ポテチの水彩絵の世界にようこそ!
気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、
現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
彼がいつもの様にタクシー運転手をしていたある日のこと。
真夜中の2時頃に人気の無い街の郊外を走っていると、
道路脇に喪服を着た女性が手を挙げて立っているのがみえる。
(こんな時間になんで喪服なんて着ているんだ? 実に気味が悪い)
そう、彼は思いつつも、このご時世。
客を選んでいられないので、その女性を乗せて走り出した。
女性は目的地は言わず、かすれそうな小さな声で、
「.....右にお願いします」
「.....真っ直ぐ行って下さい」
と言うだけで終始俯いていた。
(実に気味の悪い女だな)
そう、思いつつも、彼は言われた通りに車を走らせた。
しばらくすると、ある考えに囚われ始めた彼。
(もしかしてこの女....)
次第に彼の額から冷や汗が噴き始め、ソワソワと落ち着かなくなっていく。
「.....そこを左に」
そう言われた時、確信した彼。
「.....そこで止まって下さい」
後ろからその声が聞こえた時、彼は全身に汗をかき、体はガタガタと震えて顔面蒼白、
そして気が狂った様に泣き叫び始めた。
「ごめんなさい! ごめんなさい! 許して下さい! そんなつもりじゃなかったんです!
ごめんなさい! ごめんなさい! 許して下さい! うああああぁぁぁぁああああああ.....」
すると後ろの女性がハッキリした声でこう言った。
「あの日、なぜ逃げた」
あるところにマッチョで絶倫が売りの青年がいた。
そして彼は霊感が非情に強く、所謂「視える」人だった。
ある日、彼は3ヶ月ほど留守にしていた家に帰ってきた。
リビングに入った途端、信じられないほどの喉の渇きを覚え、
冷蔵庫の中にあったパック入り牛乳を一気に飲み干した。
最後の一滴を飲み込んだ後、彼は恐怖し、絶望した。
いきなりですみませんが私の悩みも聞いていください。
悩みというのは妻のことなんですが、実は最近、妻がとても冷たいのです。
原因は2週間前の喧嘩で、始めは軽い口論だったんですが、
私も妻も徐々にエスカレートしていき、
お酒も入っていたせいか、ついカッとなって手を上げてしまったんです。
そこで我に返った私は殴ってしまった罪悪感からその場から逃げ出したくて、
車で家を飛び出しました。
そして次の日、家に帰ると、
案の定、妻は怒っていて布団に入ったまま口を聞いてくれません。
それから今日に至るまで会話はもちろん、料理など家事もしてくれません。
妻は寝室にこもったまま、どうやら食事もとっていない様子。
ゴミはたまる一方で、何か生ゴミくさいです。
しかも喧嘩したその日から、バスの順番待ちで横入りされたり、
レストランではウェイターがいつまでたっても来なかったりと、
立て続けにイライラする出来事が起ります。
そして不幸が重なるというか、仕事もうまくいきません。
今日は幽霊が視えるという子供のカウンセリングに行ってきたのですが、
私が近づくだけで泣いてしまって話になりませんでした。
どうか皆さん、妻と仲直りする方法を、いいアイディアを教えてください!
