ポテチの水彩絵の世界にようこそ!
気分でコメントや画像とか、恐いのや面白い毒ある話とか、
現実の花の色と違ったりとか、妙な感じです。
喘息の薬、「テオドール」と「スピロメント」。
この2つの薬を飲むと心臓がバクバクと音を立て始めて、
時には締め付けられ、時には呆然と宙を舞う様な感覚に囚われたりで。
肺への気管を拡げるべくの、心臓への負担の代償故なのは知っている。
でもこれって、性的衝動からの興奮している様な感覚に似ていて、
まるで私が "誰か" を求めているみたい。
"誰か" といえば、私の彼氏。
ある時期、私が他の人に心を揺らいでしまってキスしてしまった。
その罪悪感から逃れるために彼に報告して、一週間。
彼からの電話が途絶えてしまった。
私からかけても留守番電話のまま。
わかっているのよ。
私にとってキスへの重要性がどんなにかということを。
肉体関係のSEXならともかく、キスは心も移してしまうものだから。
今夜も彼からの電話を待っている私。
すると、電話がかかって来た。
すぐには出ない。取りあえず、コールを3回鳴らして。
電話をとると知らない人からの電話だった。
見知らぬ男性の声で「鈴木さん?」って聞かれた。
でも私の名字は「田中」。
「いいえ。違います」
そこで切れると思ったら、「じゃあ、誰?」と切り返して来た。
驚いたと同時に、少しイライラしてきたので、
「誰? あなた、いきなり失礼ではありませんか?」というと、
一方的に切れられた。
次の日の夜、電話がかかって来た。
彼かしら? と思って出てみると、
あの見知らぬ男性の声で「鈴木さん?」って聞かれた。
「いいえ。違います」と言って切り、その番号を私は拒否した。
それから3日後の夜、電話がかかって来た。
彼か、それともあの間違い電話かもと無言で出てみると案の定、
あの見知らぬ男性の声。
「鈴木さん? 鈴木さんでしょ?」
何だか、嬉しそうにそう話す感じがとても気味悪いので、
そのまま無言で切った。
すると、すぐにかかってきた。
驚いたと同時に、
いい加減に腹が立ったので注意しようと思って出てみると、
「あっ、鈴木さん? 鈴木さんだね?」
それにしても、この人はなんて嬉しそうな声で話しかけるのだろう。
私は彼からの電話をひたすら待ち続けてるというのに。
奇妙な興奮状態でマイナス思考により拍車をかけてもう、私はボロボロよ。
「ちゃんと番号を見てかけて下さい。違います。何回もしつこいですよ」
私は少し声を荒げてそういうと、相手は背筋が凍る様な低い声で、
「ああ。だってお前、田中だもんね。知ってるよ」
って言ってきて切れた。
その後、しばらく私は電話が来ても取ることが出来なくなった。
Matthias Vriens-McGrath
http://matthiasvriensmcgrath.com/matthias_vriens-mcgrath_.html
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始まりは先月の半ば頃でしょうか。
ショットバーにて、
クリスマスのムードが漂う最中に何故、仕事ができて家庭的、
そして美容を怠らないいい女の私たちがどうしてシングル?
