな気がした。

また今日も友だちのいない私は鏡を向かい合わせにしようと、
重たい鏡を部屋から引きずっていたその矢先、
鏡が倒れてしまい、
その夜は仕事から帰ってきた母に酷く叱られてしまった。

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翌日の夜、母が何度か連れてきていたおじさんが
以前よりも一層大きな鏡を買ってきてくれた。
母とおじさんが寝室に閉じこもるのを見計らって、
今度は慎重にその鏡を合わせ、いつもと同じ姿の自分を見つめていた。
顔の半分しか見えない、数珠繋ぎの私たち。
暫く眺めていると、
7番目の顔が継ぎはぎをしたみたいな顔になっているのに気付いた。
私は手を振ってみると、7番目だけゆっくり振返してきた。
ちょっと気にはなったものの、きっと新しい鏡になったせいだと思った。
流石に飽きてきた私は以前よりも大きくなった鏡を片付けるのが面倒になり、
合わせ鏡のままにして眠りについた。

突然、私は寝苦しさで目を覚ました。
時計の針を見れば、丁度午前2時を回ったところ。
起きるには早過ぎると、着替えだけ済まして寝直すことにした。

ベッドからのっそりと起き上がり着替え、そして戻ろうとした時、
何故か急に合わせたままの鏡が気になり、廊下に出た。
母の叫び声を耳にしつつ、それに近づいて覗き込んでみると、
なんだろう? いつもと違う。
ふと、体が凍りつくほど強張り、たくさんの冷汗が吹き出てきた。
きっと私は寝ぼけているに違いない、そう思って、
連なる私を数えてみていると、
3番目の私の後ろから、顔だけを、スーっと傾けた私が私を見た。
目が合った瞬間、
五月蝿いくらいに心臓が痛いぐらいの鼓動音を鳴らし始めた。
もう、息をすることも忘れ、金魚の様に口を大きく開閉させている。
あまりのことに瞬きすら、ままならない最中、
その私は3番目の私の後ろに重なる様に隠れた。
私は無理やり瞼を閉じた。

どれだけ時間たったのか。
何日も寝ていない様な疲労感と恐怖感でまだ体が強張っている。
呼吸を落ち着かせるべく、これは錯覚だと暗示をかけ、
保証のない安心を覚えさせた。
もう1度深く息を吸い込み、意を決して震えつつも、
恐る恐る目を開いて見ると、鏡にはいつもと同じに連なった私たちがいた。
4番目も同じ私。
ほら、やっぱり気のせいだった、寝ぼけて怖い想像をしてしまったんだ。
もう早く寝てしまおう。
そう、思って部屋に戻ろうと動いた私の耳元で囁いた声で足が床に張り付き、
私は動けなくなった。

http://blog.cnobi.jp/v1/blog/user/7170818ba3679a9c8a30a9deff30364e/1333644569

僅かに目の端で鏡を見れば、太い男の指が私の近くまで伸びている。
居るはずのない気配が耳元に感じて振り向くと、
肩にへばりつく歪な母の顔に眼が潰れそうになった。





プロフィール
HN:
ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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