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最初の男が退場させられると、円卓を囲んでいた彼の椅子もすぐさま片付けられ、
4人になった僕たちの頭上からまた放送の声が流れる。
『会話を再開して下さい』
「......いつまでこんなことやらせんだよ!?」
最年長と見える髭面の男が叫んだ。
『予定では最後の1人になるまで続けさせていただくつもりです。では、はじめ!』
しばしの沈黙の後、僕の隣の眼鏡を掛けた男が言った。「めちゃくちゃだ」
「誰だってそう思ってますよ」
僕は頷いた。
「世の中何が起こるか解らないって言うけど、こんな....」
若い神経質そうな女が爪を噛みながら呟く。
「何も、俺たちじゃなくたって良いだろう!?」
また髭面が叫んだ。
「うるさいな!」眼鏡が怒鳴る。「みんなそう思ってんだよ!」
「よ、よして下さい!」
女が立ち上がり、必死に取り繕った笑顔で取りなした。
「いつまでもこんなことやってられっかよ!!」
眼鏡は頭をかきむしった。
髭面が僕の方を睨み付ける。
「よぉ兄ちゃん、ずいぶん静かじゃねえか」
「彼は」眼鏡も冷ややかな視線を僕に向けてくる。
「なるべく余計なことを言わないようにして、私たちが脱落するのを待ってるんです」
釈明しようとしたが、何を言っても火に油を注ぐだけの気がした。
「....すいません」
そう言った僕が気づいたのは頭を下げた後だった。
血の気が引いていくのが解った。
最初の時と同じブザーが部屋に鳴り響く。
「い、いや! 今のは....」
僕はスピーカーに向かって叫んだ。
引きずられながら僕が最後に見たのは、
他の3人の同情と安堵の入り交じった笑みだった。
最初の彼を見送りながら、自分もあんな顔をしていたのかなと僕は思った。
『はい、会話を再開して下さい』
兄は筋金入りの潔癖症(そして、ちょっとオネエ)。
いつも部屋をピカピカにしてないと気がすまない。
私はというと、どちらかというとズボラな方で、
ゴミが散らかっててもあまり気にはならない性格だ。
だから2DKのアパートで一緒に住んでいる兄と私は、
なんとなくぎこちない感じだった。
ある日、業を煮やした兄はついにキレた。
「もう限界。
毎日毎日部屋を散らかして! 片付けてるこっちの身にもなってよ!
どうせわざと散らかして片付けてる私をみてほくそ笑んでるんでしょ?
あんたみたいな薄汚れた人間なんて真っ平!! 」
そういって出て行ってしまった。
あまりに凄い剣幕だったので、
「なによ、あそこまでキレることないじゃん」と思いつつも、
私は少し反省して、
これからは少しでも整理整頓できる女になっていこう!と決心。
とりあえず、今散らかっている部屋を掃除し始めた。
30分後。
部屋の隅から隅までゴミ1つない光景がそこにあった。
我ながら感嘆の溜息を漏らし、
私だってやれば出来る! という自信がついた。
そこへ姉が帰ってきた。
どうやらゴミ袋を買いに行っていたらしい。
それにしても、随分と大きなゴミ袋だ。
私は「ほら見てよ、お兄ちゃん。
あたし頑張ってこんなに綺麗にしたのよ! だからそれも必要ないし。
あたしだってやればできるんだから!」と息巻いた。
すると兄は「そう?」といい、ゴミ袋を1つだけ取り出した。
昨日は少ししか会えなかったから、
今日は黙って彼の家まで来ちゃった。
リビングで細々としたゴミを片付けて、
台所で鼻歌混じりに包丁をふるう。
彼、帰ってきたらどんな顔するかしら。
考えるだけで笑みがこぼれる。
その時、インターホンが鳴った。
モニターを見て、私は玄関に向かう。
きれいにしたばかりなのに、またゴミを片付けなきゃ。
まったく彼ったら話してくれてないことが多いんだから。
俺はどうしようもなく彼にひかれていた.....繰り返し。
嗚呼、思いだす、彼との思い出。