などと話をしていたら、もう終電の時間。
結局、帰宅したのが、深夜の2時半頃になってしまったことがありました。
そして私のアパートに着いてから自転車を駐輪所に入れた時のことです。
何となく上を見ると、アパート2階の1番奥の部屋の玄関の戸が開いていて、
そこから男性の人影がこちらを見ていたのです。
とても暗かったので、確信したわけではないのですけど。
あら。寒くてこんな時間に電気もつけないで何をしているのかしら。
なんて思いましたけど、まだ週の半ばだというのに、
酔うほどお酒を飲んでしまって、私も何をしてるのかしらと、
フラフラそのまま1階の自分の部屋に入って寝てしまいました。
それから3日後の土曜日。
また帰りが遅くなってしまって、深夜の2時頃だったでしょうか。
また駐輪場に自転車を入れてる時に、
半開きのドアから体を半分出して、
こちらを覗き込んでる男性の姿が見えたのです。
部屋の電気はついてなくて真っ暗なまま。
ここは特に街灯もないので、よく見えるものだなと感心するものの、
流石に時間も時間なので、
何気なく、先程まで一緒に過ごしていた友人に電話してみたら、
その男は危険、気持ち悪い、ヤバい、変態などと捲し立てられる始末。
思わず、電話の途中で切ってしまいましたが、
確かに気になる存在。
次の日の日曜日、
アパートと隣接する一戸建ての家に住んでらっしゃる大家さんに
そのことをお話してみました。
すると、大家さんは大変驚いた様子で、
「なんですって? 今あの部屋は人住んで無いわよ」
なんていうものだから私も驚いてしまったのですけど、
大家さん、とても気になってしまった様で、その部屋の合鍵を持ってきて、
一応ということで、一緒に確認してみることになったのです。
2階に上がって問題の部屋に入ってみました。
入り口には特に何もなくて、人が住んで居ないということだけあって、
ガランとした空間。
ユニットバスも何もなくて、もう1つある6畳間の扉を開けてみることに。
そしたら、部屋の真ん中にスラッとした男性型のマネキンが置いてあったのです。
流石に驚いたものの、
大家さんの驚きの方がとても尋常でない感じで、
私としてはそっちの方が大変驚きました。
その後、不動産屋を呼んだり、警察に不法侵入の可能性ということで通報したり、
警察が来て聞き込みをしたりと、結構な大騒ぎへと展開しました。
結局、進入の形跡などは何も判明できず、
次の日に大家さんがこのマネキンをバラバラにして袋にまとめて、
燃えないゴミということで、ゴミ置き場に出して決着しました。
お正月を実家で迎えた私は明日から始まる仕事のために帰宅した時、
アパートの前で大家さんと例の部屋の隣に住みはじめた女性が
何かモメている様子がありました。
何かあったのかしらと思ったのですけど、
私が首を突っ込むわけにもいかないですし。
駐輪所に自転車をした時に、何となく上を見ると、
あの部屋の扉のところに、あのマネキンの姿が。
冷ややかな戦慄が走るというのはこういうことでしょうか。
確か、清掃トラックがあのマネキンを持っていくところを
見ていたはずなんですけど。
モメていた原因はあれだったのですね、と私も2人の話に加わりました。
私は不思議なこともありますねと言うと、
「不思議どころじゃないわよ!!」とかなり興奮気味。
その後、大家さんが直接、清掃業者を呼んで、
手渡しであのマネキンを捨てました。
そして明くる朝、私は女性の叫び声に似た悲鳴で目が覚めました。
何事かと思って外に出てみますと、
例の部屋の隣に住んでる女性が泣きわめきながら
階段駆け下りて大家さんの家へと向かっていくのが見えました。
もしかしたらと思って駐輪場へいって上の階をみてみると、
案の定、あのマネキンの首だけが
あの部屋の扉のところに置いてあったのです。
それからまた大騒ぎになったのは言うまでもありませんが、
その後、あのマネキンの首は大家さんが直接、
お寺に持ってくということで回収したそうなんです。
それなのに、何故なのでしょうね。
帰宅した私を出迎える様に部屋にあるのは。
Pierre Debusschere:RE-work
http://pierredebusschere.tumblr.com/
俺には10歳上の従妹がいた。
とても品があって綺麗な人、そして優しかった。
彼女は俺の「アツシ」という名前を崩して「あっくん」と呼んでくれていた。
近所に住んでいたので、共働きで遅い晩まで両親がいなかったこともあり、
年の離れた私とよく遊んでくれた。
いつも一緒で彼女が大好きだった。
彼女は社会人になり、一緒に遊ぶ機会は減ったものの、
幼少と変わらず私は懐いていた。
私が中学に入学した頃、彼女は結婚した。
初恋の様なものを感じていた私は正直、ショックだった。
結婚と共に遠くへ引越した彼女とは会わなくなってしまった。
それからしばらくして久しぶりに家へ遊びに来た。
長い再会までの期間と幸せそうな彼女の顔に胸が詰まった。
何だか私は居たたまれなくなり、
両親と楽しそうに会話を交わすリビングを抜け出し、
2階の自分の部屋へ戻ろうとした時、彼女は追いかけて来た。
「待ってよ、あっくん。お久しぶりね」
「ああ、うん」
私は階段を昇りながら答えた。
複雑な感情を割り切れないまま、少しの苛立ちと少しの悲しみが混ざり、
彼女の顔をまともに見れない。
「一緒にお話をしましょうよ」
そんな俺の気持ちを知る筈なく俺の後ろをついて昇ってくる彼女。
「ねぇ、あっくんってば〜」
私は呼ばれて、手首を掴まれた。
その瞬間に心臓が痛いくらい跳ねて、とっさにそれを振りほどいてしまった。
すると階段でバランスを崩した彼女は呆気なく落ちていった。
派手な音が耳にしつつも、私は動けなかった。
両親が駆けつけ、救急車に運ばれる彼女。
そして知った。
彼女は懐妊したことを報告するために私の家へ来たということ。
私は彼女に病室で何度も何度も謝って泣いた。
そんな私を彼女は責めなかった。
「大丈夫よ、あっくん....」
私が振り払ったせいで流産したのに、
彼女はこの件を誰にも言わなかった。
その後、回復したものの、
私は受験ということもあって、互いに会えなくなった。
というか、会わなくなった。
数年後、私は大学を卒業し、
何人目かの彼女が出来てプロポーズをした。
結婚式は親戚一同が集まる。
もちろん、彼女も出席していた。
「おめでとう、あっくん」
ずっと彼女に対して後ろめたさを感じていた私は、
そんな祝福の言葉に不覚にも子供の様に泣いてしまった。
それがきっかけで再びと連絡を取り合う様になった。
やがて妻が妊娠した。
私は父親になるという歓びがこんなに大きいものだと思わなかった。
両親はもちろん、彼女にも電話して知らせた。
いつにも増して仕事に身が入る。
妻は妊娠9ヶ月目、もうすぐ家族が増える。そんな幸福の絶頂期だった。
そんなある日の残業中だ。
妻が病院へ運ばれたと電話が来たのは。
私は駆けつけると、手術室のランプが赤く光っていた。
その脇のベンチに座る両親と彼女。
彼女はたまたまの今日、自宅に遊びに来ていたらしい。
「奥さん、階段を踏み外して落ちたそうよ」
彼女が小さな声で隣に座った俺に話し掛けた。
「....あっくん」
しかし、どうしてなんだ。
妻は大きなお腹を気遣って寝室を1階に移したというのに。
その時、私の脳裏で過去の記憶が思い出されていた。
悲痛な面持ちで俯く両親を残して席をたった
放心気味の私の肩に手を置いた彼女。
そして、一言。
その場に似つかわしくない低い声音に驚いて顔を上げた。
柔らかな微笑みを作る彼女の瞳は初めてみる心底冷えたものだった。
「赤ちゃんは助かると良いね〜」
Steven Klein STUDIO: Photography
http://kleinstudio.us/
2年前に突然、父が自殺してから母と2人きりになってしまった私。
介護士の母は仕事で疲れていても、常に私に気をかけてくれて、
私が何か失敗をしたり、ちょっとした悪さをしたりしても、
怒ったりせずにいつも許してくれた。
娘の私が言うのもなんですが、
親としては少々甘いのではと感じるところもしばしば。
私はそんな母が大好きだった。
ある日、学校から帰って来て、リビングでテレビを見ていると、
電話が鳴った。
母からだった。
「まどか。今モールに買い物に来てるんだけど、
冷蔵庫に牛乳があるか、ちょっと見てくれるかしら?」
私は「ちょっと待ってね」と言いながら、キッチンに向かった。
そして冷蔵庫を開けようとした時、あるモノが目に留まった。
冷蔵庫の上に置かれた、黒皮の手帳。