体格とは裏腹に極め細やかな性格で可愛かったな。
柔道の試合後、初めて告白した時にみせた満遍の笑顔。
横浜の埠頭にて、
夜景をバックに銀の指輪を渡した時は、涙を流して、喜んだっけ。
7年間の思い出が頭を駆け巡る。
....だけど俺は彼を裏切ってしまった。
野心に負けて、社長の娘を選んだんだ。
彼は思い出の場所に俺を呼び出した。
俺は、本当は彼を1番愛してると伝えたかったけど、
もはや何も言えなかった。
彼は、 泣いてる様な笑ってる様な顔で、
「おまえとしあわせになりたかったよ....でももうておくれだしね!」
そういい残すと車を走らせた。
彼の去った後は怖いくらいの静寂が訪れた。
俺は結局、結婚できなかった。
小学生の頃、家に叔父が居候してた。
叔父は工場の仕事をクビになり、
家賃も払えなくなってアパートを追い出され、やることもなく、
毎日俺が住む家でゴロゴロしていた。
収入もなく、毎日安酒を飲んで寝てるだけの叔父だったけど、
甥っ子の俺のことは可愛がってくれ、時々棒アイスを買ってくれたり、
釣りやクワガタ採りに連れてってくれたりして、
俺はこの叔父が好きだった。
叔父が居候しだして半年が過ぎた頃のある雨の深夜、
父と伯父が階下で言い争いをしてる声が聞こえた。
かなり激しい怒鳴り合いだったので、聞いてたラジオの音を微かにし、
息を殺して聞いていると、突然バタン!とドアが閉まる音がして、
叔父らしき大柄の男がドスドスと階段を上がる音が聞こえてきた。
げっ、俺の部屋にくんの? とビビってると、
隣の仏間の障子がピシャっと閉まる音がした。
俺はそっと布団に潜り込み暫くドキドキしてたが、
いつの間にか寝入ってしまった。
翌日の日曜、俺の両親は仕事場の店にいってしまい、
家には俺と叔父の2人きりになった。
俺は昨夜のことは知らないふりで、日曜の昼のテレビを見ながら、
母が用意してくれてた唐揚げで早めの昼飯を食べていた。
そこに叔父が2階の仏間から出てくる音に続いて階段を下りる音がした。
のれんをくぐり、顔を出した伯父に俺はちょっと緊張しながら
「ブンちゃん(伯父)、おはよ~」と言うと、
叔父も「おう、なんや、美味そうやな」と一緒にご飯を食べだした。
「なあ、タカシ(俺)。飯食ったら釣り行くか?」と誘われたので、
俺は子供心に叔父を慰めてやろうと「うん」と同意した。
釣竿を2本持ち、仕掛けの詰まった箱をバケツに入れて、
俺と叔父はいつもの近所の滝つぼへ向かった。
滝つぼは前日の雨で水位が増し、褐色の濁流が厚い渦を巻いていた。
「あんまり連れそうやないね」と俺が言うと、
叔父も「どうやろか、まあ、ちょっとやってみようか」と応えた。
「こう言う時の方が帰って釣れるもんやけん。ウナギとか釣れるとぞ」
と言い、叔父は滝壺の方まで進んだ。
俺はこんな奥やら行かんでいいのにな~と思いながらも、
言葉少なに早足で叔父の後をついて行った。
「....ここでいいか」
叔父は滝壺手前の高い大岩の前で止まった。
「タカシ、この上から釣ろうか。ちょっと上ってみ」と俺を持ち上げた。
俺は尻を押されてなんとか岩の上に這い上がると、
「どうや? 水の具合は。釣れそうか?」と叔父が聞いてきた。
俺は濁流が渦巻く水面を覗き込み、
「魚やらいっちょん見えんよ」と魚影を探した。
暫く水面を見てた俺は、叔父の返事の無いことに気付き、
「ブンちゃん?」と振り返った。
岩の下にいたはずの叔父は俺の直ぐ背後に立ち、
俺を突き落とそうとする様な格好で両手を自分の胸の前に上げていた。
振り向き様に叔父さんの姿をみた俺は固まった。
叔父の無表情で力の無い目。
水が打ちつけられる轟音をバックに時が止まった。
俺は何も言えずに叔父の目をただ見つめ返すことしか出来なかった。
汗が頬を伝い、身動きの出来ない体の中で、
ただ心臓の鼓動だけが高鳴った。
伯父も手を下ろそうとせずに、ただ無気力な目で俺を見つめていた。