あれ、これは....と思いつつも、
私は冷蔵庫を開け、牛乳があることを母に伝えた。
電話を切った後、私はそっとその手帳を手に取った。
この手帳はいつも母が昔から肌身離さず持ち歩いている物で、
ずいぶんボロボロだった。
私が何か行動を起こす度に、
母がそれにサラサラと何か書いていたのを知っている。
私は小さい頃から、この手帳のことが気になっていた。
たぶん予定や日記などが書かれているだけだと思うのだが、
もしかしたら私の成長日記なんて付けてたりして。
好奇心に支配された私は、罪悪感など微塵も感じずに、
パッと手帳を開いた。
無作為に開いた手帳、その真ん中の方のページ、
そこにはこう書かれていた。
『今日のまどか -3点 残り112点』
友人同士の男4人が100階建ての超高層ビルのスイートに泊まった。
偶然にも彼らの部屋は100階だった。
夜になり、4人は1階のレストランで夕食をとることにした。
食事が終わり、レストランから出ると、
エレベーターが全て故障のために止まっていた。
4人はしばらくロビーでエレベーターが直るのを待っていたのだが、
なかなか直らないので、筋トレを兼ねて階段で登ることにした。
50階を過ぎた頃、
「ただ登るだけじゃつまらないから1階ごとに怖い話をしよう」
と誰かが言った。
怖い話をしながら順調に登り、99階まで来た所で1人が言った。
「俺が今からする話は、超怖い。
もしかしたらトラウマになるかもしれん。よく聞けよ」
そんなに怖い話なのか。他の3人は期待して次の言葉を待った。
「1階に部屋の鍵を忘れた」
俺が保育園に通うくらいの時、
近所にある親父の実家で大切に飼われていた犬のチートスが亡くなり、
祖母がとても落ち込んでた。
きっと寂しいんだ。
慰めてあげようと思い立った俺は
連日、犬小屋で犬の真似をしていたら、
御払いを受けさせられた。
母が亡くなってから1年過ぎて俺が中学2年生の時、
水泳教室の大会で優勝した日に、親父が焼き肉をご馳走してくれた。
帰り道、家まで200mくらい手前の公園で
当時流行ってた親父狩りに遭ってしまった。
ちなみに、親父は身長165cmくらいで、
当時でも俺の方が身長だけは高かったけど、
昔から古武道なんぞ励んでいているものだから、
全身筋肉、かつ全身凶器そのもの。
この愚かな不良5人組は、
スーツ姿の頭が禿げあがった親父を見て勘違いしたんだと思う。
何処にでもいる生活に追われて疲労した情けない中年サラリーマンと。
親父は彼らをあっという間に10秒もかからず、その5人を半殺し。
「こいつ等ちょいとお仕置きで警察につきだしてやろうと思ってな。
お前は先に帰ってろ」
とタクシー呼んでくれた。
それから親父は、その中の肉付きの良い重そうな2人だけを両肩に担ぎ、
とある倉庫へと運んでにいってしまった。
俺は一度は家に帰ったものの、なかなか親父が帰ってこないので、
気になって真夜中、自転車で走ってあの倉庫のとこへ。
到着すると倉庫で明かりと物音がする。
スレート扉の隙間から覗くと、親父と同じくらいの年齢の男3人が素っ裸で、
同じく素っ裸の親父に担がれていた不良2人を取り囲んでいた。
よく見ると2人は四つん這いで後ろ手に縛られ、
それぞれ親父と男が後ろについている。
何をしているのかは一目瞭然。
親父たちが腰を振る度に、それぞれ2人は大きい呻き声を上げていた。
確か、親父の通う道場の空手仲間の1人だろうか。
見覚えがある彼はその模様をビデオで撮影しながら、
もう1人とともに嘲笑を倉庫内に木霊させていた。
俺はそんな光景に驚いて自転車に飛び乗り、全速力で家に帰った。
深夜、親父が帰ってきた。
テレビを見ていた俺は内心ビクビクしているものの、
なるべく平常心でもって「お帰り」と言った。
すると親父がこう言った。
「お前に好いもんみせてやるよ」
Lyubomir Sergeev Studio:
http://sergeevstudio.com/
プロフィール
HN:
ポテチ/ラダ
年齢:
50
性別:
男性
誕生日:
1974/04/11
職業:
会社員
趣味:
単館系映画鑑賞、音楽や絵画鑑賞、そして絵を描くことと...
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