どれくらい見詰め合っただろう。
不意に叔父の背後の藪ががさがさとなった。
両者ともハっと我に返り、藪に目をやった。
見るとこちらに気付く様子もなく、近所の農家の人が横切って行った。
俺は俯いて動かない叔父の横を通り過ぎてから
「今日は釣れそうにないけん俺先帰っとくね」とだけ言って歩き出した。
滝から少し離れると、俺は弾かれた様に全速ダッシュで逃げた。
振り返るとあの目をした叔父がすぐ後にいる様な気がしたからだ。
俺は前のめりになって全力で走った。
大分走った頃、自分がボロボロ泣いていることに気付いた。
俺は家に帰らず、両親のいる店へと向かった。
当時定食屋をやってた両親の店で、俺は両親が店を終わるまで過ごした。
伯父はその日帰ってこなかった。
翌日の夜に父が警察へ届け、数日後に伯父は水死体で見つかった。
俺は滝壺であったことを一切語らず、伯父は1人で釣りに行き、
その最中での事故で片付いた。
俺が持ち帰った仕掛け箱に叔父の字で書かれたメモがあった。
それには ”タカシを連れて行く” とだけ書いてあった。
最近残業続きで寝不足気味だった俺。
ある日の朝、ふと気付くとホームで寝転がってしまっていた。
周りにいる人たちが迷惑そうな顔で俺を見下している。
中には罵声を浴びせてくる奴もいた。
だが俺は、猛烈な睡魔に勝てずに寝続けていた。
そんな中で1番失礼な態度だったのは、何とも駅員の野郎だった。
面倒くさそうに声を荒げて野次馬を追い払うと、
俺の顔をひっぱたきこう言いやがった。
「おい!生きてんのか? 何か喋れ。名前は?」
ムカついた俺は目を閉じ寝たふりして無視してやった。
するとどうだ。
こいつは俺の髪の毛をつかんで無理矢理引き起こしやがったんだ。
一瞬、寝てる設定を忘れて、
つい「痛えな髪引っ張るじゃねえよ」とつぶやいたが、
駅員は無造作に俺の頭をバケツみたいなものにつっこみやがったんだ。
中には何か硬いものが入っていて、
目のうえを少し切っちまった。
これにはさすがに俺もキレた。
文句付けてやろうと何が当たったのかよく見てみると、
それは見慣れた俺の腕時計だった。
彼は否定してるが、実は霊が見えることを俺は知っている。
この前、一緒に駅前を歩いていたら、
反対側の踏切の前に老婆を背負ってる男がいた。
じっと俺たちを見ている。
踏切を渡ろうとした時、彼がぽつりとこう言った。
「無視しろ。こいつは悪霊だ」
男は頷いた。
ある日の深夜、俺の部屋で友だちと2人で雑談をしていると、
「そういやさ。あの山にある民家ってさ。昔、殺人事件あったよな」
友だちが窓から見える遠くの山を指差した。
「ああ、あったあった。
確かそこの息子が狂って
親父と母親と妹を包丁でメッタ刺しにして殺したんだよな」
へー、あの家まだあったんだ。
山の中腹にポツンとある一軒の民家を俺は思い出した。
「実は、あの家の電話番号知ってるんだ、俺」
「マ、マジかよ? スゲー! さっそく電話してみるべっ!!」ってことで
友だちが電話したんだけど、
しばらくすると彼がより青い顔をしだした。
俺が「なんだ? どうしたよ?」って聞いても受話器を持ったまま、
「おかしい。どうしよう.....繋がらない.....」とつぶやいている。
ガチャン。
「あ〜怖かった」受話器を置いて友だちが言った。
「なんだよ、お前。おかしくなったか?
だってあそこはもう何十年も廃墟だろ? 誰も電話に出るわけないじゃん」
と俺が言うと彼は、
「だから怖いんじゃん」
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HN:
ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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